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小田急ファミリー鉄道展2013に出陣~車両展示は余り豪華な顔ぶれではないものの…

2013-10-20 | 小田急グループ

昨日と今日の2日間、神奈川県の海老名では毎年秋の恒例イベントとなっている「小田急ファミリー鉄道展」が開催され、昨日はMAKIKYUも予定が空いていた事もあり、海老名まで出陣していました。

ここ数年のファミリー鉄道展では、小田急電鉄では通常非公開となっている保存車両などが多数存在するものの、これらは登場せず、保線用車両と現役の特急車・一般車が数種展示される程度、他に小田急グループ各社や一部大手私鉄などの物販実施といった内容になっています。

展示車両も並べて展示するのではなく、各編成をばらして展示しており、撮影者向けに車両周辺への立ち入りを制限し、便宜を図る撮影タイムなども設けられていませんので、車両撮影よりも実車に触れたり、記念撮影を行う家族向けイベントの色彩が強くなっています。

そのため趣味者の間では、80周年で通常は専用格納庫に保存されているSE車が屋外へ担ぎ出され、MSEとの「夢の競演」も実現した年度などに比べると近年は…という声も出ている様ですが、それでもかなりの人出となっており、小田急人気と海老名と言う立地の良さも影響しているのでは…と感じさせられたものです。

今回の展示対象となった車両は、特急車が60000形MSE(6両編成)、通勤車が8000形(6両編成)と1000形箱根登山色(4両編成)の計3車種、他に毎年恒例の専用格納庫での(旧)3000形SE車公開となっています。


MSEは華やかな特急車とは言えども、比較的メジャーな存在ですので、今回のイベントでなくても…という感がありますが、8000形と1000形はイベント告知ポスター通りの編成が展示され、これはたまたま偶然ポスターと同一番号の編成が展示されたのか、それとも特定編成の展示を意図してポスターにも起用していたのか気になる所です。


通勤車の中でも、8000形の方は更新車ながらも直流電動機のままで下回りの大規模な取替えが実施されていない編成が2編成だけ存在し、その内の1本をわざわざイベントに登場させたとなれば、一般には余り物珍しく映る車両ではないかと思いますが、小田急側もよく考えたと感じます。


車両展示ではLEDによる種別・行先表示は消灯されていたものの、8251編成の種別・行先表示は3色LEDだったはずですので、同編成がフルカラーLEDになっている告知ポスターはどこかが矛盾している事になり、恐らく同形他編成の画像と合成しているのかと思いますが、何故わざわざこんな妙な事をしているのか気になります。

もう1編成の通勤車は、通勤車の中では異端車とも言える赤い装いで、主に箱根登山線の狭軌区間列車(小田原~箱根湯本)に充当される編成、これは小田原などへ足を運べばかなりの確率で遭遇できるものの、新宿などに顔を出す事は稀(物理的には問題なし)な車両ですので、イベントへの抜擢にはうってつけの車両と感じます。

ただ他の車両と同様に、撮影タイムなどが設けられていないために、せっかくの少数派車両も上手く撮影するのはなかなか…と感じたものでした。


しかしながら午前中に一旦車両展示箇所を見物した後、午後になって再び車両展示箇所を訪れると、展示箇所とは少々離れた側線(一般者の立入禁止区域)にも、展示されている1060編成と同じ真っ赤な装いの1000形(1059編成)が姿を現し、愛好者の注目を集めていたものでした。

MAKIKYUもこの編成の姿をカメラに収めたものでしたが、たまたまイベント開催日・時間帯と入庫が重なっただけなのか、敢えてイベントに合わせて赤い1000形を側線に登場させたのかは定かではありませんが、今回のファミリー鉄道展における車両展示では、この側線に入線した赤い1000形が最注目株なのでは…と個人的には感じています。


またMAKIKYUは以前にも何度か参加している「小田急ファミリー鉄道展」では、80周年の年を除くと、概ね海老名車両基地の外れに設けられた専用格納庫で静態保存されている(旧)3000形SE車の公開も行われており、以前も何度かこちらに足を運んだ事がありますが、今回はファミリー鉄道展初参加の知人が同行していた事もあり、久々にこのSE車展示にも足を運んだものでした。


SE車は数日前郵便局で発売された「鉄道の日制定20周年」記念の切手セット(80円×10枚=800円)でも、絵柄に用いられており、記念すべき第1回ブルーリボン賞も受賞する程の不朽の名車も、現代の車両に比べると様々な面で…と感じさせられたものでした。

見学を終えてから「3000形SE車は1時間以上の待ち時間」といったアナウンスも聞かれる程で、日頃公開されない希少な車両の公開故に、こちらも相当な人気ぶりでした。

小田急電鉄は博物館などを運営していない鉄道事業者の中では、保存車両の数やバラエティはかなり上位に位置するかと思いますので、できる事なら博物館などが整備され、いつでも名車の姿に触れる事ができる日が訪れれば…と感じたものでした。
(その代わり世間の大注目を浴びた大宮の「鉄道博物館」開館日には、ネット上で小田急バーチャル博物館を同日開館に漕ぎ着けており、他に鉄道博物館開館日に博物館を同日開館させた鉄軌道事業者は存在しないかと思いますので、それなりの心意気は感じられるのですが…)

ここ数年は展示車両の車種形式などは異なるものの、毎年似た様なスタイルでの開催になっている「小田急ファミリー鉄道展」、今後も
同種形態での恒例行事になるのか、それともまた異なるスタイルでのイベント開催になるのかも気になる所ですが、MAKIKYUも一応小田急ファンの一味を自負していますので、機会があればまた来年以降も足を運べれば…と感じています。

「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中には、「小田急ファミリー鉄道展2013」に足を運ばれた方も居られるかと思いますが、その際の感想などありましたらコメントもどうぞ。