
昨日のこと
奈良国立博物館で開催中の特別展を見に行った
空海によって伝えられる以前に伝来し信仰を集めていたとされる「古密教」。
奈良時代を中心に作られた観音像、菩薩像、古文書など、沢山の国宝が集められた素晴らしい仏教美術を見た
平安時代の物語などに出てくる呪術や儀式の中にある密教というものがほんの少し分かったような気がした。
焼けたり欠けたりした後が残る観音像は、重々しく美しく、当時の貴族や修行僧のさまざまな思いを託す、大きな魂のよりどころであったことが偲ばれた。
穏やかな美しい形がそのままに残っている菩薩半跏像などは印象深く離れがたいほど感動した
一体、個人所有の観音像があった、木彫の立像で、どこのどなたの所有物なのだろう。
昔から観音像が好きといってきた私はうらやましいものだった。
後で近くの「春日大社神苑」に行ってみた。陽炎のみえるような炎暑の日なのに物好きだと連れに笑われながら、ココまで来たのだからと言い張って入ってみた
ナルホド何もない。アオスジアゲハが一匹飛んでいるばかり。
周遊路が終わるあたりに、「サネカズラ」の立て札があり、葛の絡んだ木の棚が作ってあった
茂った葉の間から白い玉が見えたので、秋も近いので実が出来ているのかと覗いてみた
触ってみると柔らかく、実にしては形が滑らかであの粒々感がない
もう少し力を入れると何枚かの片に分かれた、もしかしてこれはツボミ?
にわかに動悸がして絡まった葉の間を覗き込んでみると、花があった。
さすがはモクレン科。本で見たとおりの形で下向きに開いていた。
花は五月ごろに咲くと勝手に決めて、何度も実のあったところに探しに行ったのに、こんな暑い時に咲いて、秋にはもう赤く熟すのか。
30枚ほど写して帰ったが、棚の下は葉陰で暗くフラッシュを使ったものは白飛びして、満足なものはなかったが人にも言い、必ずいつか見てみようと思っていた花だけに嬉しさも一入。暑かったが充実した一日だった。
お天気<font
印を結び呪文をとなえ、修行する。
そこに見えるものは何なんだろうか・・
印を結んで護摩をたいて加持祈祷をする、それも奥深い隠れたような所で、暗い。
奈良や高野山も近いので子供の頃から見聞きする機会があったからかもしれません
印を結んで悟りの境地に入る修行は、なんだか俗世の名声や権力、身の健康などを望むとても勝手なものに思えるし、恨みねたみの報復手段になったりして、あとの仏教とは違った人間くささが面白いです
当時の人たちはそんな現世利益の願いがあって絵図や仏像作りにも力が入ったのかなと思うと、力強く迫力があり、なんだか妖しい雰囲気もあります。そこら当たりが興味深い所です
それだけではなく奈良時代の民衆の救済などもココからかなと思うし、古いアニミズムも尾を引いているようにも思うし、とても神秘的なものに思われます
門外漢の好き嫌いは、まぁそんな他愛ないものです(^。^;)