年賀状

2016-01-01 09:45:10 | あれこれ
子供のころ、郵便屋さんが来るのが楽しみだった。
郵便屋さんのあの独特のオートバイの音が聞こえると飛んで行く。
部屋の中から、門についた郵便受けが見える。
何か入っているように見えると、わくわくしながら出て行く。

誰かから手紙が届くのが嬉しくて、
転校して行った友達とか、雑誌の文通コーナーで知り合った友達とかに、
いつも手紙を書いていた。

大人になってからは、ブティックから届くおしゃれなDMなども大事にとっておいた。

お正月には一度に大勢の人から年賀状をもらえる。
それが、お年玉よりも一番の私の楽しみだった。

結婚してからは、盆暮れには夫の実家と私の実家と両方に泊まりがけででかけていた。
(私は長期ロードと呼んでいた)
だから、年賀状を見るのは、早くても3日の夕方。
カレンダーによっては、4日とか5日のこともあった。
私は、「元日に年賀状を見るのが夢」なんて思っていた時期もある。

初めて自宅で年越しをしたのは、長男が高校3年生のときである。
センター試験目前で、お正月どころでない受験生と2人自宅に残っていたのである。
実際には、受験生は日付が変わるころに近所の神社に出かけて行き、
明け方近くまで帰って来なかったのだが…。
でもその年は、夫の祖母の喪中で…。年賀状は来なかった。

ネコを飼いだしてから、家を空けられなくなったことや、
男の子たちは、年越しは友達と過ごすようになったこともあり、
最近は、私は年末年始は自宅で過ごす。
自分の実家に行くことがあっても、日帰りで帰ってきていた。
(夫の実家は、いろいろと事情ありで、日帰りはキツイので、私はご無沙汰しっぱなし)
だから、ここのところずっと、夢がかなって元日に年賀状を見ている。
最近郵便局は、元日の年賀状は午前中にお届けというのを徹底しているようだし、
昔は、2日は配達もお休みだったと思うけど、今はそんなこともない。
だから、お正月は郵便受けを見に行く楽しみが復活している。

でも、今年は母の喪中だから、
母には申し訳ないけれど、ちょっと残念である。

最近はメールばかりで、友達と手紙のやりとりをすることもほとんどない。
まあ、メールは大好きだから良いのだけれど。
郵便屋さんが届けてくれるのは、一番多いのは娘宛てのDM。
本当にあちこちに個人情報をばらまいているなーと思うほどいろんなところから来る。
今も、郵便受けをのぞくのは大好きだけれど、
私宛ての私信はまずないので、昔のようなわくわく感はない。