好きな人の悪口

2016-01-05 12:30:28 | あれこれ
過去の日記を読んでいて、目にとまった内容がある。
友達の結婚式の前、その友達はよく旦那さまになる人の悪口を言っていたのに、
そういう相手と結婚するということが理解できないという内容のもの。

最初、そんなこと思ってたんだーと思ったけれど、
そうだったんだ。
けんかして愚痴るくらいはあると思うけど、
好きな人の「悪口」を言うということに、私は疑問を持っていた。

私は、好きな人の悪口は言わなかったんだろう。
IGUちゃんのことで、不安で哀しくて、そんな話はしょっちゅうしていただろうけど、
私にそんな思いをさせるIGUちゃんのことを悪く言ったりはしなかったと思う。
そして、相手の悪口を言いたくなったら、そのときは「別れ時」みたいに感じたんじゃなかったろうか?
きっとTくんのときはそうだったんだろう。

結婚してからも、コーラスをしていたときに、練習の後みんなでランチに行くと、
必ずご主人の悪口を言う人が何人かいた。
私は内心、「離婚するつもりもないなら、そんなこと言わなきゃいいのに」と、
その人たちのことを責めていた。
結婚して10年くらいたっていたころである。

そのころまで、私は夫の悪口を人前でほとんど言わなかった。(と思う)
反抗期も遅れてやってきたが、倦怠期も遅かったということだ。
あるきっかけがあって、夫のことが大嫌いになった時期があった。
それ以降は、私も夫の悪口を言うようになったので、日記の言葉にちょっととまどった。

今は?
今はどうだろう?
言っちゃうかなー?
というか、夫の悪口を言える相手があんまりいないのかな?

そうだな。
倦怠期というか、これが結婚した相手じゃなくて、ただの恋愛関係だったら、
もう別れてるなーと思った記憶があるから、
「好きな人の悪口」というカテゴリーには入らないのかもしれない。

夫のことが大嫌いだったときは、同じ空気を吸うのもいやだと思った。
夫がいる休日は気持ちが塞いで、私はそれを「休日病」と呼んでいた。
夫のことを「心から許せる日はこないかもしれない」と思ったら、
そんなことを思う自分に罪悪感を持って、逆に優しくなったりもした。
(原因は浮気ではありません。念の為)
真剣に離婚してやっていけるだろうか?と考えもした。
(誰にでも一度くらいはあるよね?)
でも、そのときの怒りは時の流れとともに自然におさまっていって、
離婚しないんだったら、いつまでも嫌っていないで少しでも楽しく暮らしていけるようにしようと思った。
そう思ったから、夕飯を夫と二人で食べることが多くなった今もやっていられる。
夫の悪いところでなく、いいところを見ようとしてきた。
でも、「嫌いだなー」と思うときもよくある。

まあ、好きな相手に限らず、他人の悪口はできる限り言わないにこしたことはない。