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鳥の巣頭の世迷い言

読書音楽観劇、ハゲタカ廃人、そしてアラシックライフをエンジョイしている三十路のお気楽会社員・ガバ鳥のblog

意思を纏う人

2015年10月16日 22時15分01秒 | アラシック
9月のArashi Blast in Miyagi中でのとある夜(3日目の深夜)にて慣行された、ロケの様子が10月15日のあぶない夜会で放送された(2015年10月15日 あぶない夜会)。
翔さんが泊まっているホテル(仙台にある某ホテルのスイート)でのことだ。

その際に、翔さんの私服の一部が公開された。

数年前に大野さんからもらった部屋着(ラルフローレン)、相葉さんにもらった下着パンツ(ポールスミス)、事務所にもらった部屋着(ドルガバ;デジコンDVDにも映っていたやつ)などなど色々映っていたけども、翔さんが実際に着ていたとあるTシャツに、自分としては一番心が動いたと思う。

それは、流れてきたツイートによってだ。
(©(chii)さん、ID: ‏flighttonorth )









翔さんが着ていたTシャツのブランドが社会貢献を目的としたアパレルブランド、Cloudyのものだというツイートである。
遠くアフリカの地で現地の人が縫製したポケットを日本へもちこみTシャツに仕上げて売り込む、現地に雇用を産み貧困を減らすための取り組みをしている会社のTシャツであるとのこと。


このTシャツの件で思い出したのは、春具さんのエッセイだった(記事の掲載当時、ハーグにある化学兵器禁止機関/OPCW所属だった。現在は退職されている。)。
このエッセイは作家・村上龍さんが主催しているメールマガジン(JMM)で連載されていたコーナーの一つだった。

エッセイの中で言及されていたのは、「国際会議の場において、衣装も政治的・外交的なステートメントとなる」「民族衣装は強力なパワースーツである。」ということだった。
例として、アフリカの外交官らの民族衣装や、ガンジーのインド民族衣装が挙げられていた。

口に出してアピールをすることも大事だが、衣装を通して視覚的に意思や誇りをアピールをすると、時として強力なステートメントを生むという訳だ。


翔さんがどんな意思でもってあのTシャツを着たのかは我々の想像の域を出ないのだろうけれど(ただのKOの先輩後輩の縁かもしれないし←Cloudyの代表は、慶応大学経済学部出身の方である。)、人気アイドルが私服として社会貢献を目的としたアパレルブランドの服を主要キー局の全国TV放送で着るというのは、それが放つステートメントとしては強力なものがあるよなと感じた。
しかも彼は、わずかに見える部分から私物や私服がすぐに特定され、たちどころにその商品がファンにより売り切れになってしまうという、強力な広告塔ともなる人気アイドルなのである。

なんというか本当に、彼は意図をその身に纏うアイドルなのであると感じた。
彼は自分の及ぼす影響や、見せ方を解っている。


彼は口に出して何も言わなかった。
ただTシャツを着ていただけだった。
見せびらかすようなアピールも何もしなかったし、なんなら上にはカーディガンを羽織っていた。
相葉さんからの贈り物(愛の産物)である迷彩トレーナーに着替えることになったし、そのTシャツがTV放送されていた時間はわずかなものだった。


気付いても良い、気付かなくても良い。
解る人には解るし、伝わる人には伝わる。
割合は少ないかもしれない。
しかし母数が多い分、絶対数としては大きな数になるかもしれない。
もしかして、関心を持つ人も新たに現れるかもしれない。

そんなことを考えながら着ていたのかな?と、なんとなく考えてりもした。
上記の内容は完全に私の推測の域を出ないが、誇らしいし、かっこいいよなと思う。

いいのよ、ぜんぜん、世間がダサいといおうとも。
生き方自体がロックでカッコいいんだもんね!


「翔くんはねえ、本当にかっこいいんだから!」by 生田斗真


我らのご贔屓、溺愛してこーぜい!


☆春具さんが書いた民族衣装についてのエッセイは以下のサイトでも類似のものを読むことができる⇒

☆Tシャツのブランド元・CLOUDYのオフィシャルHP⇒


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【追記】

上記のCloudyの活動については、もちろん、りっぱだねー!と手放しで賞賛して、そこで終わりになるわけではない。

周知のようにアフリカの貧困問題は根深いものだ。
植民地支配、宗教、民族、難民、ジェンダーの対立/差別などが絡まり合い、地獄の闇鍋のごとくになっている。
かつて国連難民高等弁務官だった緒方貞子さんは、『難民問題は政治が解決しない限り解決しない、政治対立が軍事対立になっていくという状況が止まらない限り難民はなくならない』と言った通り、彼らが何故貧しいのか、その根本には政治的に解決されていない問題が存在し、これを解決しない限り、いくら支援し続けてもそれは産生され続ける。

それでは、Cloudyのやっていること、あるいはその他多くのNGOやNPO団体などの支援は無駄か?という問いには、やはりNoだと応えたい。緒方貞子さんが『今解決しないと思われていることでも、永遠に解決しないわけではありません。時間はかかるけれど、努力を続けることで解決することもあるのです。』と言っているように。

翔さんが、これらの問題に気づいていない訳ではないだろう。まがりになりも、彼はニュースキャスターとして10年以上、日テレの報道局に足を運んでいるのだから。
それでは、彼は何をしているのか?というものになるが。
私は、彼は彼の立場と影響力を利用して、ささやかに強かにこれらリマインドをしているんじゃないかな?と思っている。世間の無関心、あるいは忘却こそが一番怖いものだから。そして勿論だが、政治的な解決には世論の高まりが重要だから(民主主義国家だし)。
だから彼は、Tシャツを着続けてるんだと思う(もちろん、後輩を応援したい、ってのもあるだろうけども)。

ま、ファンの贔屓目のある予測(あるいは期待?)に過ぎないのかもですが。


<『特別インタビュー 元国連難民高等弁務官・緒方貞子さん』(国連UNHCR協会ホームページ:)より一部抜粋>
一方で、良質な情報を発信し続けることは大切です。例えば、民間から寄付を募る過程で情報を発信する側も、受け取る側も勉強します。情報を広めるということが、結局人を動かし、政府を動かす。それは大切なことだと思います。民間のファンドレイジング(資金調達)の意義はお金だけではないのです。お金をいただく代わりに、良質な情報をきちんと広めることはぜひ積極的にしていただきたいと思います。
例えばこれまでの成功例をもっと話していかなければなりません。かつて絶対解決しないだろうと思われた東西ドイツの分裂。しかし1989年にベルリンの壁が壊され、1990年にドイツは統一されました。ですから今解決しないと思われていることでも、永遠に解決しないわけではありません。時間はかかるけれど、努力を続けることで解決することもあるのです。成功例をきちんと伝えて解決に向かうような流れにつなげることが大切です。

URL)https://www.japanforunhcr.org/archives/3833/ (参照2018-12-25)

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