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会津鉄道 AT-600形気動車~他の第3セクター鉄道なら花形的存在になる車両も…

2008-07-11 | 鉄道[東北]

「MAKIKYUのページ」では福島県を走る第3セクター鉄道・会津鉄道の車両に関して、何度か取り上げていますが、今日はAT-600形と呼ばれる車両に関して取り上げたいと思います。

この車両は2005年の会津鉄道気動車列車による野岩鉄道~東武鬼怒川線直通開始に伴い、先日取り上げたAIZUマウントエクスプレスと共に、この直通快速列車に充当する為に製造された車両で、この車両を用いる直通快速列車には、「AIZU尾瀬エクスプレス」という名称が付けられています。

外観が酷似しており、第3セクターの標準仕様車両とも言えるAT-500形(AT-550形を含む)の増備版とも言え、東武線直通用の装備を備えているのが特徴ですが、トイレ付き(AT-650形)/トイレなし(AT-600形)で形式を分けている点なども、AT-500系との共通点となっています。

AT-600形は東武線直通列車では2両編成で用いられる事や、AT-500形の予備車確保を兼ねていて、会津鉄道線内列車(JR会津若松までの直通を含む)での同形との併結も行われる事から、トイレなしのAT-600形は1両のみですが、トイレ付きのAT-650形は2両製造されています。

また東武線直通列車では、会津若松~鬼怒川温泉間を乗り通すと2時間程度を要する事もあって、車内の座席もAT-500形とは異なり、転換式クロスシートを装備していますので、一般的な第3セクター鉄道であれば、豪華な部類に入る花形的存在になります。

ただ会津鉄道では名古屋鉄道からの移籍車両ながらも、元特急用の豪華な設備を誇る花形的存在のキハ8500系・AIZUマウントエクスプレスも東武線直通列車に充当されており、イベント用で不定期運転とはいえ「お座トロ列車」に用いられる3両の個性が強烈過ぎますし、専らローカル輸送に活躍するAT-500形も外観だけなら他鉄道には見られない強烈なラッピングを纏っている事など、凄まじい面々が勢ぞろいしています。

そのため東武線快速列車用車両(6050系)などの塗装をアレンジした感がある装いのこの車両は、乗り入れ先の東武線や野岩線ではともかく、現在の会津鉄道線内においては、見た目だけなら最もおとなしく感じてしまう程で、この事はここ数年で車両構成が様変わりした会津鉄道の凄まじさを感じさせられます。

それでも会津鉄道に乗車する機会があれば、AIZUマウントエクスプレスやお座トロ列車などと共に、是非乗車してみたい車両の一つ(こんな事を言うと極端な話、会津鉄道の車両はどれも乗りたくなる車両という事になりますが…)で、MAKIKYUも本当は5月に会津から帰る際には、会津尾瀬エクスプレスに乗車する予定だったのですが、急遽只見線のSL列車に乗車する事で予定変更となり、後続の列車を利用しましたので、この車両にはまだ乗車できておらず、比較的訪問しやすい東武線内だけでも…と感じますが、東武線まで乗り入れて栃木県内に顔を出すのは、現在夕方だけですので、会津鉄道の気動車による東武線直通列車が、もう少し増発されないものかと感じるものです。



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