さよならでもいい

2019-08-26 12:34:25 | えりかさんとのこと
えりかさんのことを考えると意地悪な気持ちがこみあげてくる。
昔いじめられっ子だったというのが、今はわかる気がする。
でも、いじめっ子にはなりたくないので、その気持ちをおさえる。
意地悪というか、イヤミの一言でも言ってやりたいという気持ち。
それだけではないけれど、もうずいぶんこちらからは連絡しないようにしている。
一回だけしちゃったけどね😅

えりかさんは、時々コンサートに誘ってくる。
えりかさんと衝突したのは、えりかさんに誘われたコンサートに行った時だった。
私だったら絶対誘わない。
ジンクスってやつだ。
誘われたコンサートには興味がなかったし、理由をつけて断っていた。
2回3回と断れば、普通はもう誘ってこないだろうと思うけど、えりかさんはそれでも誘ってくる。
ちよっと趣向の変わったもので、それなら行ってもいいかなと思えるものがあったので、行ってもいいと答える。
それが2ヶ月ほど先の話だったので、近くなったらまた話そうということになっていた。
その日が近づいてきても何の連絡もない。
私から連絡するつもりはなかった。
前日になっても何も言ってこないので、忘れちゃったんだと思った。
えりかさんは、自分でも記憶力が悪いと言っていたが、本当に驚くほどいろいろ覚えていない。
こんなことまで忘れちゃうんだなと思っていたら、夜の10時過ぎになって連絡がきた。
開始15分前に現地で、ということだった。

チケットはどうなっているのか?
私はそれなりに調べていた。
前売りがあるタイプのものではない。
私の解釈では、当日の朝9時から販売ってことかなと思った。
もし、私が誘った側だったら、その辺をちゃんと確認したと思う。
当日の朝、その会場に遠くもない方へ仕事に行ったので、様子を見てこようかとも思ったけれど、
私がそんなことする必要ないなと思ってやめる。
そういうのが、えりかさんに対しては意地悪になってしまうところ。
他の人だったら、事前にチケットはどうなってるかとか、聞いたと思う。

15分前に行ってみると、案の定チケットは完売だった。
えりかさんは、「30分くらい前にこなきゃダメだったかなあ?
」などと言う。
私は、「そりゃあ、朝からこなきゃダメでしょ?」
えりかさんは、この私の意地悪に気づいた様子もない。
気づいてたのかな?

仕方ないから、お茶することになる。
会話が進まない。
以前ランチした時は、あれだけ私に口を挟む隙もないほど一人で話していたのに。
私も積極的に話題をふる気にもならないが、まあお互いぼちぼちと近況などを尋ねる。

えりかさんの高校生の娘の学祭の準備の話を聞いて、高校時代を思い出して懐かしくなった。
話してるうちに、学校って最高に楽しいところだよなって思った。
元々何度も、毎日出かけて行けて、そこに誰か友達がいるという学生時代に焦がれていたのだ。
でも、最近の子供たちにとって学校は楽しいところじゃなくなったらしい。
えりかさんの息子も不登校だったし、私の想いはえりかさんには伝えられない。

えりかさんに何か話しても、どうせすぐに忘れちゃうんだ、
そう思うと、積極的に会話する気にもなれない。
えりかさんは、「聞き方講座」みたいなのも受けているし、
自分を聞き上手だと思っていると思う。
聞き上手?
それって、その場だけのことでいいと思ってるの?
斉藤一人さんの本を読んだ時、
人の話は適当に聞いておけばいいみたいなことが書いてあった。
どうせ他人の話なんて覚えてないんだし、
人は話を聞いてもらえるだけで満足するんだから、みたいなことだった。
私は、それだけは嫌だなと思った。
今回も、前に話した記憶のあることをいろいろ聞かれ、
初めて話すつもりで話してきた。

それともう一つ、
えりかさんは、私に興味がないんだなと思う。
まあ、それは私がストーカー体質だからかもしれないが、
私がえりかさんに興味があるようには、私に興味ないんだなと思ってきた。

来月、共通の友達の発表会に一緒に行くことになっている。
ちょっと遠い場所。
車で30分はかかるだろう。
30分も同じ車に乗っていく気にはなれないので、何か理由をつけて一人で行こうと思っていた。
その場所は、娘の高校からそれほど遠くないので、少しは土地勘がある。
そんな話になって、「のっかってもいい?」と聞かれた。
「ごめん、用事ができるかもしれないから約束できない」
そう答えておいた。

研一くん

2019-08-10 13:17:29 | 日記
研一くんが死んだ。

特別親しかったわけではない。
でも、同じクラスだったし、仲良しの女友達が仲良くしていたので、
一緒にそこそこ話したりしていたんじゃなかったか?

前の同窓会の時に、ビュッフェに行くタイミングが遅くて、
お皿の上にはあまり食べ物が無くて、並んで待っていた。
その時、私の隣に並んでいたのが研一くんだった。
楽しげに少し話していた。
話すと言うか、一緒に「遅い!早く食べたい~!!」みたいに騒いでいた感じ。

直接聞いたわけではなかったと思うけど、
隣で研一くんと誰かが話すのが聞こえてきた。
離婚して、病気になって、みたいなかなり悲惨な内容だったと思う。

2次会までは同じホテルで行われる。
3次会からは、それぞれ自分たちで好きなように集まるのが恒例だった。
でも、その時は3次会まで幹事さんがセッティングしてくれていた。
私たちは、いつものメンバーで別に行くことにしていた。
2次会が終わるころ、研一くんが、私の横にいたMちゃんに聞いた。
「3次会行く?」
Mちゃんは「ああ、どうしようかな?」みたいに言葉を濁していた。
研一くんは、3次会で集まるクラスのメンバーではない。
私はすかさず「でも、ダメだよ」みたいなことを言ってしまった。
そこが私とMちゃんの違うところだ。
Mちゃんははっきりと研一くんに一緒には行けないとは言えなくて気を遣っていたのに、
私がぶち壊してしまった。
研一くんはすぐに理解して、「そうか、あんたらのクラス仲良かったもんな」と言った。
ちょっと寂しそうだったかもしれない。
研一くんはもっとMちゃんと話したかったのかもしれないなと思った。
私は、そのことをずっと少し悔んでいた。

同窓会の後で、研一くんからFBに友達リクエストがきた。
でも、研一くんはFBに自分からアクションをすることはないようだった。
投稿はもちろん、誰の投稿にも「いいね!」とかしていないようだった。
ただ、誕生日のメッセージには丁寧に返信していた。
聞いてしまった研一くんの悲惨な話のこともあって、
そんな研一くんの心理状態はどんなものなんだろうなって、少し思っていた。

研一くんが死んだ。
海での事故だったらしい。
きっとこんなこと考えちゃいけないんだと思うけど、
自殺かなと思った。

玄侑さんは死のうと思って海に飛び込んでも、身体は死にたくなくてもがくのだと言う。
前にそれを読んだ時、「ああ、そうかな」と思った。
でも、つい最近読んだ本にもそのことが書かれていて、
その時は、「そうだろうか?」と思った。
本当に死にたいと思って飛び込んだのなら、静かに沈んでいくんじゃないだろうかと思った。
まあ、息ができなくて苦しくなったらもがくかなあとは思うけど。

若い子の自殺はだめだと思うけど、
ある程度歳をいった人の自殺は認めてあげてもいいんじゃないかと思う。
その歳まで生きてきただけでもういいじゃないか?

研一くんのご冥福をお祈り申し上げます。