映画や本はもう生活の一部になっているのだが、本で言えば手記などノンフィクション、映画では実話の映画化されたものが苦手だった。
長い間空想の中で楽しむもの、言い換えれば現実逃避の乗り物として重宝してきた。
現実からなぜ逃げるのかといえば、面倒だからで、相手もあるのではそこの所の忖度もしなくてはうまくいかない、結果自分の事ぐらいは何でも自分でやらないとすまないことばかりで、怠け者にとっては嫌い、疲れる、そして苦手ということになってしまう。
今は止めておこうかということが出来ない、義務や責務などが絡まっている。
自由にすごしたいと思っても自由こそが面倒なもので、生きていることも疲れてしまう。
今言う引きこもりの自由人のような人だって、最低限しなくては生きていけないことがある。
映画や小説の世界は、入り込む手順さえ踏めば、何時間かはありそうもない、自分の日常にはなさそうな世界で遊ぶことが出来る。
責任のない他人の突拍子もない世界も目の前に開けてくる。
なんて面白いのだろう。と長い間思ってきた。振り返るとそれが今の私を作ったといえる。
ところが最近ちょっとした変化を感じてきた。日常生活に余り疲れなくなった。
それで好みもちょっと変わった。
長い振りだったけど 最近実話が元になった映画を4本見たが疲れなかった。それで驚いている。
まぁ内容にも依るけれど。 ただ実話だからといって我が事のように考え込むようなものでもなかったが。