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訪問看護

2011年04月28日 | 雑記
このブログを書き始めた頃は、すでに訪問看護時代を通り過ぎ
外来に異動になっていました。
子供が小さい頃は、毎日車に乗って患者さんの家を訪ねて、体を拭いたり
お風呂を手伝ったり、様々な管の調整をしたり、相談したり、お茶飲んだり
それはそれは看護冥利に尽きる時代でした。

全国どこにでもあります。

東北でも同じように地震の時間はまさに、訪問中です。
お風呂に入っている時間帯でもあります。
私たちの訪問看護のリーダーは、その被災地に行っていました。

事務所は流され、カルテも何もかもなくなってしまいました。
訪問していたスタッフは、患者さんと一緒に流されてしまったそうです。
人工呼吸器がついていた人は、家族が管に息を入れて助けました。
あるいは、車のバッテリーで器械を動かしていました。
津波がきて、ベッドごと水に浮いて、階段にひっかかって助かった方もいます。
寝たきりのお母さんを助けようと準備しているうちに、津波がきて
息子さん夫婦だけがやっと屋根の上にあがって、
「お母さんごめんなさい!お母さんごめんなさい!」と一晩中屋根の上で
叫んだこと・・・・・・・・・・。

多くの方々の、多くの悲しい別れの体験を聞いたようです。

今後、どのように支援を継続していくのか、検討されています。
実態調査がやっと始まったという段階でしょうか。
訪問看護を頑張っている人たちは、1件1件回って、患者さんやその家族を
励まし続けていることでしょう。

今日は初めての患者さんと面接していたら
「私は癌で死ねるから幸せな方です。津波で亡くなった人よりずっと。」
というようなことを話していました。
家族との絆や家族とのコミュニケーションも多くなって
「癌になって悪いことばかりじゃない、いいこともたくさんあるんです。」と
話してくれました。

家族としての過去を振り返り、懐かしむことができることは幸せです。
それさえできずに、あっという間にお別れしてしまった人の多いこと。

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3 Comments

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Unknown (ISEKOBO)
2011-04-28 22:42:48
現実は生々しいです。
一生涯脳裏に焼き付いて
しまうのでしょう。
未だ現実とは思えないという
人も多いのでしょうか。
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ものよりおもいで (B)
2011-04-29 10:27:32
過去を振り返り懐かしむことができる幸せ。

今のような状況にいると、なんだか心にしみます。
瓦礫の中からアルバムを救い出すというニュースがとても多かった。
やっぱり人間にとって思い出というものがいかに大きなものか。

だから私も毎日の平凡な日常の写真を飽きず撮り続けたくなるのです。
返信する
ISEKOBOさん (takako)
2011-04-30 15:48:43
私もです。現実とは思いたくない気持ちもあります。
でもね~そうはいっても、現実的です。
私たちもいつかそんな日がくるのかも。
恐いです。
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