他人の心

2016-01-23 17:17:00 | あれこれ
「自分がしてほしいと思うことを他人にしてあげなさい」
よく聞く言葉だが…。
確かに単純なことならそのとおりだと思う。
でも、話が複雑になってくるとどうなんだろう?
自分がしてほしいと思うことを、他人もしてほしいと思っているかというと、
必ずしもそうではないと思う。
私がしてほしいと思うことを、他人にしてあげて、明らかに不快感を示されたこともある。
そりゃそうだ。
自分だって、同じことをしてもらっても、
時と場合によって、嬉しく思うこともあれば不愉快に思うこともある。
相手の気分に合わせてタイミング良く…、なんてことは不可能だ。
好意が必ずしも好意として受け取られるとは限らないのである。
好意が裏目に出るという経験は何度もしている。

「ありがとうと言われていやな人はいない」
これもクエスチョンンマークだ。
今の私は、「ありがとう」という言葉の持つバワーを信じているが。
かつて、夫の連発する「ありがとう」という言葉が嫌で仕方なかった。
「ありがとう」さえ言えば、どんな状況で何を頼んでもいいと思っているのか?
そう感じていた。

私はひねくれ者だろうか?

他人の心はわからないものである。
「安易に」他人を理解しようなんて思ってはいけない。
好意の押し売りはいけない。

失敗を繰り返して他人との繋がりを築いていく。
大事なのは、その人のことを本当に大切だと思う心だと思う。
当たり前のようだけど難しい。
人はやっぱり自分のことがかわいい。
相手のことを思っているつもりでも、本当は自分のためだったりする。
でも、そんなの当たり前。
ちょっとだけ反省して、ちゃんとそんな認識を持って、
くじけないで前を向いて歩いて行けたらいいな。