丸の内 テニスカフェ

malibu string labo.

Kimony Power Pads (2)

2020-09-30 | ガット張り 

キモニーのニュースティックオンですが、普通に付けるとずれてしまう。
で、今回はシリコングリスを塗ってみた。


まあ、こんなところでいいでしょ、摩擦抵抗も少なくなるし。

今回使ったシリコングリスはこれ、

信越化学のG40M-100です。

メイン:バボラVSチーム
クロス:アルパワー
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KLIP Armour Pro × LUXILON Alu Power Limited Edition

2020-09-25 | ガット張り 

メイン・アーマープロ、クロス・アルパワーレッドです。
これ、一度はやってみたかったハイブリッドなのだw



まあ、最も美しいナチュラルハイブリッドだとは思うのですが、このクリップのアーマープロレジェンドツアーのコーティングは、発色はすごく良いものの摩擦抵抗が大きく耐久性に欠けますね。なのでクロスはトップダウンです。ナチュラルガットはやはりナチュラルカラーでいいかなと思うw
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LUPINUS(ルピナス) EK263

2020-09-24 | ストリングマシン&ツール 


最近ラボのある1階のシャッターの大部分を下ろしたままにしていることが多く、ラボの照明だけでは手元が暗いということで、興和光学のLEDデスクライトをガット張り用に使っています。興和は医薬品や医療機器関連の会社で、コルゲンコーワとかキャベジンコーワと言えば解りやすいですね。まあ、僕は他のLEDデスクライトをあまり知らないというか、ほとんど興味がなかったのでなんとも批評のしようがないのですが、それでもこのルピナスEK263はかなりのスグレモノだと思う。

SLIK(スリック)の三脚に固定、

上部締め付け型クランプは思った以上に便利。

ルピナスの特徴は多重影のすくない面発光、


ペッタンコでコンパクトだけど照度は必要十分。
僕は光量(無段階調光)をけっこう落として使っています。

そして、光源直下ではなく手元方向に向かって斜めに照射するように設計されている。

そのため本体を作業中邪魔にならないようにマシンから離して設置しても、直接光源が眼に入ることがない角度でラケット面が最も明るくなるように調整することが可能です。やわらかで反射光が少ない光はストリングが見やすく、とても眼にやさしい感じがします。

まあ、ルピナスEK263に限ったことではないのでしょうが、
いつのまにかデスクライトはこんなにも進化していた。
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荒井里桜 IMA2020 オンライン・コンサート

2020-09-19 | Music 


荒井里桜さん 美しい



かわいい

『きらクラ! 』のゲストとして登場して欲しかったなあ・・・
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ガットの張り方 スタートの手順(改)

2020-09-18 | ガット張り 
ラボのガット張りにおけるスタートの手順を改めて紹介します。

まず古いガットを取り除いた後、清掃とストリングを滑りやすくするためにグロメット全周にシリコン系クリーナーをかけます。僕はタイヤクリーナーを使っています、いわゆる吹き付けるだけでツヤツヤってヤツ、これをブラシに付けてゴシゴシやるだけw

1

センター2本を通し、片方をスターティングクランプで止めて置きます。ポリの場合は角切れ防止アダプターを入れています。まあコレはなくてもいいかもですw

え~、ガット張りを教える際は2本引きスタートにしていますw

2

テンションをかけます。

3

スタクラで止めていた方のガットをフレームから少し離してクランプで止めます。クランプ同士の干渉を防ぐためです。GM-1400(MODEL-1400)のクランプはほとんど干渉しなかったですけど。

4

テンションをかけているガットをクランプで止めます。

5

続けてもう1本張ります。

6

スタクラで止めていた方のガットにテンションをかけ、スタクラを外してからボトムサイドで間隔を開けて止めていたクランプを外し、トップサイドで止めます。もちろん逆パターン(トップダウン)もあります。

7


続けて2本張ります。これで合計5本です。

8 後は2本ずつ交互に張っていき、

終了。

フレーム内のガットには常にテンションがかかった状態でクランプするというのが基本と言えば基本ですかねえ。それと、6本目から交互に2本ずつ張るのは作業効率(リズム)を良くするためです。以上が malibu string laboratory のスタンダードです。旧スタートの手順とほとんど同じ、道具が変わっただけで進歩はまったくないどころか、昔はセンター4本はテンションアップしていたこともありましたが、今はな~んもしていませんw

まあ、前回の検証から解るように1本張るごとにフレームはわずかに変形していく訳で、ここで過度の緩み取りとかテンション調整とか余計な事をやっちゃうと、変形量の流れが変わってややこしい事になってしまう。僕の場合はストリングだけでなくフレームにかけるテンションは常に一定(縦横で変える場合はある)とする、マシンにおねがいっ!のクールストリンギングなのでw、こりゃあそれこそテキトー過ぎて真面目にやっている人達からおしかりをうけることは間違いないなw



追記
hari-kichiさんのブログで、テンション誤差が生じるのは実はグロメット部分の静止摩擦係数によるものが大半だという指摘が NYCさんからありました。hari-kichiさん、NYCさん、いつも貴重な情報ありがとうございます。
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ガット張りにおけるフレームの変形について

2020-09-13 | ガット張り 


現在ストリングマシンのラケットフレームの固定は6点支持が主流になっています。センタービリヤードでフレームの中央を内側から外に押すように固定し、4本のアームで楕円形のフレームの四隅を外側から押さえるように固定する型式ですね。シロートの僕なんかが思うには、もっとちがった固定方式があってもいいような気もしますが・・・。

まあ、ワールドスポーツとしてのテニスはビッグビジネスに違いはないのでしょうが、ことガット張りに関してはかなりニッチな業界なので進歩が遅いのはまあ仕方がない。期待していたヨネックスのニューマシン、プレシジョン9.0もターンテーブルのオートロック化とエレベーターの電動化がやっと追加されたぐらいで、なんとプロテック8の約5割高になってしまった。消費税分だけでホーム用マシンが購入出来そうですが、それでもこの機能はやっぱり欲しいw

と言う訳で、ストリンギング中のフレームの変形に関して、今回はメインストリングを張る際のビリヤードの間隔の変化を計測してみました。まあフレーム各所の計測はメンドクサイのでw 

マシンにセットした状態で計測

クチバシによるビリヤード間測定、これで自動で連続計測が可能。
ノギスがズレない様にターンテーブルにはブレーキをきつめにかけておく。

最初のセンター2本にテンションをかけるのですが、僕は2本同時に引くことはしないで、片方をスターティングクランプで止めておいてもう片方にテンションをかけてから2本ともクランプしています。クランプが干渉するのでスタクラ側は少し開けておきます。

3本目

最初にフレームから離してクランプしていた1本にテンションをかける。
意外でしたがここでは変化がなかった。

続けて4本目を張る。

これでセンター4本完了、そのまま続けて5本目を張る。
僕は最初2本張って、次に反対側3本を張り、あとは交互に2本づつ張っていきます。




















メインガットを張る前と張った後をくらべると、


今回の結果では約3mmフレームが縮んでいた。

ストリングマシンはヨネックス・プロテック8、テンション50ポンド。
計測器はミツトヨデジタルノギスを使用。
今回試料に使ったラケットはヨネックス・レグナ98、
ストリングはラボで最も硬いボウブランド・ボウスター25でした。

この結果に関しては以前 harikichiさんからターンテーブルの剛性、中でも特にビリヤードの変形によることが大きいという的確な指摘があったことを付け加えておきます。

まあ、マシンのちがいとか試料のちがいとかで多少の差はあるとは思いますが、結局のところあとはクロスガットのテンション調整でうまくごまかしたらいいんじゃないかとw
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