最もナチュラルに近いと言われているこのエックスワンバイフェイズを僕はこれまで使ったことがなかった。あまりにも高価過ぎて、だったらナチュラルでいいんじゃないかというのがその理由です。で、まあ、旧パッケージが特価になっていたので、とりあえず購入して試してみることにした。ゲージは1.34という太ゲージです。
ストリングはバイファイズ処理のせいで破線っぽく見えますが、
ラフコードと違って表面の凸凹はあまり感じないです。僕はテクニファイバーのマルチは昔オイルでヌルヌルしていた時期のXR3が大好きだったのですが、仕様が変わってオイルっぽさがなくなり張りやすくはなったものの、張り上げ直後の打球感が変わってからは使わなくなった。しかし、このエックスワンバイフェイズはオイルっぽさは無くてもストリング表面がかなりツルツルしている。
拡大画像
この斜めにカットした拡大画像はちょっとナチュラルっぽく見えなくもないですね。
RF97に張ってみた。
ストリング自体はマルチにしては硬くコシがあり、表面がツルツルしているせいかとても張りやすいですね。高品質のナチュラルガットみたいな透明感は無いものの、これは確かに他のマルチとちがってナチュラルっぽい感じがしないでもない。ナチュラルガットは柔らかいと思っている人が多いかもしれませんが、ここにくるミナサンご存知の通り実物の表面はツルツルで透明感があり、ナイロン系ストリングとくらべるとちょっとビックリするほど硬いですから。
ナチュラルガット(バボラVS)とくらべてみた。
RF97のバージョン11と12(レーバーカップエディション)のちがいはあるものの、僕のバージョン11は元グリをレザーからレーバーカップエディションと同じモノに変えているのでフレームの違和感はほぼ感じられない・・と思うw
エックスワンバイフェイズ134の打球音は硬質な金属音がします。これはストリング表面がナチュラルガット同様硬くツルツルで、ストリングの動きがとても良いからでしょうね。これはバイフェイズ処理のせいもあるのかもしれません。高品質のナチュラルも同様な金属音がします。これはまったく僕の好きな打球音ですw 初期のXR3、ムゲンリミテッド、そして最近ではマイクロナイトも金属音がしますが、ここまでクリアな金属音が長時間持続するストリングはまずナイと思います。
打球感に関してもナチュラルっぽい感じはします。が、やはり根本的にちがうなとも感じます。これはストリング自体の弾力のちがいでしょうね。エックスワンバイフェイズはストリングの撓みに底があるというか浅いなという感じです。ホールドした後の反発もナチュラルガットに比べると悪いなと。ただ、逆に言えばこれはこれでナチュラルガットよりコントロールしやすいかもしれない・・と感じるヒトは多いかもしれませんね。実際に試打した人は僕も含めてすべての人が「これは使えるな」と言っていますからw
以上、ナチュラル(バボラVS)との比較でしたが、素材の違いはハッキリ感じてしまいます。やはり、ナチュラルはナチュラルですねえ・・・
ただ、僕がこれまで使ったマルチストリングの中では最高ですね。と言うのも、マルチとしては表面が硬くツルツルでストリング自体にコシがあるので、ストリングの動き(スナップバック)がポリとあまり変わらないです。なので、叩いても良いしホールド感は良いしボレーの感覚もとても良い。特筆すべきは、他のナイロン系ストリングとちがってストリングのヨレが出にくいということです、う~ん、マルチなのに何故なんだっ~w
これは本当に良く出来たストリングだと思います。普段ナチュラルハイブリッドを使っている人はもちろん、ポリを使っている人でさえ違和感はあまり感じ無いんじゃないかなと思います。今回の1.34というゲージは、もしかしたらパワーがない人にはちょっと使いにくいかもしれないですが、それにしても素晴らしい。これはあくまで個人的意見ですが、エックスワンバイフェイズはナチュラルガットと比べる必要はまったくないんじゃないかなと思いました。
と言う訳で、新パッケージのテクニファイバーのストリングが意外に安くなっていたので124ゲージを追加購入した。
この124ゲージの方は134とちがってバイフェイズ処理の凸凹をかなり感じます。そしてストリング自体も細ゲージのせいかかなり柔らかいですね。なんだか普通のマルチっぽいw
オクサンが使っているレグナに張ってみたのですが、134に比べると柔らかく凸凹しているのでちょっと張りにくい。で、実際に打ってみると、やはり134にくらべると柔らかくラクチンです。ボールがとても軽く感じますね。これは
バボラVSの130(タッチ)と125(チーム)のちがいみたいな感じです。やっぱりナチュラルっぽいのかなw これはコノミが分かれるでしょうね。僕はまあ134に1票ですけどw