爺猫 ≒ 徘徊老人

　時々防災放送の行方不明者のプロフィールが聞こえる。数日すると「発見されました」なんてのが聞こえるけどこれは生存してない。生存してる発見の場合は「保護されました」。





　出かける時、天気が良いので猫を外に出した。爺猫チャーも出した。引きこもってないで太陽の光を浴びて来いって感じ。ところが夕方戻ってくると庭にチャーの姿が見えない。

　今までそういう事は無かった。何時までも誰も帰って来ないから拗ねて何処かに行ったのか、悪い猫に追われて何処かに行ったのか。まぁそのうち帰って来るだろうと思ってたけど全然。そのうち暗くなった。昼間は過ごしやすいけど夜は１０℃未満でかなり寒い。家の周辺を歩いて呼んでみたけど出て来ない。でもそれ以上探しようがない。

　翌日、ヨメは元気で外が良いってことで朝早くから岩場へ出かけた。俺は歯医者に予約があるから岩場行きはパス。日頃手間のかかる猫だなどと言ってたがいざ居なくなると気になる。猫は死期が迫ると何処かに居なくなるなんて言われる。静かに最後を迎えるのなら良いけど車に轢かれて茂みに捨てられたりキツネに襲われたのでは可哀想過ぎる。

　探しに行った帰り、庭の茂みから　ニャ～～～　という力無い声。チャーが立っていた。呼んだらヨロヨロ近寄って来た。家の中でもフラフラと転びそうになりながら歩いてた。餌をやったけど食べない、水も飲まない、これはもう病院行って点滴だ。しかし外来が始まるまで数時間もあった。ちなみに出した餌はメメの腹の中。

　点滴は取り敢えず皮下。静脈だと２～３日入院だそうだ。まぁ兎に角無事で戻って来て良かった。しかしこんな時でも人が嫌がる事は忘れない。病院に行くまでの間、大好きなヨメちゃのジーンズの上で横になって寝ていた。しかもそれは取り入れたばかりの洗濯物。チャーはオシッコ臭かったから再洗濯か？

ミルグラム実験＠日大アメフト

　ミルグラム実験は「権力者から命令されれば人は残虐行為を出来るのか」という疑問を解決する為に行った心理実験。６割の人が残虐行為をやってしまった。





　監督の会見を聴いてると、卑劣な反則をしたとはいえ選手のやった事の責任は全て自分が取る、な～んていう格好良い上司の雰囲気を出そうとしたように見えた。もしくは辞めるからもうこの話は終わりにしよう、かな。だけど退場した選手は叱られてる様子は無いしタックルされた選手を何時までも見舞わないのも変。監督が何時までも出て来なかったのも変。

　学年が１つ違っただけでも先輩後輩の上下関係が揺るがない。そんな体育会がある。監督と会話の機会すら無いなんてのを聞くとこの部はそういうところなんだろうなぁ。そんな組織なら選手は監督の言うなりか。

　何か起きたらまずはトップが対応するべきなんだけど選手が大勢の報道陣の前で会見。どんな会見になるかと観ていたが、酷い反則をした選手は監督よりも遥かにフェア・プレイ精神があった。監督とコーチにこんな立派な会見が出来るだろうか。


まるでヤクザの親分が下っ端に命令してるみたい＠スーパーＪチャンネルより

　選手は記者から今回何を学んだかと聞かれた。指示されてもやってはいけない事はやらない、そんな事を答えてた。しかし世の中に出ると今回のような命令があるわけだ。困った命令に異を唱えると「何時までも学生みたいな事言ってんじゃないよ」などと言われてしまう。その辺りも何とかならんものかなぁ。