ボッケニャンドリの思ったこと

思ったこと感じたことを書いているけど間違い、勘違い、思い込みも(^^;

捩花(ネジバナ)その2

2012年07月19日 08時49分03秒 | 植物、植物っぽい物




 ネジバナが咲き出してようやくその存在が良く分るようになった。数えてみると17本。まだ気付かないのがあるかもしれないけど随分と増えたもんだ。お陰で芽が出たばかりの頃でもネジバナかもしれないと分るようになった。



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がまルート敗退@小川山

2012年07月19日 08時46分26秒 | 山とか壁を登る、その他運動

 これは栄光のカケラも無い敗退記である。文中、赤い字で書いたのが失敗要因である。

「 何故ここまで来て山頂を目指さないのか 」
「 そこに下山道があるから 」


 ここのとろこヨメががまルートという岩を登りたいと何度も言う。それは川上村にある。遠いから面倒臭いと言ってたがようやく重い腰を上げた。ヨメがやりたいのはマルチピッチを登り、頂上で景色を見ながらお茶を飲むというもの。


がまルートはだいたい×印の辺り


 マルチピッチというは単に1本登って降りるのではなく、登り切ったらそこから更に上にあるルートを次々につないで登るというスタイルだ。1本登り切ったところは大抵足場が悪い。だから安全を確保するためにロープなどを使って岩や木と自分を結んで落ちないようにする。

 言うのは簡単だけどササッと出来るようにするには修行が要る。手際良く出来ないと天候が変ったり暗くなったりでろくなことはない。先月、ヨメが所属してる山の会の重鎮が稽古をつけてやると言ってくれた。ヨメと3人で練習したけど俺は手際良くという域には達しなかった。

 ヨメはそこには何度も行っている。時には初心者を連れて登っている。俺はスラブはあまりやりたくないが簡単だって言うからヨメについていけばいいだろうくらいに考えていた。ちなみにスラブというのは山間部の道路の脇によくあるコンクリートを吹きつけた法面(のりめん)ような岩壁だ。オーバーハングなんてのは無い代わりに手で掴むような所が殆ど無い。


こんな所を登る


 俺はそこには行ったことがないというのを以前から言ってるが、4年前に唐沢岳幕岩を登る前にそこで練習してる。一番下でやってただけだがヨメは俺が上まで行ったと勘違いしてた。





 岩に登るには廻り目平というキャンプ場に1人1日300円の入場料が必要だ。その代わり先日の那智の滝騒ぎのように御神体を登るなんてけしからんなどと叱られることはない。

 車を止めて5分くらい歩くとがまルートの下なんだけど、そこに行く肝心の道を見つけるのに20分ほど時間を浪費。ヨメはあっちに行ったりこっちに行ったり。この辺りはヨメ任せなので俺は木陰で腰を下ろして吉報を待つ。道は見つかったと言うので再び歩き出す。取り付きまでは2~3分くらいなんだけど木が繁っていてそこに着くまで岩が見えない。

 俺から登ることにした。最初の3ピッチはまぁまぁ順調だった。このくらい簡単なスラブなら大丈夫だしヨメは上の方が簡単だと言うから気分は楽だ。しかしマルチピッチに慣れてないせいで1本目を登り切ったところでクイックドローを1つ落としてしまった。


クイックドロー:自分も含め大半の人はヌンチャクと呼んでいる


 腰にちゃんとぶら下げたつもりだったが普段より道具が多いのでつもりだけになっていた。最初は岩を滑るように落ちて行ったけど最後はポンポン跳ねて何処に飛んで行くか分らないようになった。目の前に飛んで来たら避けるのは難しいと思った。

 4ピッチ目、ハンガーを目印に登っていくが1本目に比べてちと登り難いと感じてた。話が違う。大きなフレーク、岩の割れ目の上にあるハンガーにロープを何とかかけたけど、俺はビビッて直ぐにはそこから上に行けなかった。ちなみに度胸のあるヨメなら進んだような気がする。


ハンガー:ここにクイックドローをかけ、そこにロープを通す


 さてどうしようかと考えてるとヨメが左に迂回しろ、そんな事を下で言っている。ところが川が流れる音でお互いの声が良く聞こえない。こんな時にどうするかというのを特に決めてなかった。例えば笛を持っていて3回吹いたらルートを間違っているという警告などなど。

 何度か大声で確認して左への迂回を試みたけど、ここは登る場所ではないと思った。それでももう少し行けば抜けると思い進んでみたが事態は悪くなるばかり。やはりここは違うと思ったので慎重に戻ってきた。そんなこんなで30分以上の浪費をしたと思われる

 結局そこから上には行かず、最後にロープを掛けたハンガーに捨てビナを掛け、そこにロープを通してぶら下がるようにして降りてきた。声が聞こえないところで落ちそうな箇所を登るのは危険だ。簡単に登ってると思われてロープが弛んでたら落ちる距離もシャレにならないからだ。


ここまで登って撤退


 ヨメはもっと簡単なラインがあるのに難しい方に行ったからダメだと言う。しかしそんなところは無さそうだった。後で分ったがそのルートで正しかった!


山の向こうから雲がモクモクと出て来た


 そうこうしてるうちに雲がモクモクと出てきた。時刻は3時。雷雨が心配だ。ヨメはこの雲なら大丈夫だと言うが、俺は撤退を提案。その理由は、(1)ここまでの手際が悪い、(2)ヨメの記憶が曖昧、(3)雷雨の心配という3つ。こんな調子では雨の中で適切な行動が取れそうに無い。今回はヨメを喜ばせるつもりで来たはずが途中で帰ろうと言ったので逆になってしまった。撤退を言うとヨメの顔は山の雲よりも曇り、稲光でも出て来そうな雰囲気。

 ヨメの考えは、折角来たんだし後少しで頂上だから行くべきというもの。しかし俺はその逆。リスクを犯してまで登る価値は全く無い。また来ればいいじゃないかと考えていた。実際にはヨメの言う通り雨は全く降らなかったけど、降りることにした。


懸垂下降中:「勇気ある撤退」(?)に渋々お付き合いしてるヨメ





これだけ見えたからいいじゃないか
コメント (10)
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