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令和・古典オリンピック

令和改元を期して、『日本の著名古典』の現代語訳著書を、ここに一挙公開!! 『中村マジック ここにあり!!』

古今相聞往来(上)編(38)襲津彦(そつひこ)真弓(まゆみ)

2013年04月02日 | 古今相聞往来編(上)
【掲載日:平成25年4月2日】

葛城かづらきの 襲津彦そつひこ真弓まゆみ 荒木あらきにも 頼めや君が 我が名りけむ



 人名前は 内緒の秘密
 に知れたら 噂が立って
神に知れたら 災いかぶ
滅多めったなことで 言うんやないで
  
いもが名も 我が名も立たば しみこそ 富士の高嶺の 燃えつつ渡れ
《おまえも わしたら くやしから おもさえて くすぶらしとき》【寄物陳思】
                          ―作者未詳―(巻十一・二六九七)
  
君が名も 我が名も立たば しみこそ 富士の高嶺の 燃えつつも
《あんたの うちのたら くやしよて じっとおもいを くすぶらしとき》【寄物陳思】
                          ―作者未詳―(巻十一・二六九七 或る本)
  
犬上いぬかみの 鳥籠とこの山なる 不知哉川いさやがは いさとを聞こせ 我が名らすな
《あれこれと かれたかても とぼけとき さあネといて うちのいな》【寄物陳思】
                          ―作者未詳―(巻十一・二七一〇)
                         (不知哉川いさやがは→いさ=さあらん)

玉かぎる 岩垣淵いはかきふちの こもりには 伏して死ぬとも が名はらじ
かくふち 隠れえんで 恋苦くるしいて やまい死んでも あんた名わん》【寄物陳思】
                          ―作者未詳―(巻十一・二七〇〇)
  
我が背子せこが その名らじと たまきはる いのちは捨てつ 忘れ給ふな
《あんたの うもんかいと いのち懸け ちこたうちやで おぼえといてや》【正述心緒】
                          ―作者未詳―(巻十一・二五三一)
  
葛城かづらきの 襲津彦そつひこ真弓まゆみ 荒木あらきにも 頼めや君が 我が名りけむ
荒々あらあらし 襲津彦そつひこゆみの 荒木神あらきでも しんじたんかい うちのうて》
軽々かるがるに うちの名前なまえを うなんて ぽどあんた どないかしてる)【寄物陳思】
                          ―作者未詳―(巻十一・二六三九)
  
あぢかまの 塩津しほつを指して 漕ぐ船の 名はりてしを 逢はざらめやも
塩津しおつぐ 船知れてる うち名前 知らしたうに わへんのんか》【寄物陳思】
                          ―作者未詳―(巻十一・二七四七)




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