鰻弁当

2019-07-08 20:22:53 | 美食
少し前に

骨風邪で味覚がおかしくなり

鰻を買ったと書いたと思いますが

それをどうしたかというと

一本(片身)を四つに切って毎日お弁当にしました

飛騨産の山椒粉を山盛りふって

自家製瓜の粕漬けと

ふわふわ低層卵焼きと合わせて

簡単弁当

卵焼きは水増ししてうっすらお砂糖で甘くして焼きます

柳川のせいろ蒸しで卵を合わせるように

鰻と瓜に色取りも考えました

瓜の粕漬け

つまり奈良漬は今年沢山作ってとてもおいしくできたました

この調子で

春のジャムつくりみたいに商品として

恒例生産しようかと思います

瓶も仕入れなくていいし

レターパックでも送れそう

最終回!? ほんと?

2019-07-06 18:15:08 | 日記
今一番熱心に見ている番組は

ポツンと一軒家

ではなくて

「大富豪同心」

時代劇に未来はないと思っていたが

こういうのを作れる人たちがまだいるということは望みがある

この時代劇はきっと若い人たちにもウケるし

お年寄り(ったって自分もそーだろーがなんて言わない)も

正確にいうと私よりも年齢の多い人、戦前生まれの人も

満足させていると思う

今風なセリフやおふざけは一切ないし

男っぽい争いはないし

主役がちゃんとした立ち居振る舞いのできる役者だし

脇役も有名すぎないクセの強すぎないほどの良さ

第八回では仇討ちで二人の若者が斬り合う場面があった

へぇー このくらい立ち回りができるんだ

よほど念入りに殺陣師がついて指導したのだろうと思っていたら

二人の役者は一度くらいドラマで見たかなあ程度の印象だったのに

敵役の辻本祐樹は特技が殺陣で時代劇に出たことがあるそうで

仇討役の山口翔悟は殺陣のグループから立ち回りがうまいと評されているそうだ

こういう地味な活動をしている三十代が役者を続けてくれれば

いつかまた魅力的な時代劇が創られる日が来るかもしれない
(余談の情報では 二人とも猫を飼っているとわかった)

キャスティングした方はよう探してきなさった

大富豪同心の魅力は役者のほかにもあって

ストーリーがほんわかしているので

見終わって気分がいい

また背景の建具が華やかで手を抜いてないのも楽しめる
        

        

        

        

        

        

        

        

隼人さまの着物も侍の時の格子縞のほか町人の着物も華やかで毎回楽しみ

だからお湯のみが陶器というのは江戸の大富豪らしくなく見えてもうちょっとね
        

ああ、この楽しみも来週で最終回

しかし予告編には最終回!?ほんと?という文字が

なんとかして続編つくってくれー

皆さまNHKのオンデマンドなどで見てみてください



拾遺集

2019-07-06 12:33:07 | 生物
出町で肌着を買った後

ア…さんが乾物屋で足を止め

「おたふくまめのこと聞いてみる」という

あ、あれは私ならよう話しかけんタイプのおば(あ)さんや

「おたふく豆ありますか」

「ああ、あの花豆のことやな、もようのはいったような」

「いえ、黒い平たいようなお豆で」

「そやから花豆のことやな」

ほうら始まった、堂々巡り

「花豆はな、どんどん取れんようになって、うちには入ってこうへんのや」

傍観者としては面白い場面

おたふく豆というもの、聞いたことはあるしアレだろうと見当はつくが

人に話せるほど知ってはいない

小豆以外は乾燥豆を炊いた経験がなく、黒豆も食べる側一方

それでちゃんと調べてみると

黒いあの空豆の形をした佃煮のような豆は

空豆を重曹と鉄で、甘く黒く煮上げたものだとわかった

使う豆は色々で、空豆タイプの乾燥まめ

蚕豆と呼んだり天豆と呼んだり花豆と呼んだり

そのうち赤花豆は京都特産だが近年はとれなくなっているとか

一番よく仕上がるのは南米産の空豆だとか

ふうん、出町歩いてア…さんのおかげで一つ知識を得ました

昼は出町の端でおうどん食べて(なにせ私が胃痛もち)

出町のはずれの野呂でア…さんがお漬けもん買うて

出町の種苗やさんで半夏生探して(みつからず)

待たせていたタクシー呼んで

京都の残り時間をお寺で過ごすことにしました

といっても観光解説のドライバーはア…さんにあてがって

いや逆か、ア…さんはドライバーにあてがって

私はお寺の植物観察で時間を過ごしました

金戒光明寺ではシマモクセイの大樹が京都の銘木に指定されている
        

六月らしく黄色い梅の実が転がっているけど柵の中
        

特大の蟻の巣もみつけました
        

ここ吉田山では真如堂もそうだけど菩提樹が何本もある
        

と見終わった頃にア…さんが本堂の柱の太さに感動して戻ってきた

アタシは人が建築したものや人と人がどうしたという由緒より

人の手の加わらない動植物の方が興味があるもんで

最後に常寂光寺の植物も載せておこうかな

風で飛ばされて落ちた山桃の実をア…さんに味見させたら
        

おいしいと言っていた

少し脱線して、東京の山桃は途中から不作の色になったのはなぜか
        

右横にうつっているカメちゃんのせいか

で、京都に戻りまして
        
ヤブコウジは花の季節でした
        

マンリョウと同じ属というのがよくわかる花です

葵もすぐ手の届くところにあって
        

ほかに人がいなければ犯罪となるところでした

また思い出したら京都のこと書きまーす


家に帰り着いたら

“今は夏椿と半夏生が咲いています”という

南禅寺の庭師さんからFAXが届いていた

次回はこの人に会いに行かねばと思った

でまち

2019-07-04 20:28:36 | 日記
ア…さんに半夏生の苗を探すと約束したからには

行先を考えねばならない

昼食も食べねば

そうして私の買いたいものの店にも行かねば

だから

出町です

ドライバーに出町で一時間うろうろするから

その後用事が済んで電話したら迎えに来てと言った

出町というと電車の駅の出町栁のこともあるが(あ、出待ちなんてのもあるね)

大体は出町商店街を指す

本当は桝形商店街という

ここを知ったのはもう大いなる昔

銀閣寺(のそば)にマリさんがすんでいたころ

御用達だった

庶民的というか昔風というかアーケードのある商店街は

錦(市場)ほどお店は沢山ないし

観光客のくるところじゃないし

お惣菜や、昔からの鯖寿司や、花や、八百屋、乾物屋、なんかが並んでいる

近年は無くなったお店のあとに小さな映画館ができて名画座となってもいる

ふつうは映画館がなくなってそこに店ができたりするものだが

ここは同志社と京大の中間なのでそんな動きがあるのはうなずける

でも私の用事はね

マリさんの(話題の)御用達だった

岸本屋なんだっ!

昔からある今もある

庶民的な洋品店 

少し前にブログで神楽坂のスーパーよしやが食品以外置かなくなった

それでおっきいパンツ買うところがのうなった

と書きましたやろ

京都にはありますのや

それも店側では下着なんかいわはりません

肌着て言うてはります

あるんです5Lまで

マリさんがいつもいってた

くくっ 岸本屋ってねえ というふうに

決して自分は行かないみたいに

でも私は最初覗いて感動しましたよ

安い下着が選び放題

で、こんどはア…さんもつれて行きました

キャッシャーのところでお会いしましょうと自由行動にして

私はお目当ての買い物のほかにモスリンの夏用パンツ(これはボトムスの意味のパンツ)も買った

ア…さんも「グンゼのいいのがあったわあ」と満足なお買いもの

ということで私の京都のお買いものは

世界一のチョコレート「マダムドリュック」と岸本屋のパンツでした

今日はいくらなんでも写真のせられません

常寂光寺ちかくの

2019-07-03 19:26:29 | 日記
京都の話まだ終わっていません

ドライバーには「常寂光寺に」と言ったが

本当の目的地はその近くの空き地

車を停めるところがないから常寂光寺を指定したのだ

しかし本当のことを話すとドライバーは

「寺に停めてそこに行くのは難しいかもしれません」と言った

「では落柿舎の向かいの李朝の美術館みたいなところで待っててもらえますか」

と言ってその角から歩いて目的地に向かった

2011年6月29日のブログに載せた秘密の花園が

まだあるか心配だった


        
あったー

なぜか空地の前にはベンチも置かれていた

そして空地の一角にはこれから何かをうえるためのような

草の抜かれた土がむきだしの畝が作られていた

空地というけれど

奥の方は手入れを施されて花が植えられている

小川も健在

建築物がなくて何のための土地だろうかというところが空地と呼ばせるのだ

小川の手前にはびっしりと半夏生が花を咲かせていた

同行のア…さんはまずその空地に感動し

次に半夏生に感動し

タクシーをまたせているのに動こうとしない

それどころか

網の隙間から手を入れて

半夏生を抜こうとしている

あー だめー

あの温厚で誠実なア…さんがそんなことをするなんて

手を引っ張って車の方へ連れて行くしかなかった

いつまでも半夏生のことをいうので

「それなら苗を売っているところを探しましょう」

と約束をして車に乗った

私は秘密の花園がまだあったことが嬉しく

次はあの畑に何が植えられているかを見に来るのだと思った

と言うわけで京都の話は終わりません

半夏生のことは去年の6月24日のブログにも載せています

再会

2019-07-02 19:58:21 | 日記
せっかく宇多野ユースホステルに泊まったのだから

近くの池の茶屋にも歩いて行こうと思っていた

一キロほどだし

でもタクシーを呼んでしまったので

黒塗りハイヤーで乗り付けて

店の前に車待たせて

うっわー店に似合わない訪問客

池の茶屋とのご縁はいつからなのか

もうはっきり覚えていない

広沢池の前にある古い茶店でにぎわっているところなんか見たことがない

私がカフェをひらいていた頃は殆ど時間がなかったけど

たまに空いた時間ができると

バスに乗って終点まで行き

そこから歩いて数分の茶店で一人になってボーっと休んでいた

そんな時おばーーーーさんの店主がいて

何度行っても私の顔は覚えていないみたいで気がねが要らなかった

そして時々私よりは若いお嫁さんとも話をするようになり

或る時間をおいて訪ねるとおばーーーさんは眠るように亡くなったと教えてくれた

そうだ その時はア…さんも一緒で ア…さんが私のことを

「この方は京都のご本もお書きになったのよ」なんていうものだから

お嫁さんであるおかみさんが「読みたい 本屋に行ったらありまっしゃろか」

と言い出し「ではお送りします」ということになった

本を送るとおかみさんからは地元のつつましい和菓子やの最中が届いた

こんなのほしかったんだ おいしい最中でした

それで時々遊びに行くようになって

おばーーーさんのかたみのタケで編んだ籠ももらったりして

今回も数年ぶりで尋ねました

ア…さんと二人でおぜんざいを注文

つめたいほうじ茶の入っているコップは

「昭和二年のものやて 刻み模様が入ってまっしゃろ」

騒がしい人じゃない ナチュラルに生きている感じの人で

どんな話題でも話せる

近くのユースホステルに泊まったというと

自分も散歩に行ってロビーでゆっくりしてくるとのこと

「ただあそこお茶のむとこないでしょ。とまってる人しかごはん食べられんし」

「でも朝御飯は近所の人には予約したら食べてもらってるって言ってましたよ」

「ほんま 晩はあかんのやね」

「じゃあ今度来るときは朝御飯食べた話をききますね」

なんということはない話をして達者を確かめて

いつになるかわからない再訪を楽しみにして茶店を後にしました





観光ドライバー

2019-07-01 19:55:07 | 日記
京都の噺まだ続きます

さんぽも終り

一日の最初の御出かけは

平岡八幡に決めていた

歩けば三キロくらい

以前は七キロ平気で歩いていたから

ゆっくり進めばいいのだが

それがそうはいかない

私はスニーカーに、荷物は20センチほどの布製ショルダーだけ

その中にパンツと靴下ぎゅっと詰め 財布だって家に置いてきた

それなのに ア…さんは・・・アルミのキャリーバッグごろごろだもんねー

一体何が入ってるの 一泊なのにい

10年前まではMKタクシーを貸切で一日乗り回すのが当たり前だった

ア…さんはその頃からの京都旅の仲間だから貸切タクシーがふつうになっている

こんなこともあろうかとタクシーを使う案も考えてはきた

ところがちょっとまずった

その頃お世話になっていたドライバーのケータイ番号の記された名刺を

家のデスクの上に忘れてきたのだ

その人の所属営業所に電話をすると

御指名はダメ、ケータイは教えられないと言う

それなら別のドライバーを頼めばいいのだけど

これがなんというかしゃべり過ぎの人にあたるとほんと疲れるから

賭けである

配車センターに三時間貸切で手配を頼んだ

ユースホステルに迎えに来たのは今風にボックスカーで

あいそのいいドライバー

「平岡八幡に行って下さい、向かいの家の写真をとりたいから」

「あの茅葺の家ですね。今は横にお寺を作っていて工事中です」
        

その通りでがっかりだった。先日テレビでみたときはまだ趣味がよかったのに

駐車場を借りた平岡八幡では

池でモリアオガエルのおたまじゃくしが動いていた

ドライバーはつかず離れず余計なことは喋らず

合格

「延長でもいいですか、最後は京都駅に三時に着くようにお願いします」

というわけで

次も駐車場のためにお寺を行先に指示する

すると受付に

にゃにゃにゃにゃにゃーん
        

私がアーオアーオというとゴロンとなって心が通じた

とろけるように撫でていたら

「京都で猫でしたら、梅宮神社というところにいます
 松尾大社の対岸になるような小さな神社です」

はいはい伺っておきます

10年前に行ったときは猫などみかけなかった

これはいい情報か余計な情報か

観光ドライバーの案内はア…さんにあてがって

私はひたすら植物観察に逃げるのだった