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由利高原鉄道 YR-3000形気動車~1両毎に装いが異なる新型気動車

2018-05-19 | 鉄道[東北]

先日「MAKIKYUのページ」では、先月実施された新潟駅高架化工事に伴う変則ダイヤに関して取り上げましたが、MAKIKYUがこの変則ダイヤで設定された臨時快速列車に豊栄駅から乗車して酒田まで北上した後は、更に羽越本線の普通列車に乗継、昨日~今日にかけて大雨に見舞われた事が盛んに報じられている秋田県内へ向かったものでした。


秋田県南部に位置する羽後本荘駅は由利高原鉄道(鳥海山ろく線)の接続駅、同線は以前にも2回程乗車した事があるものの、2012年以降に導入された新型気動車・YR-3000形は以前矢島駅で姿を見た事があるだけで未乗という状況でした。

そのためもしこの新型気動車が運用されていたら是非一度…と思い、羽越本線普通列車の羽後本荘駅到着時に由利高原鉄道ホームを見たら、丁度新型気動車が矢島行の普通列車で待機しており、途中下車して乗車したものでした。

新型気動車・YR-3000形は現在3両が活躍中、由利高原鉄道の旅客営業用車両所属数は5両ですので、過半数を占める主力車両と言っても過言ではない状況になっています。


MAKIKYU
が乗車したのは、同形の中でも最初に導入された緑色基調のYR-3001号で、その後導入された2両はYR-3002()YR-3003()となっています。

同系は日本車輛製の標準仕様車という事もあり、「MAKIKYUのページ」でも以前取り上げた事がある松浦鉄道の主力車両・MR-600形(関連記事をご覧になりたい方はこちらをクリックして下さい)などと類似点が多数見受けられ、内装も比較的簡素な雰囲気になっています。


車内設備は地方ローカル線の典型とも言えるセミクロスシートでワンマン運転対応、整理券発行機にはアテンダントを模したキャラクターのステッカーが貼られているのも特徴的です。


座席は各車両毎に異なる色彩の柄入りモケットを用いており、標準使用者だと簡素なモノで済ませてしまう事業者もある中では特徴的と感じられ、季節限定の造花による桜の装飾なども悪くないと感じたものでした。


車内中央に設けられているボックス席は大型テーブルも設置、お弁当などを持ち込んで拡げるのには適していると感じる反面、金属パイプの脚がある事でやや窮屈な印象を与えかねないとも感じ、この大型テーブルの有無は評価が分かれる所なのでは…と感じたものでした。

またMAKIKYUが以前由利高原鉄道に乗車した際は、2回共に矢島→羽後本荘の上り列車全区間乗車で、下り列車への乗車自体が先月初めてという状況でした。


時間の関係もあって終点の矢島までは乗車せず、路線のほぼ中間点に位置する由利高原鉄道唯一の交換駅・前郷駅で下車、その際は行き違い列車で現在は運行終了、今後大改装が発表されているYR-2001号池田修三ラッピング車との並びも見る事が出来ました。


ちなみに
前郷駅は先月初めて乗降機会がありましたが、日本国内では数少ないタブレットとスタフの授受を実施している事でも知られており、列車到着時には駅係員が通標授受を行う事もあってか、有人駅ながら運賃は車内収受となっているのも大きな特徴です。


駅舎も
2003年に改築、現駅舎は木材をふんだんに用いた温かみのある内装となっており、駅舎内にギャラリーも設けられているなど、色々見所のある駅と感じたものです。

ただ列車は12時間に1本程度(これでも土地柄や輸送実態を考慮すれば上等な部類)、その上大半の列車が前郷駅で行き違いを行う事もあってか、途中下車して次の列車までの間に駅舎内や駅周辺を見物するとなると、必然的に結構な時間が空いてしまうのは難点です。

しかしながら駅前には由利高原鉄道と並行する区間も多い並行路線バス、羽後交通・本庄伏見線(本荘営業所~本荘駅前~前郷駅前~矢島総合支所前~菜らんど:本荘~矢島間の区間便もあり)のバス停もありますので、こちらは列車より便数は少ないものの、上手く時間があえばこのバスを利用する事で、由利高原鉄道沿線各所を効率よく移動する事も出来ます。

MAKIKYU
が前郷駅で列車を下車した後は、このバスで本荘へ引き返したものでしたが、このバスに関しても近日中に追って別記事で取り上げられれば…と思っています。



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