鳥の巣頭の世迷い言

読書音楽観劇、ハゲタカ廃人、そしてアラシックライフをエンジョイしている三十路のお気楽会社員・ガバ鳥のblog

ハゲタカ劇場版 覚え書き(ネタバレあり)4

2009年06月25日 21時43分09秒 | ハゲタカ

ネタバレです。
まだ終りません・・・。公開が終っちゃうよー(汗)。
例によって、順不同のネタバレ。















1.どっかのレストラン in マンダリンホテル


「俺は、あんただ。」
という劉。
ホライズンの暗い部屋から、誰知らず一人で拍手していた気弱な青年から程遠い。
そんな挑戦的な劉に、鷲津は
「お前に何が解る?」とツンツンツーん。

どこかで聞いた(言った)台詞だと、思ったのでしょうかね?
ドラマ版ハゲタカでは、鷲津自身が芝野に言ってた台詞ですもんね。
そして、西野には言われた台詞でもある。<このシーンは、TV未公開だったと思う。DVD BOXには入ってます。

挑戦的な劉は、そんな鷲津の内心にも気づかず(無視して?)

「楽しかったんだろ?鷲津・・・。」

と言い放ちます。鷲津、、、て呼び捨てですがな。しかも鷲津ぅと言ってるみたいに聞こえます。
なんか、絡まれてますよ、鷲津先輩・・・。

三流大学(意外だー。東大・・・ではないにしろ、関関同立位のレベルの大学は出てると思ってました。まあ、でも対する劉は、プリンストン大学出だから、大抵の大学では手が出ない程度の名門校出身者になりますが・・・)を出て銀行の兵隊だった鷲津が、札束でもって人をひっぱたく様なことをして楽しかったんだろう?と揶揄してます。

少し、図星を突かれたような鷲津さん。ちょっとムッとしてた・・・様な。それとも、自分の態度を鑑みて苦く思ってたのかな。歴史は繰り返すーみたいな。
ドラマ版で、大河内社長に対して「借金に肌の色も国籍も関係ない。」と言ってましたし、ちょっと(劉との間に)共感するエピソードではあったのではないでしょうか。

対する劉は、どこまでも挑戦的。ここでまたドラマ版ハゲタカのオーバーラップ。1-2話の鷲津に近いですね。


「俺は、あんただ。」

ループだわな・・・。



2.マンダリンホテル

再びの会見を、劉(というより、ブルーウォール・パートナーズ;BW)は強いられてます。
国家系ファンド(中国)の出先機関としてのBWだと、マスコミにリークされたから。
<アカマ経由か?スキャンダルも含めて情報を集めろ!といっていたし。上に上がれば上がるほど、プライベート情報までもがビジネスネックになり得るのですね。なんつーか、可哀想だ・・・。



それに対する会見になるわけですね。
ここで、中国国家による買収計画・・・という筋が公のものになるわけで。

個人的に。
一見すると中国が悪者みたいに見えるけどそれは違うよな・・・と少し思うわけで。国として栄えて生きたいならば、やはり資源は必要で。
それは、インフラ、人材、ネットワーク、すべてが含まれるわけで。それを求めて中国国家は、エリートを次々とアメリカの大学(ハーバードとかは多かった気がする)やファンドに人材を送り込み、資金と資源を武器に登りつつあるわけで。
「世界の工場からの脱却」を目指すため・・・と最初のシーンで幹部たちが言ってましたが、あれは一部真実だったのではないかと思います。
それを非難することは、出来ないと思うわけです。


閑話休題。
そんなこんなで劉が会見。

「中国が、日本の企業を買ってはいけませんか?!」
「共に栄えていきたいのです。」

鷲津の間逆ラインを走っとります。
そんなTV中継を、他人事のように見つめるのは、昼食休憩中のアカマ社員たち。
他人事のようです。
会社を自分の会社としては、捕らえてないですね。となると、やっぱり期間工の人たちが映ってたということか。
次々派遣先が変わるんじゃ、ね。持ちにくいよね・・・。


3.空港 in 成田?

鷲津ファンドの幹部s3人が、そろってお目見え。
村田さんは一人で出張。
鷲津さんは金髪美女を引き連れて出張。

「よろしくお願いします。」
「はい。」

それぞれの向かった先は。。。



4.アカマ自動車会議室

会議室には、芝野が役員たちに今のところの経緯を説明しとります。
持ち株比率として、BWが57%?、鷲津ファンドが31%(位だっけ?とにかく曖昧)で、圧倒的に不利だという状況が出てました。
まだまだ保留株があるから、それが鷲津ファンドに流れたら話は別でしょうが。
BWの中身を知っていても、劉個人のパーソナリティーに共感して売る人間は結構いる・・・というアカマ幹部の言葉には納得。
鷲津はかなーり損してますよね。ロジカルに正しいはずですが、感情的に賛成しづらい人間というパターンにはまってます。

ライオンソースねた元となった、ブルドッ*ソースの場合は、買収する側のスチー*パートナーズのリヒ*ンシュ*イン会長の傲慢な言い様も反発される一因となったようですし。
<ブルドックを救いに来た・・・とか未開発の日本の市場は・・・とかの言葉を会見中に連発していたそうな。そりゃ、怒られるよ。図星だけど言っちゃあいけなかったってパターン。

「このままでは終わってしまうぞ!!!」
という社長の言葉に、何もない社員(といっても幹部だけど)たち。
うな垂れてます・・・。

「私の代で、アカマは終わってしまう!!!」

空気は重く、そして、白い。




5.お食事会 in どっかのファミレス


守山くんと赤いハゲタカ、仲良くファミレスでお食事しております。
この間は、華やかなホテルレストランの雰囲気に呑まれた感のある守山だけど、ここはテリトリー内だもんね。
結構リラックスしとります。
そして、その真向かいには劉が上着を脱いでシャツを腕まくり?しとります。そんでガツガツ喰いです。

「これ食っていい?」と聞いて、ライスをバクバク食ってます。
いつかの西野のようです。<「終わりなき入札」の回でしたっけ。
あの時、真向かいにいたのは由香ちゃんでしたが。

その中で、劉は昔話をしゃべります。

「昔、真っ赤なアカマGTを見たんだ。」
「夢だったのかなー?」

夢か現か。
そんな幻のようなエピソードに、守山君は沈黙、返答しようがないです。
個人のエピソードに他人が口を挟む権利はないもんね。
守山君は、若いのにエチケットはわきまえてるみたいです・・・。

ガツガツ食いの劉に、守山も少しは警戒が解けたのでしょうか?
待遇に対する愚痴?を言い始めます。

「俺たちを調達するのは、人事部じゃないんだよ。調達部なんだ。」

俺たちは部品と一緒なんだ、、、と守山は愚痴ってます。
ま、愚痴ってるだけで何もしとりませんが。不平不満はあるが、それに対してアクションを起こす気は毛頭ないみたいですね。

「俺たちは、誰かであっちゃいけないんだよ。」

自分を持つと、苦しいしね・・・。
かくして、「知識をもたない労働者」(注意→カッコ内は私の造語です;もともとは、知識労働者という言葉がある・・・らしい。)が増えていくわけだよね。悪く言うと、奴隷根性というのがありますが。

そんな守山に、「いつか何処かであったような」劉が言うのだ。

「誰かになるんだよ、守山…。」

そんな劉に触発されたかのように、守山くんの目の色?が変わったような・・・。
守山くんは、「誰か」になるのか?



6.アカマ自動車会議室



社長室にて。
BW幹部s(劉+BW幹部s+弁護士)と、アカマ社長+芝野が相対しております。
持ち込まれた議題は、アカマ自動車での派遣工の待遇について。
派遣工たちの理不尽な待遇(理由をつけて正社員にしていない等)について、追求しております。
された社長たち。
なんでこんなこと?という感じで書類に見入っております。
BWは、そんな派遣工たちにリーダーが存在して共闘行動を起こそうとしているようだ、、という情報を与えます。
また、それを抑えることが出来るとも。

BWが示した写真には・・・守山の姿が。
ということは、守山が組織してアカマ派遣工たちの待遇アンケートも取ったんだろうな…と推察。
結構、行動力あるね。組織の仕方は、劉が示唆を与えたのではないかと思いますが。
<推察。知識と経験がない彼が、待遇や出自が様々な人たちを団結させられるかな・・・と。

「彼は、大したものですね。」

近く、集会を開くらしいですよ。
我々であれば、それを止めることが出来る・・・。

と囁くBW側。
完璧に、メフィストフェレス(悪魔;元ネタはダンテの神曲)みたいになってますね。
獲物は目の前。

さあ、どうする?



7.ドバイの会談


金髪美女と鷲津、ドバイの王様(王子様かも)に面会です。
面会時間は十数分と通訳に言われる鷲津たち。王子様はご多忙です。

与えられたその時間中、金髪美女が英語でプレゼン。

「所詮、ニセモノは本物には勝てない。」と。

その間、鷲津は王子様の前なのに足を組み黙っているだけ。
当然ですが、王子の関心を惹きますわな。王子の前でひざ組んでて、しかも結構ふてぶてしそうな態度ですぜ。
王子には潤沢な資金があるはずで、それに見合うだけの待遇を様々な企業・ファンドから受けてきたはずで。
<だからこそ、王子の背後の壁には様々な国・企業・ファンドのロゴステッカーがあった
それなのに、鷲津は不貞な態度である、、と。

「あなたはしゃべらないのか?」という通訳の言葉(英語)に、
「あなたがしゃべらないからだ。」とアラビア語で答える鷲津。

通訳者ではなく、自身が交渉の場に出てきてくれ、、、とのアピール。
おかげで交渉のテーブルに着くことが出来そう。

「シュクラン。」;ありがとうございます。

という鷲津の言葉を皮切りに、鷲津ファンドは反撃なるのか?



+++++++++++

うーっ。
まだ終らないです・・・。


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