トラウマ

2015-08-28 12:29:49 | 生い立ち・家族
それがいつのことなのか、わからない。
私の2番目に古い記憶のような気もするが、そうでないかもしれない。
とにかく私は幼かった。

両親が離婚した私は、よくあるように、
「お父さんは死んだんだよ」と聞かされていた。
(はっきり言うが、この言葉がちゃんと否定される日はこなかった)
母と一緒にお風呂に入っていた。
幼い私は無邪気に、
「お父さんって、どんな人だったのかなー?」と口にした。
そのときの母の反応を、はっきりとは覚えていないが、
「あんなひどい人のことを聞くものじゃない」というような意味のことを言った。
幼心に私は、聞いてはいけないことを聞いたんだなと思った。
それ以来、母と父の話をしたことは一度もない。

近年になって、
どうして私はコミュ障なのか?
どうして、人に思ったことをストレートに告げることができないのか?
私のインナーチャイルドは何を訴えているのか?
など考えたとき、結局ぶち当たるのが、このときの記憶である。
それだけが原因ではないだろう。
多分生まれ持ったものもあるのだろう。

でも、きっと、このときのことが、私にとって一番のトラウマ。


一番古い記憶

2015-08-28 12:02:59 | 生い立ち・家族
私の一番古い記憶は、多分…。
三つ上の姉が小学校へ上がる前のことだから、4歳になる前のことだと思う。

私の両親は、私が1歳になる前に離婚したらしい。
だから、私には父親の記憶は全くない。
離婚した母は、私を祖父母のもとに預け、
姉を連れて、交通の便の悪い田舎の中学で教員をしていた。

姉が小学校に上がるのに合わせて、多分異動の希望がかなったのだろう、
実家のある地域の小学校に勤めることになって、戻ってきた。
私の一番古い記憶は、その母と姉が家に帰ってきたときのものである。

私は家の庭で一人遊んでいた。
そこへ、裏の入り口の方から母と姉が帰ってきた。
私は、「お母ちゃんとお姉ちゃんが来たよー!!」と、
祖父母を呼びに行った。

これが本当に母が一緒に暮らすことになった日の記憶なのかは定かではない。
ただ、遊びにと言うか、私の様子を見にと言うか、帰省しただけのときなのかもしれない。
でも、私の認識の中では、
母と一緒に暮らすことができるようになった日のことが、
私の一番古い記憶。


好きになった人

2015-08-25 17:54:32 | あれこれ
ある男友達が言っていた。
「一度好きになった子は、もう嫌いにならないから、好きな子は、増えていくだけ」

何かいいなーって思った。
私はと言えば、一人だけ好きだったのに大っ嫌いになっちゃった人、いるから…。
そんな視点で見ると、
確かに、私が好きになった人、いい奴が多かったなー。
そんな風に思えると倖せだよね?

でも、そこでふと思ったんだ。
好きな人、付き合った人、片想いだった人…。

片想い。

中学くらいまでは、片想いって普通だった気がするんだけど、
だんだん大人になると、真剣に片想いってあまりした記憶ないな…。

ちょっと好きになった時点で、アプローチを繰り返しているうちに
両想いになれたり、
あるいは、これは見込みないなって思ってあきらめたり。
それから、向こうから告白されてその気になったり。
そんなことが多かったみたい。

でも、今思うと、
片想いの期間が長かった人の方が、すごく好きになれた気がする。
偏見かしら?

バレンタインデー

2015-08-20 17:01:28 | IGUちゃんとのこと
17歳のバレンタインデー。
その前に、ヨーコちゃんと一緒に、私は初めてデパートにチョコを買いに行った。
今みたいに、高価なものばかり並んでいるわけでなく、
結構安くてもかわいいのがたくさんあったんだよ。

バレンタイン当日、私は、ちっちゃい袋詰めされたみたいなチョコをたくさん持って、
クラスの男の子に、配っていた。
そして、IGUちゃんの机の上に、いろんな種類のちっちゃいチョコを、
一個ずつ並べていって、最後にリボンのかかった本命チョコを置いた。
リボンの下に、お手紙を挟んでおいた。

手紙の中身は、こんな内容。
「みなみは今、恋してます。でも、告白なんて絶対にできない。
 バレンタインデーをごまかしてしまったみなみは、恋する女の子として失格ですね!?」

IGUちゃんからの返事。
「僕は最近、ある女の子が好きになりました」
その女の子の名前は書いてなかったけれど、
その女の子は私のことだと、明らかにわかる内容だった。

私はもう舞い上がってしまって、告っちゃったんだな。
でもIGUちゃんは、「今はまだ、みなみと付き合えない」。
私のことが本当に好きなのかどうか自信がないみたいなことだったと思う。
そこで出たのが、私のこの名言だよ!!

「みなみは、こうしているだけで、ものすごく倖せなんです」

本当にそうだった。
IGUちゃんのことが好きでいられるだけで、倖せだった。
そして、IGUちゃんも私のことを好きだと思っていてくれる。
そんな倖せなことないよ。
でも、どうしてずっとそんな風に倖せなままでいられないんだろうね?

そして、2年生も終わるころだったかな?
私とIGUちゃんは晴れておつき合いできることになった。
「今はまだみなみに傾倒しきれない。そんな僕でも良ければ…」
正直な人なんだなって思った。
でも、その言葉の中にずるさもちゃんと感じ取っていた。
だけど本当は、ただ嬉しくて嬉しくて…、それだけだった。



IGUちゃんとの出逢い

2015-08-20 12:08:36 | IGUちゃんとのこと
IGUちゃんのことを好きになったきっかけは、はっきり言って覚えていない。
ただ、高校2年で同じクラスになったとき、
ふと彼の顔が目に入って、
「ああ、8組だった子だな。こんな子いたな」みたいに思ったことを覚えている。
(そのふとした思いが、前世からのメッセージだったと思いたい私)

2学期だったと思うけど、彼の隣の席だったAちゃんが授業中に泣いちゃって、
Aちゃんと仲の良かった私の隣の席のBちゃんが、
「Aちゃんと話したいから、次の授業IGUちゃんと席変わってもいいかな?」
ということで、IGUちゃんは私の隣の席にやってきた。
でも実は、そのとき私もちょっと哀しい気分だったのである。
ほんのささいなことがきっかけで、泣きたくなってしまった。
別に泣くほどのことがあったわけじゃないけど、泣きたくなってしまったのである。
もしかしたら、IGUちゃんの隣で泣いてみたかったのかもしれない。
「僕の隣の席の子は、みんな泣いちゃう」と言うIGUちゃんに、
私は泣き笑いしながら、「ごめんね、IGUちゃんのせいじゃないよ」。
多分、私がIGUちゃんのことを意識し始めたのはそのときからだ。

その後、席替えで、私はIGUちゃんの隣の席になった。
席替えなんていい加減なもので、クジ引きで決めるのだけれど、
あれこれ理由をつけて、席を替わってもらうことができる。
(別に理由なんてなくても、相手が同意してくれさえすればいいのだ)
私は、誰かに席を替わってもらったのだ。
ものすごく恥ずかしかったけれど。

私の反対側の隣は、仲良しのヨーコちゃ(仮名)で、
IGUちゃんの反対側の隣は、H田くんという男の子だった。
なんか、その4人で、とても楽しい毎日を過ごしていた。
私は、どんどん、どんどん、IGUちゃんが好きになっていった。

毎日のようにお手紙の交換をしたり、
(当時は、仲良しの友達とかの間で、いつもラブレター折りをしたお手紙が飛び交っていたんだよ)
学校の帰りに繁華街へ遊びに行く予定があれば、
「お土産買ってくるねー、何がいい?」なんて。
お土産は、ファンシーショップで売っているかわいい小物。
あのころ流行り出してたのが、
「うちのタマしりませんか?」のキャラクターグッズ!
「ポチもさがしてください」を初めて見たときは、2人で大笑いした。

どういう理由だったか覚えてないけど、
何か賭けみたいなことをして、学校帰りに2人で喫茶店に行くことになった。
あのときは、たわいもない話をいっぱいして、
私は笑い転げて、めちゃくちゃ楽しかったな。

IGUちゃん、楽しい思い出をありがとう。