かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 2 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) | |
赤坂アカ | |
集英社 |
この作品は、秀知学園高等部生徒会長・白銀御行と副会長の四宮かぐやの繰り広げるラブコメである。白銀は知力だけで学園の生徒会長まで上り詰めた努力の人で家は普通。一方かぐやの方は大企業の令嬢。そして、万能の天才。二人は、お互いに意識しているのだが、いかんせんプライドが高すぎる。好きになった方が負けとばかりになんとか相手から告らせようとして空回りをしているのだが、これがなんとも面白いのだ。傍から見れば互いに好きなのは明確なので、好きになった方が負けなら、もう互いに負けてるんじゃないと思うのだが。
例えば、これは間接キッスではないかとお互いにドキドキする話など、君たち中学生かと思わず突っ込んでしまう。
そしてこれに面白さを加えるのが、トリックスターとも言える生徒会書紀の藤原千花。天然で、恋愛脳で、とにかく二人の間を引っ掻き回す。
爆笑したのは、箱入り娘のかぐやが初体験の意味を、キッス(それも子供やペット相手にするやつ)と思い込んでいること。御行が妹とガンガンしているとかかぐやの相手は甥っ子だったとか、藤原書記は飼い犬としょっちゅうしているとの発言に、周りがあわてる場面がなんとも笑える。
さてさて、二人の仲は今後どうなっていくのか。どちらが先に相手に告るのか、それとも・・・
※初出は、「風竜胆の書評」です。