お別れランチ

昨日は、長い間入院されていた患者さんが別の病院へ行かれるため、お別れ会をしました。
一緒にランチ！です。
前の病院からは、余命二ヶ月と言われていましたが、思いのほか元気になり
癌が肺と骨に転移しているために、ベッドに寝たきりでした

ところが、痛みもとれて生きる意欲もわいてきて
リハビリテーションをしたところ、自分で車椅子に乗ることもできましたし
自分で操作して、散歩などもできるようになりました。

かといって、今後どうしましょう・・・・・
家は一人でしたし、私たちの病院からはかなり遠いため通院も難しいです。
当然、往診とか訪問看護でフォローできますが、お喋りできないですし
今まで暮らしていたところには帰れないこともわかりました。

そして、別の療養できる病院へ転院することになりました。
長い間、ずっと個室で一人きりのお食事です。
私は「みんなでランチしませんか？」と提案しました。
メニューも、ご本人が食べたいものをさぐって、こっそり調理師さんに
頼みました。
こうして、特別メニューもできました。



ケーキは私が作りました。
「今日に限って、手抜き弁当だわ～」
「今日に限って、売店で買ったお弁当だわ～」
「パスタとおにぎり二つも食べるの？？」



など、楽しくランチしました。



長い間一緒に過ごしてきたということは、家族も同様かもしれません。
これから先、新しいところで不安もあることでしょうけれども
すでに面会の約束をとりつけたスタッフたちもいます。

お元気で。
手を振って見送りました。
こんな「お見送り」なら、本当に嬉しいです。