夏の終わり

2016-08-31 22:07:08 | ストロベリークォーツ
8月が終わる。
先に私が想像したよりは、楽に過ぎていってくれた気がする。
最初の辛い時期が一段落して、他のことに目を向けるようになった。
私を助けてくれたのは、「希望」だと思う。
まだMくんに会える可能性はゼロではない。
今度会った時には、きっと笑顔で話してくれる。
そんな別れ方をしたと思った。

他のこと、断捨離もそうだけれど、
前から興味があったことをやってみることにした。
ずっと、やりたいことが何もないと思っていたけれど、これがやりたかったんじゃないか?と思った。
ずいぶん前から興味はあったのだけれど、行動力のない私には、できないだろうと思っていた。
やらないだろうと思っていた。

7月の初め、気まぐれで鑑定士さんと話した時に、「秋から何か始めなさい」と言われた。
その時はピンとこなかったけれど、だんだん思い始めた。
「あれかな?」
鑑定士さんは、秋からでいいと言った。
ちょっと余裕を持って、秋から始めようと思うようになった。
そしてMくんとのことがあって…、始めなきゃいけないと思った。
8月中に、段取りをつけようと思っていた。
そのうちにふと気付く。
それを始めることで、私は、近いうちにMくんに会えるかもしれないことに。
本当に会えるかどうかはわからない。
でも、そのためには、段取りは早くつけた方がいい。
そう思って、ある知らない人に連絡を取った。

本当に会えるかどうかはわからない。
もし会えなかったら、また落ち込むのかもしれない。
でも、それがなくても始めようと思っていたことだし。
少なくとも、今はそう思うことで元気でいられるんだと思う。

とにかく、最近の私は、本当に私らしくなく、いろいろとうまく立ち回れていると思うのだ。
その知らない人とのやり取りもそうだし、
職場でも、お客さんの前でも、特に気を張ることもなく自然体の会話ができていると思う。
何だか、すべてがうまく回り始めた、そんな気がする。

Mくんとの出逢いは、そのためのものだったのだろうか?
要するに、行動力も意気地もない私は、
Mくんという、あまりに大きなエサを目の前にぶら下げられなければ、
そして、それを取り上げられるということがなければ、
行動に移すということができなかったということだろうか?

今も、時々ふっと辛さがやってくる。
でも、不思議なことに、辛いのだけれど、そこでMくんの顔が思い浮かべば、
嬉しくなるのである。
思い出と呼ぶには、あまりに何もなかったMくんとの思い出が、とてもありがたく感じる。
そしてやっぱり、好きだなーと思う。

Mくんは恋愛上手だろうと思う。
Mくんが、私のことを少しだけ好きだったとしても、
こうして会えなくなって、私のように想いを引きずるなんてことはないだろうと思う。
引きずるどころか、元々それっぽっちの想いだったのだろう。
たとえそうでも、Mくんが私にいろいろ言ってくれたこと、
私に見せてくれた特別な視線、
それらは、確かにあったこと。
それだけでも、満足できると、今の私は思える。
1ヶ月後には、また泣いているかもしれないけれど。

Mくんにまた会えるのか、本当にこれっきり会うことはかなわないのか、
それはわからない。
でも、Mくんとのいろいろなことを運命だと思えた。
何年か、そういう「宇宙の仕組み」?みたいなことを勉強してきて、
直観も何も縁がないと思えるような私が、
それを本当に信じることができるようになりかけたところで、
Mくんとのことは、運命でも何もなかったのだということになったら、
またくじけてしまいそうだ。
運命も、宇宙も信じることなんてできなくなりそうだ。
だから、きっとまた会えると思う。
私たちに、一番ベストだと思える関係を築いていくことができると思う。

そう信じて生きて行く。
あと20年。




いい夫婦

2016-08-31 16:17:27 | 生い立ち・家族
今日は「いい夫婦の日」ではないが…。
11月22日に結婚した親友のMちゃんのところは、本当に「いい夫婦」だったんじゃないかと思う。
ご主人さまは、去年亡くなってしまったが…。

集金なんて仕事をしていると、他所の家庭の様子を垣間見てしまうことがある。

高齢のご夫婦では、ご主人さまがどうでもいいことで、奥さまを怒鳴りつけていたりする。
昔の夫婦ってこんな感じなのかな?と思ったりする。
家長制度の名残みたいな?
奥さまはもう慣れきっていらっしゃるのだろうか?
あまりいい感じは受けない。

逆に、ドラマなどで目にするような、奥さまの方が絶対的に強そうな家庭もある。
そんなお宅の奥さまは、私も怖い。
あるお宅の奥さまは、声もとても低くていらっしゃって…。
インターホンでお返事があるだけで、「怖っ!!」と思ってしまったりする。
何かこちらにミスがあったりすると、くどくどといつまでもお小言をいただいたりする。
お小言をいただくのも、「集金さん」の仕事だと割り切っているが、
事務のお姉さんに、「あそこのおばちゃんは、すっごい怖いから、気を付けてね!」と、
一言、言葉を添えたりする。

そう思うと、私たち夫婦は悪くないかも?と思えてくる。
ほとんど本音で話をすることのない私たちは、「本当の夫婦」と言えないのではないかと、
思ったりしてきたが。
怒鳴り合っているよりいいかなあ?と思う。

私と同世代くらいのご夫婦で、
奥さまにも、ご主人さまにも、それぞれ応対していただいたことがあるご家庭で、
先日私が行くと、ちょうどご主人さまが庭に出ていらっしゃって声をかけた。
ご主人さまは、一度家に入られてから、出てきてお金を払おうとしてくださる。
そこへ中から奥さまが出てこられ…。
「新聞屋さん?いいの?いいの?ある?ありがとう」と、ご主人さまと話してみえる。
なんだかとっても仲が良さそう。
いいなー、と思った。
この2人は、ラブラブで結婚したのかなー?なんて…。

ご主人さまが一人でみえる時には、お金を払ってもらえないというご家庭は、結構多い。
「今、いないから、また来て」って感じ。
ご主人さまは、本当にお金を持ってみえないのか、
ここで払ってしまうと、奥さまから返していただけないのか?
我が家の場合は、私がいなくても夫はお金を払ってくれる。
後から請求されるということもない。
うちは、お小遣い制ではないので、結局同じことなのである。
それも悪くない。

新しい朝

2016-08-29 09:39:25 | 日記
新しい朝がきた。
月曜日の朝は、やっぱりちょっと気持ちが新鮮だ。

一昨日、母の一周忌の法要だったので、息子たちも帰って来ていた。
男の子が帰ってくると、いろいろと面倒なことも多いのだけれど…。
特に下の息子は滅多に帰ってこないので、久しぶりにいろいろ話もできて楽しかった。
末っ子の彼が、一番大人かもしれない。
今日はなんだか本当に、お休みが終わって日常が帰ってきたような、
そんな気分だ。

台風の影響が心配されたが、雲はあるがなかなか日差しも強い。
仕事柄、この時期の雨は困るのでありがたい。
特に夏場は、無理しないようにペースを落として仕事をするので、
今日も回りたいところがたくさんある。

同業者のO美ちゃんは、この時期いつもお天気のことばかり言っている。
先日も、「あさってから雨だからね!」と言って我が家に集金に来た。
確かに雨だと困るのだけれど、私はそこまで気にしない。
状況にもよるが、雨なら開き直って仕事はお休みと割り切れるし、
行きたい所に出かけて行くこともできる。
仕事は後からなんとかなると思う。

夫は台風の心配ばかりしているような気がする。
お盆の頃、実家のペンキ塗りに行く予定にしていて、
台風が来そうだからと、早々にお休みをずらしたが、台風は来なかった。
逆に、ずらした方の日のお天気が危ぶまれる状況だった。

昔も、家族で旅行に行くのに、台風が来そうだからと一週間も前に宿をキャンセルされた。
結局、台風の影響はほとんどなく、近場の温泉に出かけたのだが、
その旅行先は、私がものすごく行きたかった所だったので、
その後、スケジュールを無理矢理調整して、日帰りで行った。
(私が行くと言い張った!!)

夫は、スキーに行っていた頃も、帰りの渋滞の心配ばかりして、
こちらはまだ遊んでいたいのに、早々に帰るのが常だった。
そう思うと、夫も今を生きていないということかな?と思ったりする。

とにかく、今朝起きて外を見たとき、
夫にも、O美ちゃんにも、「私の勝ち!!」と言いたい気分だった。
今日、雨が降らなくて、夫やO美ちゃんが困ることは何もないのだけれど、
私は、特に何も心配してイライラすること無しに、予定通りに今日のスケジュールをこなすことができる。
ちょっと得した気分。

今日は特に朝早く出かけなければいけないところがあるわけでもなく、
久しぶりにちょっとのんびり気分。
でも、そろそろ始動。

手の平

2016-08-26 12:06:59 | からだのこと
皮膚科にもう6年くらい通っている。
私の手の平は、ボロボロに皮が剥けたり治ってきれいになったりの繰り返しだ。
尤も、最初のころよりはずいぶん良くなって、
ここ何年かは、目立った水疱ができることもなく、症状の周期も長くなった。
お医者さまは、ストレスがかかるとひどくなるとおっしゃる。
ストレスなんて何もないと思っていたころの私は、そう言われることが気に入らなかった。

去年の春、親友のMちゃんに手の平を見せた。
きれいになった手の平を見て、Mちゃんは笑った。
「恋をすると、いいホルモンが出るから、体にはいいんだよ!」
それからも私の手の平は、ボロボロになったりきれいになったり…。

体は正直だ。
Mくんとの楽しい5月でツルッツルになっていた私の手の平は、
Mくんが姿を消してから、1ヶ月の間、ボロボロだった。
今はちょっと落ち着いてきたかな?

暑い日が続いているが、
いつもの年の暑い日のように、何もする気になれずにぼーっとしていることが少ない。
今の私には、夏バテするには心に余裕がないと感じる。

歯医者に行った。
「そんなに怖がらないで」と先生がおっしゃる。
体は正直だ。
心では、あの時の痛みはもう忘れたつもりでいるのに、体は覚えていて反応する。


あの日

2016-08-24 14:03:52 | 日記
スタップ細胞で話題になった小保方さんの『あの日』を読んだ。
難しいことはわからないが、彼女の痛みがストレートに伝わってきた。
それは、私なんかには、想像もできないほどの痛みだろうと思う。

事実は一つしかないが、真実は人の数だけある。
本を出版するということは、大勢の人に読まれることを前提としているのだから、
多少の脚色はあるだろうと思うが、
(何しろ私だって、こんな誰も読まないブログを書くのにも、多少は脚色をしてしまうのだから)。
この本に書かれていることは、彼女にとって真実なんだろうなと思う。

私は、騒動の最中から、小保方さんのことは好意的に見ていた。
何だか、マスコミも、理研も、世間も、勝手に彼女をヒロイン?のように祭り上げておいて、
事が起きた途端、手の平を返したように悪者扱いをしているように感じられた。
特に、理研は、最初彼女を広告塔のように利用しておいて、
責任のほとんどを彼女に押し付けて、自分たちの保全を図っているように感じた。
確かに彼女にも落ち度はあったのだろうけど、
企業は、彼女を守ってやる立場にあったのではないだろうか?

まあ、私のような世間知らずが、あのような大騒動にとやかく言うのはおこがましいというものだが。
彼女は、年若くして、経験も人脈も少ない中、わけがわからないままに巻き込まれていったんじゃないかな?
神様は、どうしてあのような滅多にない試練を彼女に経験させたのだろう?
彼女の魂のレベルがそれほどに高かったからだろうか?

本は図書館に返してしまったので、正確な表記ではないが、
彼女は序文でこんなことを言っていた。
「あの日に帰ってやり直すことができるなら、いつをあの日として選べばいいのだろうか?」
というようなことだったと思う。
読者の私的には、「そりゃ、あの日じゃないの?」と思う日はあるが…。

私にも「あの日」はあったと思う。
あったと言うか…。
あれが「あの日」にならなくて良かったと思えることが。
あの日の企みが成功しなくて良かったんじゃないかと思える日。
もちろん、小保方さんの「あの日」とはレベルが違う。
小さな小さな危険を回避できた「あの日」。
やっぱり、私は運がいい。
守られていると感じる。
ものすごく霊格の高い守護霊さまがついていてくださるに違いない。

今までにもきっと、自分で気づかなかっただけで、
私は数々の「あの日」を回避してきたのではないだろうか?

小保方さんは、ものすごく優秀な女性だったんじゃないだろうか?
あんな事件に巻き込まれなければ、今後様々な人類の役に立つ研究に専念されたのではないだろうか?
もったいない話である。
そして笹井芳樹先生。
彼のような人材を失ったことを嘆く声は多く聞かれたと思う。
人類の将来を左右されるような、優秀な方だったんだな。

笹井さんは、名古屋の高校に通ってみえたので、
実は、私は、当時ほんの少しだけ面識があった。
面識と言っても、顔と名前を知っていた程度のことで、
あちらは、私のことなどご存じなかったと思う。
たとえ、それっぽっちの知り合いでも、彼の高評価を読み聞きすれば、なんだか嬉しくなる。

笹井さんのご冥福を心からお祈りしている。
そして、小保方さんにも、希望の光が訪れますように。