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涙もろい日

2009年12月09日 | 雑記
患者さんと話をしていて、涙がでることが3回ありました。
今日は涙もろいです。

1人は、看護婦さんに氷を頼んだら、あまりいい反応ではなくて
悲しくなって、氷だけが美味しく感じられたのに、もう美味しく
感じられなくなった、看護婦さんが恐かった・・・・・
という患者さんのお話を聞いたときのことです。

これから先どれだけ生きられるのかわからない、お正月も
迎えられるかわからない患者さんだと思っています。
が、忙しかったのか、耳が遠いから、何かが伝わらなかったのか、
でも、患者さんは看護婦の表情や声質から、何か否定的なものを
感じたのでしょう。

 「いいのよいいの、ごめんなさいね、婦長さんは大変ね」

そんな風に逆に私を慰める患者さんに、涙がとまりませんでした。
少し具合が悪くなって、寝たきりになって、気弱になって、
喉が渇いたら頼んだという「ただの氷」です。
それを快く持っていかなかった看護婦さん。
名前はおっしゃいませんでした・・・・・・・・。

また、別件でも、同じように看護婦のちょっとした言葉遣いで
傷ついたり、悲しくなったりした患者さんの、お母さんを思う気持ちに
心を打たれました。
まだまだ死なせたくないという思いで、24時間付き添っています。
ほかの家族の気持ちも考えながら・・・・・・・。

そして午後は、緩和ケア外来。
私と全く同じ年齢の患者さん、子宮ガンで何度も何度も治療しています。
痛くてたまらない、痛いと病気をいつも考えて辛くなる、
どうしていいのかわからなくなる・・・・というものでした。
帰り際に、涙をためながらおっしゃっていました。

ご主人は何一つ言わずに、ただじっと傍にいらっしゃいました。
深々とお辞儀をして、「今日はありがとうございました」と言って
お帰りになりました。
自分が生きているということが本当に不思議なくらい、周りの患者さんは
病気で辛い思いをしています。
自分が健康なのが不思議だと思えるくらいです。

命の重さをずっしりと感じる今日でした。

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