■平成22年2月日■
NHKテレビ「日めくり万葉集」で取り上げられた 万葉歌を 「大阪弁」で訳します
――――――――――――――――――――――――――――――――
★任受けて 誉れの船出 その母は ひたすら祈る 我が子の無事を
旅人の 宿りせむ野に 霜降らば 我が子羽ぐくめ 天の鶴群
《宿る野に 霜が降ったら 天の鶴 羽根を広げて うちの子庇え》
―遣唐使母―〈巻九・一七九一〉
★軽皇子 阿騎野の狩は 亡き父の 草壁皇子の 思い出の地ぞ
東の 野にかぎろひの 立つ見えて かへり見すれば 月かたぶきぬ
《日が昇る 月沈んでく 西空に 草壁皇子の面影 浮かんで消える》
―柿本人麻呂―〈巻一・四八〉
★澄む秋の 景色の中の 萩と鹿 鳴く声遥か 空透き通る
秋萩の 散りの乱ひに 呼びたてて 鳴くなる鹿の 声の遥けさ
《萩花が 乱れ散る中 連れ呼んで 鳴く鹿の声 遠くでしてる》
―湯原王―〈巻八・一五五〇〉
★葛城の 王臣下なり 橘の 諸兄となって 政治動かす
橘は 実さへ花さへ その葉さへ 枝に霜降れど いや常葉の木
《橘は 実ぃ立派やで 花も葉も 枝霜来ても 緑のままや》
―聖武天皇―〈巻六・一〇〇九〉
NHKテレビ「日めくり万葉集」で取り上げられた 万葉歌を 「大阪弁」で訳します
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★任受けて 誉れの船出 その母は ひたすら祈る 我が子の無事を
旅人の 宿りせむ野に 霜降らば 我が子羽ぐくめ 天の鶴群
《宿る野に 霜が降ったら 天の鶴 羽根を広げて うちの子庇え》
―遣唐使母―〈巻九・一七九一〉
★軽皇子 阿騎野の狩は 亡き父の 草壁皇子の 思い出の地ぞ
東の 野にかぎろひの 立つ見えて かへり見すれば 月かたぶきぬ
《日が昇る 月沈んでく 西空に 草壁皇子の面影 浮かんで消える》
―柿本人麻呂―〈巻一・四八〉
★澄む秋の 景色の中の 萩と鹿 鳴く声遥か 空透き通る
秋萩の 散りの乱ひに 呼びたてて 鳴くなる鹿の 声の遥けさ
《萩花が 乱れ散る中 連れ呼んで 鳴く鹿の声 遠くでしてる》
―湯原王―〈巻八・一五五〇〉
★葛城の 王臣下なり 橘の 諸兄となって 政治動かす
橘は 実さへ花さへ その葉さへ 枝に霜降れど いや常葉の木
《橘は 実ぃ立派やで 花も葉も 枝霜来ても 緑のままや》
―聖武天皇―〈巻六・一〇〇九〉