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西武観光バス・中津川線~三峰口駅発着のメロディーバス

2013-10-30 | バス[首都圏]

先日「MAKIKYUのページ」では、三峰口駅にも発着する小鹿野町営バス(旧両神村営バス)に関して取り上げましたが、同駅ではこの町営バスの他に、西武観光バスの一般路線も発着しています。

三峰口駅を発着する西武観光バスの一般路線は、大半の便が三峰口駅を発着(土休日の一部のみ西武秩父駅発着)する秩父湖や中津川へ向かう路線と、西武秩父駅発着で三峰神社へ向かう急行バスの2路線があり、両者は途中まで同一経路を運行しますが、急行バスは一部停留所のみ停車となります。

同一区間で乗降の場合、両者共に運賃は同一で、PASMOなどのICカード類も両者共に通用しますが、西武鉄道で発売している秩父漫遊きっぷの引換券(漫遊クーポン)から引き換えた秩父エリアの路線バスフリーパス(単独発売なし・西武秩父駅前のバス窓口で引き換え)では、乗車区間に関わらず急行バスは通用対象外となりますので要注意です。
(漫遊クーポンはバスフリーパス引き換え以外に、レンタカー割引や西武秩父仲見世通りでの買い物券として利用する使い方も選べます)


MAKIKYUが先日秩父方面へ足を運んだ際には、漫遊クーポンから引き換えた路線バスフリーパス(写真右側)を利用した事もあり、これらの西武観光バス路線の中でも、フリーパス通用路線となる中津川線(三峰口駅~中津川)を利用したものでした。

中津川線を乗り通しただけでも片道790円を要しますので、使い方次第では秩父漫遊きっぷは非常に割安(池袋・西武新宿発着の場合、秩父エリアまでの西武線往復(高麗以西はフリー)+漫遊クーポンがセットで1820円)で、他の通用対象となる路線バスも利用すれば、バス運賃だけでもあっという間に元値以上になります。
(バスフリーパスだけで元を取ろうとしなくても、池袋・西武新宿~西武秩父~小鹿野(西武秩父駅~小鹿野町内は西武観光バス利用)を往復するだけでも充分お得です)

西武線は首都圏私鉄の中では、余り観光面で際立った印象はないものの、他にも意外と利用価値の高い企画乗車券を幾つか発売しており、秩父漫遊きっぷも使い方次第では非常に値頃感のある企画切符と感じ、以前発売していた奥多摩方面の企画乗車券が発売中止になってしまったのは惜しい限りです。

この中津川線はかなり山深い山間部を運行し、過去には特別仕様の「三角バス」が専属で運行していた程の路線ですので、現在の使用車両も専ら中型車となっており、その中でも屋根上にスピーカーを設置した車両が専属で充当されます。


車両自体は秩父地区他路線でも主力を占めており、最近は西武バス本体で見かける機会が…という2段ステップ・2段窓の日産ディーゼル製2段ステップ車で、如何にも少し前の西武バスと言った雰囲気です。

中津川線などは一部区間の道路が狭いだけでなく、バス停間隔が非常に長い区間も存在し、大半が自由乗降区間となっている事もあってか、「メロディーバス」と称し、走行中は屋根上のスピーカーからメロディーを流しての運行となるのも大きな特徴となっています。

メロディー音量自体はさほど大きくない事もあり、外部からはメロディーバスが接近すると、メロディーがそこそこ聞こえるのですが、このバスに乗車していると、メロディーは意外と聞こえないと感じたものです。

中津川線に乗車すると、終点中津川までずっと山中を走る事になるのですが、道路改良が進んでいる事もあってか、終点近くの一部を除くと大型車同士の対向も可能な程で、思っていたよりも道路状況は良好と感じたものです。


ただ途中ではループ橋などもあり、山深い山中の険しい所を走っている事は嫌でも実感させられたもので、近年一部便が経由する様になった川又へのルートは、殆どがトンネルとなっており面白みは…と感じたものです。


しかしながら終点近くの2km程は、大型車同士のすれ違いは…という狭路になっています。


この区間に差し掛かる箇所と終点・中津川(写真)には、路線バス運行時間帯には大型車待機を促す看板も見受けられたものでした。

秩父地区の西武観光バスでは、路線環境の悪さと言う点では倉尾線(小鹿野町役場~上吉田~長沢(Chozawa))辺りの方が…とも感じますが、道路改良が進んだとは言えどもそれなりに乗り応えはあり、機会があれば晴天の紅葉シーズンなどに再び足を運んでも…と感じたものでした。

またMAKIKYUはまだ乗車した事がないものの、主に座席数が多い大型車で運行(増便時などは通常の大型車も充当)される三峰神社発着の急行バスも、機会があれば三峰神社訪問とあわせ、是非一度…と感じたものでした。