昨日はドイツ放射線防護協会会長のゼバスチャン・プフルークバイル博士との、自由意見交換会に行ってきました。
明確な答えなんか、ないのだ。
とはわかっていたつもりですが、お話をお伺いして、少々ショックでありました。
原発、瓦礫、放射能、問題は色々ありますが、私には、食品を提供する者として、どうしていいか答えが欲しい…
という気持ちがあります。
食品の放射能の基準について、国によって、また機関によって全くことなるのです。
各国だいたい、「年間ひとり1ミリシーベルト以上汚染されてはいけない。」という所を基本にしているようです。
この、1ミリシーベルトというのは、外部被曝、内部被曝両方での被曝量です。
ドイツ放射線防御協会では、食品による被曝は年間0.3ミリシーベルト以下としており、これを食品の数値にすると、
大人:8bq/kg以下
子供:4bq/kg以下
であるべきだとおっしゃっています。
ただ、これらの元になる、「年間ひとり1ミリシーベルト」という数値は、ICRPが決めたもので、こちらは基本的に原子力を推進する機関であります。
この、元になる数値も、「これだから安全」というものではなく、原発推進よりの数値であり、
またドイツ放射線防御協会での数値も日本人向けのものではなく、
「魚をよく食べる日本人は、もっと気を付けた方がいいのかもしれない。」とのことでした。
(食物連鎖での上位になるものは、生体濃縮で汚染値が高くなる。)
各地域で測定所を設けて、実際のそこでの食品の汚染度がどの程度のものなのか、測定していくことが必要だろうとおっしゃっていました。
しかし、現実的にこれらの検査をすることは、コスト的にも時間的にも、大変な負担になります。
プフルークバイル博士に、
「飲食店で全てのものを把握することは困難です。でも、それはあなたが悪いのではない。
国や、電力会社が悪いのです。事故が起こってしまってはどうしようもないのです。
だから、私はそんなばかげた原発に反対するのです。」
ということを言われ、はたと、気付きました。
汚染された食品を出すかもしれない自分ももちろんひどく責めていましたし、
色々な業者に問い合わせる中で、放射能について無関心であったり、国の基準値に準じるだけで、自社ではなんの検討もしていないような会社に、正直いらだちを感じ、無責任やと責めていました。
でも、私も、食品業者も、被害者なのです。
東日本の農業、漁業関係者など、もちろん被害者であって、
「悪いのは彼らではない。国と電力会社に責任があるのだから、彼らが保障すべきだ。」
と思っていましたが、私も同じなのです。
私は、放射能について色々考えてはいましたが、事故はどこか遠い所のことと思って、結局身近なことと考えていなかったのです。
情けないです。
しかし、被害者であった所で、東電や国がなにか保障してくれるっていうのか?
4bq/kg以上のものは危険だといわれて、5bq/kgが出たらどうしたらいいの?
それで出荷を停止したら、その会社はなくなるの?そこで働く従業員や、家族はどうしたらいいの?
そもそも、その基準でさえ「安全だ」というものではない。
しかし、基準を厳しくして、それでやっていくことが可能なのか?
等々…。。。
答えは出ないのです。
どうしていいかわからないのです。
私はお客様に判断していただこうと考えています。
ブログ上や、お店で、食品の入手先、放射能検査結果などを公表し、それで判断していただくしかないのではないかと。。。
もっと厳しい基準のものが欲しいという方には、選んでいただけないでしょうし、
それで良いという方には、買っていただけるのでしょう。
今、放射能検査の結果や検出限界値などを含め、改めて業者に問い合わせをしています。
近日中に「食材について」を更新します。
疑問点や、ご意見、要望、もんく…など、あればなんなりと言ってください。
まだまだ、わかってないことが多くて、こんな文章ですいません。
我々はみんな、被害者であるし、原発を容認してきた加害者であると、私は思っています。
東日本の食品を全て汚染されているからダメだとかいうつもりはありません。
それこそ風評被害です。
きちんと数値を計った上で、「何ベクレルである」と公表して、それをお客様の判断で口にされるならばいいと思うのです。
ただ、国民の同情心を煽るようなことをして『食べて応援』みたいなことをするのは許せませんし、
それを鵜呑みにするのもどうかと思います。
チェルノブイリの経験からも、放射能が悪影響を与えることは確かです。
子供たちに、少しでも害のない食べ物を与えたいと思うのは、普通のことです。
ひとりひとりが、
どう生きていくのか、何を選ぶのか、
考えていく時代なのだと思うのです。
明確な答えなんか、ないのだ。
とはわかっていたつもりですが、お話をお伺いして、少々ショックでありました。
原発、瓦礫、放射能、問題は色々ありますが、私には、食品を提供する者として、どうしていいか答えが欲しい…
という気持ちがあります。
食品の放射能の基準について、国によって、また機関によって全くことなるのです。
各国だいたい、「年間ひとり1ミリシーベルト以上汚染されてはいけない。」という所を基本にしているようです。
この、1ミリシーベルトというのは、外部被曝、内部被曝両方での被曝量です。
ドイツ放射線防御協会では、食品による被曝は年間0.3ミリシーベルト以下としており、これを食品の数値にすると、
大人:8bq/kg以下
子供:4bq/kg以下
であるべきだとおっしゃっています。
ただ、これらの元になる、「年間ひとり1ミリシーベルト」という数値は、ICRPが決めたもので、こちらは基本的に原子力を推進する機関であります。
この、元になる数値も、「これだから安全」というものではなく、原発推進よりの数値であり、
またドイツ放射線防御協会での数値も日本人向けのものではなく、
「魚をよく食べる日本人は、もっと気を付けた方がいいのかもしれない。」とのことでした。
(食物連鎖での上位になるものは、生体濃縮で汚染値が高くなる。)
各地域で測定所を設けて、実際のそこでの食品の汚染度がどの程度のものなのか、測定していくことが必要だろうとおっしゃっていました。
しかし、現実的にこれらの検査をすることは、コスト的にも時間的にも、大変な負担になります。
プフルークバイル博士に、
「飲食店で全てのものを把握することは困難です。でも、それはあなたが悪いのではない。
国や、電力会社が悪いのです。事故が起こってしまってはどうしようもないのです。
だから、私はそんなばかげた原発に反対するのです。」
ということを言われ、はたと、気付きました。
汚染された食品を出すかもしれない自分ももちろんひどく責めていましたし、
色々な業者に問い合わせる中で、放射能について無関心であったり、国の基準値に準じるだけで、自社ではなんの検討もしていないような会社に、正直いらだちを感じ、無責任やと責めていました。
でも、私も、食品業者も、被害者なのです。
東日本の農業、漁業関係者など、もちろん被害者であって、
「悪いのは彼らではない。国と電力会社に責任があるのだから、彼らが保障すべきだ。」
と思っていましたが、私も同じなのです。
私は、放射能について色々考えてはいましたが、事故はどこか遠い所のことと思って、結局身近なことと考えていなかったのです。
情けないです。
しかし、被害者であった所で、東電や国がなにか保障してくれるっていうのか?
4bq/kg以上のものは危険だといわれて、5bq/kgが出たらどうしたらいいの?
それで出荷を停止したら、その会社はなくなるの?そこで働く従業員や、家族はどうしたらいいの?
そもそも、その基準でさえ「安全だ」というものではない。
しかし、基準を厳しくして、それでやっていくことが可能なのか?
等々…。。。
答えは出ないのです。
どうしていいかわからないのです。
私はお客様に判断していただこうと考えています。
ブログ上や、お店で、食品の入手先、放射能検査結果などを公表し、それで判断していただくしかないのではないかと。。。
もっと厳しい基準のものが欲しいという方には、選んでいただけないでしょうし、
それで良いという方には、買っていただけるのでしょう。
今、放射能検査の結果や検出限界値などを含め、改めて業者に問い合わせをしています。
近日中に「食材について」を更新します。
疑問点や、ご意見、要望、もんく…など、あればなんなりと言ってください。
まだまだ、わかってないことが多くて、こんな文章ですいません。
我々はみんな、被害者であるし、原発を容認してきた加害者であると、私は思っています。
東日本の食品を全て汚染されているからダメだとかいうつもりはありません。
それこそ風評被害です。
きちんと数値を計った上で、「何ベクレルである」と公表して、それをお客様の判断で口にされるならばいいと思うのです。
ただ、国民の同情心を煽るようなことをして『食べて応援』みたいなことをするのは許せませんし、
それを鵜呑みにするのもどうかと思います。
チェルノブイリの経験からも、放射能が悪影響を与えることは確かです。
子供たちに、少しでも害のない食べ物を与えたいと思うのは、普通のことです。
ひとりひとりが、
どう生きていくのか、何を選ぶのか、
考えていく時代なのだと思うのです。