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小田急20000形RSE・富士急譲渡が正式発表~発表では1編成のみの様ですが…

2013-10-11 | 小田急グループ


小田急線~JR御殿場線直通特急「あさぎり」号で昨年3月まで活躍した小田急20000形(RSE)は、運用終了後富士急行に譲渡されるのでは…という噂が様々な所で流れていましたが、今日小田急・富士急両社のHPでも譲渡合意の正式発表がリリースされ、既に「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中でも、ご存知の方も多いかと思います。
(写真は既公開記事で使用した、小田急現役時代のRSEです)

RSEは7両編成2本が製造され、構造上は2階建て車両など一部車両を外して短編成化した運行もさほど難しくないかと思いますし、車齢も決して新しい車両ではないものの、老朽車という程でもないかと思います。

特別料金を要する優等用車両の中では、日本全国を見渡しても、老朽車の部類に入る「フジサン特急」(元国鉄→JR165系)は、現在同列車用以外に現役車両は存在せず、設備的には優れていても車齢を踏まえると、退役は時間の問題と感じます。

編成数的にも、現在3両2編成が活躍する「フジサン特急」用車両の代替用として富士山麓の反対側に活躍舞台を移し、RSEが第2の活躍をするのは丁度良いと感じます。

ただ小田急・富士急両社のHPで発表されているリリースを見ると、「今回、2編成のうち、1編成を富士急行に譲渡するもの」「7両編成から3両編成に改造」と発表されています。

これでは少なくとも両端共にRSE原型先頭車で構成される編成を2編成用意し、現行「フジサン特急」2編成を代替する事はできません。

そのため7両1編成のみ購入となると、有料特急列車の増発用(或いは予備車確保)としての導入なのか、それとも先頭車化改造車などが介在する編成になるのかも気になる所です。


また富士急は「富士登山電車」や6000系電車(元JR205系・写真)をはじめ、一部駅舎や系列の身延登山鉄道(身延山へ向かうロープウェイ)のリニューアルなどで、JR九州や両備グループの車両デザインなどを幅広く手がける某有名デザイナーが関与しています。

来年夏に営業開始計画と発表されているRSE譲渡車は、現行「フジサン特急」の後継車としてフジサンを擬人化したイラストだらけの姿になるのか、それとも某有名デザイナーが関与し、装いや内装などを大胆に改める事になるのかも気になる所です。
(そのどちらでもなく、長野電鉄へ譲渡された10000形Hi-SE→1000系ゆけむりの如く、小田急時代の姿をなるべく留めて走らせるのも一つの方法かもしれませんが…)

富士山麓の反対側・甲州の地に活躍舞台を移し、新たな活躍を始める暁には、どの様な姿で再登場となるのかも注目したいものです。


(お断り)この記事内容は「小田急グループ」「鉄道[甲信越]」の双方に跨りますが、今日小田急側から公式発表が行われた事もあってブログ記事化した事もあり、「小田急グループ」扱いとさせて頂きます。