デスマーチとは、そのまま訳せば「死の行進」という意味だが、特にIT業界における労働環境の過酷さを表す言葉として使われる。私はIT業界で働いたことはないが、いろいろと書かれたものから判断すれば、特に製品の納期前にはそうらしい。
さてこの物語の主人公は鈴木一郎(どこかで聞いたような名前だが)という29歳のプログラマ。開発していたゲームを納品して一安心。これで眠れると思ったのはいいが、目を覚ますとゲームの世界の竜の谷というところに転移していた。それも15歳に若返って。
なお、このゲーム世界は魔法もあれば、獣人などもいるというファンタジー世界だ。
そこで、蜥蜴人族の精鋭300人に襲われ、救済技の流星雨を使って迎撃。おかげでレベルは1から310に爆上がり。ステイタスもカンスト。そして戦利品で大儲け。
一郎はこの世界では行商人のサトゥーと名乗っている(鈴木も佐藤もその名字の人が沢山いるよね。)。
この巻では、ワイバーンと闘っていた美少女魔法兵のゼナを助けたり、獣人奴隷を助けたりとまだ序盤ながら、活躍の片鱗を見せる。しかし、いったい誰が何の目的でサトゥーを召喚したのか。よくある異世界もののように、転移する際に神様が出てくるわけでもなく、トラックにひかれるわけでもないがチートな能力はしっかり持っているようである。彼の異世界での冒険はまだまだ始まったばかり。
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