毎日少しずつ本棚の整理をしています。
文庫の小説はもう読んだものを処分、かすかな記憶があるものでも、もう古くなるばかりだし廃棄することにしました。
中からモリエールの「人間ぎらい」を発掘。
読んでみると面白い、内藤濯という方の訳で、あとがきも読んでみました。
モリエールはパリの街中で生まれお父さんは国王御用達の室内業者だったそうで、室内業者というのはインテリアの仕事をしていたのかと判読。
パリのサントノレという所は人形芝居師、茶番師、艶歌師、香具師、膏薬売、広目屋、およそパリらしい人の動きを集めたようなところで、芯からの都会っ子だったらしい。
そこより、初めて知った茶番師、と広目屋、ってどんな仕事でどんなことをするのか調べてみました。
茶番師は滑稽な寸劇を見せる仕事
広目師はチンドン屋のような仕事。だそうです。なるほど。広めるのが仕事、一人広告業かな。
この本は1972年(昭和46年)版なので、今では見なくなった言葉も多い。初版は1952年(昭和27年)です。
チンドン屋さんなんて、子供の頃駅で見かけて、同じ路線だったので一緒に車両に乗って観察したことがありますが、ちょっと怖かったのです。
近くで見ると大げさな化粧が人形のようで、洗ったらどんな地顔が出てくるのだろうと不思議な気がしました。
今はサンドウィッチマンという芸人さんしか見ることができなくなりましたが(笑)
新しい訳ではどうなっているのでしょう。
昭和まであったような仕事が珍しくて、「人間ぎらい」は100ページほどの薄い本なので保存版にして本棚に戻しました。