丸の内 テニスカフェ

malibu string labo.

スターティングクランプ痕 (2)

2016-01-18 | Good Shot 
前回はバボラの新旧スターティングクランプでクランプ痕を調べたのですが、今回はラボ所有の他メーカーのスタクラでも検証してみることにした。 と、エラソーに言っても、二人の弟子にそれぞれ1個ずつ持たせちゃったので、現在他にはヨネックスとテクニファイバーの2種類しかナイですけどw 

で、前回の検査では実際にガットにテンションをかけた状態だったのですが、試料がマルチガットということで、同じ条件ではテクニファイバーは滑ってしまって検証は不可能でした、ザンネン! 

と言う訳で、今回はヨネックスのクランプ痕と、オマケでヨネックスとバボラのツカミ部加工の比較です。これが意外にオモシロイ!

ヨネックスAC618H(東洋造機製)


分解すると、


ツカミ部には2本の溝がある。

比較に使った旧バボラ



拡大画像です。 ガットは前回と同じプリンス・プレミアタッチ17です。

画像の中心部にまったくダメージがないのは、このクランプの構造的な特徴です。
滑らないようにかなり強めにクランプ調整しているので、ガットの白濁はバボラより多いですね。

さらに拡大すると

溝のところは、

もう一ヶ所

潰れて白濁してはいるものの、目立つキズはほとんどないですね。 溝の境目にもダメージはまったく見られません。 まるで氷のようです。
ガットを挟んだ時に二ヶ所ある溝の段差が少なからずガットにダメージを与えるのじゃないかと思っていたのですが、杞憂だったようです。

ツカミ部の加工を拡大してみると、

段差にエッジはなくアールがついている。

こちらはバボラ、同倍率です。


さらに、

バボラも

アッチコッチにある半透明の白いモノはガットカスです、たまには掃除しないとなあw

こうして見ると、加工のチガイがよく解りますね。 バボラは凸で、ヨネックスは凹(笑) ちなみに、テクニファイバーのバネを旧バボラの強力なバネに替えて試してみても滑ってしまいました。 まあ、それくらいツカミ面が滑らかということでしょうが、滑ってしまってはスターティングクランプとしては使い物にならないですね。

と言う訳で個人的見解ではありますが、ガットに与えるダメージに関して、現在ラボにある3社5種類のクランプの中ではヨネックスAC618Hが最も優れているという結果になりました。 ただ、このAC618Hに関しては材質と加工精度は他を圧倒しているものの、価格がその分高価だということがネックではあります。 それに加えてデザインがもうひとつなので使い勝手がよくないし、調整もメンドクサイ。 まあ、僕は強めにガットを潰すくらいにして放置していますがw、今のところAC618Hはポリ専用で、マルチとナチュラルは調整する必要のない(まあ出来ないですがw)旧バボラを使っています。
 
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スターティングクランプ痕

2016-01-16 | ストリングマシン&ツール 


これはバボラの最新のスターティングクランプですが、そのクランプ痕を調べてみた。

画像上が最新、下が旧スタクラのクランプ痕です。


さらに拡大すると


試料として使ったのは、プリンス・プレミアタッチ17です。

肉眼では、旧スタクラはバネが強いせいで全体的に潰れて白くなっていて、新スタクラのほうが比較的ダメージは少ないように見えますが、こうして拡大してみると、ツカミ部の加工が荒いせいでひとつひとつのキズは大きく深いですね。 どっちがいいんでしょw

まあ、このクランプ痕が角切れに影響するかどうかについては断定しませんが、まあ、とりあえずw

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クリップ レジェンド ツアー

2016-01-12 | ナチュラルガット



クリップのナチュラルガット、レジェンドツアーですが、SWではカラーがナチュラルになっていたのですが、じつはブラックでしたw パッケージを開けた瞬間、エッエ~、あ~ヤッパリってw

拡大画像です、まあとりあえずw



レジェンドツアーのブラックはバボラのVSブラックのくすんだ感じのブラックにくらべると、色ムラがまったくない光沢のあるとてもキレイなブラックです。

レジェンドツアー

VSブラック

こうして見ると、レジェンドは表面コーティング、VSは浸透ってところですね。


張り上がりはVSブラックとはくらべものにならないくらいキレイ!! 
クロスはルキシロン4Gで、テンション操作ナシのボトムアップです。

で、時々ナチュラルガットを張るときに気をつけていることは何ですか?と質問があったりするのですが、僕はシロートなのでテキトーに張っているとしかw ただ、ナチュラルは高価なのでやはり慎重にはなります。 で、すこしでもカンタンラクチンに張るためにハンドストレッチをしています。

階段の手すりにスタクラを引っ掛けて、反対側の端をプライヤーで引っ張ります。
すると、

こういう状態(画像上)だったガットの巻き癖がとれて下の画像のようになります。

まあ、画像ではちょっと丸まって見えますが、実際はほぼ真直ぐになっていてとても張りやすくなります。
まあ、これくらいデスw

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Kimony(キモニー) ストリング アダプター KST337

2016-01-09 | ストリングマシン&ツール 



最近プロラインXを張っていた時に、というか張り始めの4本目のちょうどスターティングクランプで止めていたところが突然切れてしまった。 

もちろん、ガットを張っている時にガットが切れるということはタマにあるのですが、張り始めのスタクラで止めていたところが角切れしたのは初めてだったので、転ばぬ先のなんとやらということでキモニーのストリングアダプターを購入した。 まあ、スターティングクランプによるわずかなキズが角切れの原因になるということは十分考えられることなので、こういうモノが今までなかったのが不思議なくらいです。 まあ、僕が知らなかっただけかもしれませんが・・・。

とにかく、センターのトップ付近は角切れが最も多い場所であるということは間違いのないところなので、ネガティブなところは徹底的に失くそうと思った訳です。 マリブガットラボにやってくるのはガット張り講習を含めて高校生が多いですから、すこしでも彼らの経済的負担を減らさなくては、このラボの存在価値はナイも同然ですから。 


と言う訳で、旧バボラのスタクラにくらべるとツカミ部が荒いニュースタクラに替えた矢先の事だったので、現在はスタートはストリングアダプターを使った上に、スターティングを比較的キズの付きにくそうな旧バボラスターティングクランプとヨネックスに戻しています。

で、このキモニーのストリングアダプターですが、




見ての通り、素材はプラスティックです。
器用な人なら自作出来るでしょうね。
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ポリファイバー ツアープレイヤー・グリーンタッチ (4)

2016-01-05 | ストリング


グリーンタッチはポリファイバーの新しいガットということでかなり注目していたヒトも多いと思います。 まあ、僕としてはボレーのコントロールが難しいということでダメ出ししちゃったのですが、ウチのテスターはとにかくクリアな打球感が気に入ったみたいで、ボレーもパチッと合わせる分にはイイカンジですよ、と言っております・・・。 

ただ、やはり、普段と同じテンションだとボールの打ち出し角度が低く出るのが違和感があると言っております。まあ、このガットは面圧が高く出るので、そりゃアタリマエですけどね。

と言う訳で、今回ほぼテンション15%ダウンで張り替えて試してもらったのですが、ヒジョーにカンジイイと言っております。 まあ、タマは飛ばないとは言っておりますが、これは単純にスピンのカカリがイイせいもあるのかもしれませんね。

う~ん、このガット、ハードヒッターというかバリバリの上級者にはボレーもたいして苦にならんのかな~・・・、どうにも僕の立場がちょっとナア~w

しかしこのガット、もうすでにテストだけで7張りも使っている。 まあ、これはこれで楽しいのでイイのだけどねw
とにかくスウィングスピードが速くない一般のプレイヤーには手強いと思います。 

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