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戦後最大の偽書事件「東日流外三郡誌」 (集英社文庫) |
斉藤 光政 | |
集英社 |
東日流外三郡誌を何と読むか知っているだろうか。これは「つがるそとさんぐんし」と読む。分かる人は相当な古代史ファンだろう。一時、話題になり、雑誌にも特集が組まれたりしたが、現在は偽書という評価がほぼ定着している。
本書は、この本が偽書であることを徹底的に追求したものだ。著者は東日流外三郡誌の舞台でもある青森県の県紙、東奥日報の記者(本書の著者紹介によれば、現在編集局次長)だった斎藤さん。
しかし、読んでいるとなんとなく既視感がある。それもそのはず、本書は、2009年に新人物往来社から出た新人物文庫の再文庫化だという。そして、その新人物文庫版が私の本棚にしっかり収まっているのだ。違うのは、巻末に新章が付け加わっているというところか。再文庫化ということは、中身を読めば分かるのだが、もっとよく分かるところにそのことを書いてもらうとありがたい。
なにしろ、表紙イラストを安彦良和さんが手がけ、表紙から受けるイメージは完全に別物だ。ただ、新人物文庫版が出たのが10年前なので、殆ど内容を忘れていたこともあり、最初から読んでしまった。
※初出は、「風竜胆の書評」です。