私は、マリ…

2018-12-24 19:44:43 | 日記
お休みが出来たので映画に行こうと思ったが

あの友もこの友も不調で

一人で行くことになった

日比谷に行こうか日本橋に行こうか

日比谷はこの頃ガキっぽくなったから日本橋に

いつもならお夕寝の時間なので地下鉄の中からうつらうつら

これでは映画の音楽聞いたら眠ってしまうだろうなあ

コレド室町のシネマコンプレックスには
        

いつもと違う、分類できない客層の観客が来ていた

マリアカラスのファンという感じでもない

右も左も大盛りのポプコーン抱えて着席しているので

あの匂いが不快だった

禁ポプ席を作ってもらいたいと真剣に思う

あの匂いの中で最高のアリアを聞く?

映画は予備知識がなかったが

演じられたものではなく

秘蔵映像などを丁寧に発掘して編集したもので

マリアの人生を終焉までなぞっていた

宣伝のマリアが美しいので女優が演じていると誤解していたのだ
        

マリアカラスというとその人生に

オナシスとジャクリーヌが切り離せないし

実際画面にも出てくるけれど

それは映画の背景の一部のような印象があり

この映画では彼女の人間関係が主題にはなっていない気がする

それよりも歌うマリアに引きつけられて眠気も退散

歌うときの彼女の表現力の強さと

それが次第に晩年に変化していくのが本筋に思えた

そういえば今年はフジコヘミングの丁寧な映画も見た

フジコよりはマリアの映画の方が曲をじっくり聞かせてくれる

オペラになじめない人でも聞き入る映画ではないだろうか

観終わって感情的に深いものは残らないが

いい映画だったと思う