文子を拾って
今日で八年経ちました
しょぼしょぼ小雨の降る寒い夜に
喫茶トンボロの塀から
「かあ」と私に声をかけた文子
顔見知りではあったけど
拾うことができない私は
それまでなるべく文子を見ないようにしてきた
しかしみや子がいなくなってぽっかりあいた心に
すんなり入ってきた文子
「おばちゃんのうちに来る?」と尋ねて
文子が来ると言ったから
すぐに家にバスタオルを取りに行って
それでくるんで連れてきました
このエピソード
何度も何度も文子に話してやっています
そしていつの間にか私は
おばちゃんじゃなくかあちゃんになりました
去年の記念日は育ての親のトンボロのマダムに
ご挨拶に連れていきましたが
今年は私が忙しくて連れて行く時間がありませんでした
せめて文子の好きなしっとりとろりのご飯をやって
お祝いします
といっても当人は毛布にもぐって睡眠中なので
ごはんの写真だけ
毎日夜話夜話ご飯やりたいけど
高いから…
文ちゃんこれからもずーっとそばにいてね
今日で八年経ちました
しょぼしょぼ小雨の降る寒い夜に
喫茶トンボロの塀から
「かあ」と私に声をかけた文子
顔見知りではあったけど
拾うことができない私は
それまでなるべく文子を見ないようにしてきた
しかしみや子がいなくなってぽっかりあいた心に
すんなり入ってきた文子
「おばちゃんのうちに来る?」と尋ねて
文子が来ると言ったから
すぐに家にバスタオルを取りに行って
それでくるんで連れてきました
このエピソード
何度も何度も文子に話してやっています
そしていつの間にか私は
おばちゃんじゃなくかあちゃんになりました
去年の記念日は育ての親のトンボロのマダムに
ご挨拶に連れていきましたが
今年は私が忙しくて連れて行く時間がありませんでした
せめて文子の好きなしっとりとろりのご飯をやって
お祝いします
といっても当人は毛布にもぐって睡眠中なので
ごはんの写真だけ
毎日夜話夜話ご飯やりたいけど
高いから…
文ちゃんこれからもずーっとそばにいてね