この作品は、2019年に亡くなられた荻野真さんの描く孔雀王世界の一つだ。大きな孔雀王世界から切り出した一つのストーリーだと考えるといいと思う。
この作品と、孔雀の少年時代を描いた「孔雀王ライジング」(ただし、パラレルワールドの孔雀のようだが)の2本を、亡くなる当時連載していた。そして両作品とも、病床でどちらも完結させており、そのプロ根性には頭が下がる。
さて、この作品では中年孔雀が、戦国時代に行って大暴れする。なにしろ出てくる戦国武将がみんなキモイ妖怪なのである。敵役のキモさには、よくこんなキャラを考えられるものだと感心する。
孔雀が戦国時代に行ったのは、最愛の阿修羅を取り戻すためだ。阿修羅は、大呪により、戦国時代に流され、体を奪われ、魂は阿修羅像の中に封印された。そして、織田信長は、阿修羅(体のみ)の子なのである。
本書を読むと、色々なパロディが出てくるのに気づく。どれも笑ってしまうが、特に一向宗の本尊であるいっこう阿弥陀には捧腹絶倒だ。どうみても「どんだけ~」の人だろう。
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