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基本的には巨人応援ブログです。しばし更新していませんでしたがマイペースで再開。

出来レースには参加するが‥‥(ジャニーズ事務所)

2014-04-05 15:05:36 | ドラマ・映画
映画「神様のカルテ2」を見てきました。
今回は主人公が務めるベテラン医師が癌で倒れ、病状が進んでおり、余命いくばくかもない彼に対し何ができるか?というのが中心のストーリー。ベテラン医師を演じたのは柄本明で、その演技は鬼気迫るものがあった。「これはアカデミー賞の助演男優賞の候補になるな」と思ったが、どうやらそれはなさそうだ。

というのも、この映画の主人公はジャニーズ事務所の櫻井翔だからである。ジャニーズ事務所は「所属タレントに優劣をつけさせない」との方針から、「候補者を何人か選び、その中から大賞やグランプリを決める」という賞レースの参加は原則辞退しているからだ。受け取るのは「ベストジーニスト賞」のように、そのタレントに直接、賞を贈呈するものや外国での賞のみだそうだ。

これは1987年に近藤真彦が日本レコード大賞にノミネートされている時に、亡くなった母親の骨つぼが盗まれた事件が発端らしい。2003年には大ヒットしたSMAPの「世界に一つだけの花」が日本レコード大賞の候補になったが辞退している。

ジャニーズ側にも言い分はあるだろうが、資本主義である以上、競争が起こり、優劣が付くのは仕方ないことだと思う。実際、事務所内ではデビューを目指すべく、ジュニアの激しい競争が行われているわけで、その中でこれは優秀だと思われた子がグループとしてデビューするのだろう。デビューできる子と、できない子…その時点で優劣はつけている。

また辞退するなら、あらゆる賞を受けないのが筋だと思う。例えば、各テレビ誌のドラマ大賞はジャニーズが受賞することが多い。特に選考が読者票のみだと、必ずと言っていいほどジャニーズの人間が受賞する。というより上位を独占してしまうのだ。まあ、それだけファンが熱心に投票するのだろうが、私に言わせれば

出来レースには参加するが、そうでないものには参加しない


という風に感じる。せっかくノミネートされたのに、大賞に選ばれなかったらカッコ悪いとでも思っているような…別にカッコ悪くないのに。
まあ、私が言いたいのはせっかく迫真の演技を見せてくれた柄本明が何も評価されずにいることがなんとも切ないということ。
また主役を演じた櫻井翔も主演男優賞にノミネートされてもおかしくないほど素晴らしかったし、このままだと大ヒットした映画「永遠の0」もなんの日の目を見ることがないままになってしまう。それは残念なことだ。

神様のカルテ 3 (小学館文庫)
夏川 草介
小学館
コメント
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