昨年の春、本屋さんで住野よるさんの、
『君の膵臓をたべたい』と『また同じ夢を見ていた』が、並んで平積みにされているのを見つけた。
本屋大賞の発表よりは少し前だったけれど、話題作だったのだろう。
でも私は、その時初めてこの本の存在を知った。
何というインパクトのあるタイトル。
誰だってそう思うよね?
でも、その時並んでいたのが、『キミスイ』の方だけだったら、
私はこの本を読むことはなかったと思う。
『キミスイ』のタイトルはどうしてもグロテスクなものを感じてしまう。
私が惹かれたのは、『また同じ夢を見ていた』の方だった。
家に帰って、ネットで図書館に貸出の予約をした。
かなりの数の人が、予約待ちをしていた。
『また同じ夢を見ていた』が、私の手元にやってきたのは、
Mくんとの『ストロベリークォーツ事件』があって間もないころのことだった。
(7月25日のあの出来事を、こう呼ぶことにしよう)。
おもしろかった。
本好きの私だけれど、あれこれ難しいことは考えない。
私の本の評価は、単純に「おもしろい」か「あまりおもしろくない」か「つまんない」くらい。
(たまには「くだらない」もある)。
それに、本当に本当にささいなことだけれど、
「この時期に、この本が私のもとにやってきたということは…」というような、
Mくんとの運命を感じさせてくれるものもあった。
すぐに『キミスイ』の方も図書館に予約を入れた。
そして、今週この本を読んだ。
やっぱりおもしろかった。
ただそれだけ。
いろんなことを考えたりもしたけれど、敢えてここに書くほどのこともない。
これではオチがない。
実に私らしい…。(笑)
言葉は往々にして、発信した方ではなく、受診した方の感受性に意味の全てがゆだねられている。
知らなかった、誰かに怒りを向けることが、こんなに誰かを傷つけるなんて。
こんなに自分を傷つけるなんて。
人を盲目にするのは恋だけではない、施行も人を盲目にする。
君が今までしてきた選択と、私が今までしてきた選択が、私達を会わせたの。
私達は、自分の意志で出会ったんだよ。
人間は相手が自分にとって何者かわからないから、友情も恋愛も面白いんだよ。
それにね、私達の関係をそんなありふれた名前で呼ぶのは嫌なの。
恋とか、友情とか。そういうのではないよね、私達は。
誰かと比べられて、初めて自分を見つけられる。
『君の膵臓をたべたい』住野よる 双葉社
強いて言うならば、
「恋とか友情とか、そんなありふれた言葉で表現したくない」ということ。
それは、私がここ何ヵ月か探していたのと同じではないのかな?と思う。
『君の膵臓をたべたい』と『また同じ夢を見ていた』が、並んで平積みにされているのを見つけた。
本屋大賞の発表よりは少し前だったけれど、話題作だったのだろう。
でも私は、その時初めてこの本の存在を知った。
何というインパクトのあるタイトル。
誰だってそう思うよね?
でも、その時並んでいたのが、『キミスイ』の方だけだったら、
私はこの本を読むことはなかったと思う。
『キミスイ』のタイトルはどうしてもグロテスクなものを感じてしまう。
私が惹かれたのは、『また同じ夢を見ていた』の方だった。
家に帰って、ネットで図書館に貸出の予約をした。
かなりの数の人が、予約待ちをしていた。
『また同じ夢を見ていた』が、私の手元にやってきたのは、
Mくんとの『ストロベリークォーツ事件』があって間もないころのことだった。
(7月25日のあの出来事を、こう呼ぶことにしよう)。
おもしろかった。
本好きの私だけれど、あれこれ難しいことは考えない。
私の本の評価は、単純に「おもしろい」か「あまりおもしろくない」か「つまんない」くらい。
(たまには「くだらない」もある)。
それに、本当に本当にささいなことだけれど、
「この時期に、この本が私のもとにやってきたということは…」というような、
Mくんとの運命を感じさせてくれるものもあった。
すぐに『キミスイ』の方も図書館に予約を入れた。
そして、今週この本を読んだ。
やっぱりおもしろかった。
ただそれだけ。
いろんなことを考えたりもしたけれど、敢えてここに書くほどのこともない。
これではオチがない。
実に私らしい…。(笑)
言葉は往々にして、発信した方ではなく、受診した方の感受性に意味の全てがゆだねられている。
知らなかった、誰かに怒りを向けることが、こんなに誰かを傷つけるなんて。
こんなに自分を傷つけるなんて。
人を盲目にするのは恋だけではない、施行も人を盲目にする。
君が今までしてきた選択と、私が今までしてきた選択が、私達を会わせたの。
私達は、自分の意志で出会ったんだよ。
人間は相手が自分にとって何者かわからないから、友情も恋愛も面白いんだよ。
それにね、私達の関係をそんなありふれた名前で呼ぶのは嫌なの。
恋とか、友情とか。そういうのではないよね、私達は。
誰かと比べられて、初めて自分を見つけられる。
『君の膵臓をたべたい』住野よる 双葉社
強いて言うならば、
「恋とか友情とか、そんなありふれた言葉で表現したくない」ということ。
それは、私がここ何ヵ月か探していたのと同じではないのかな?と思う。