ちゃーちゃん

2023-07-20 17:30:40 | ねこ部
ちゃーちゃんのことで書きたいことはたくさんあったけど、
なかなかここまで来れなかった。

辛かった。
誰かに聞いてもらったら、少しは楽になれるんじゃないかと思ったけれど、
話し始めると、みんな泣くのである。
だから話せなくなってしまう。

かなり急だった。
様子がおかしくなってから、10日くらい?
2度目の診察でエコーを撮ってもらい、がんかもしれないと言われた。
次の診察まで待てずに2日後に連れていくと、
もう亡くなるかも?あさってまでもたないかもしれない、と。
その翌日だった。

東京の息子に連絡したら、「後悔しないで」と言われたが、
その時は、「ちゃんと看取ってやったから後悔してない」と言った。
でも、その後でいろんなことを後悔し始める。

ちゃーちゃんはストレスの強い子だった。
血液検査をしたときにそう言われたことがあった。
そう言えば、何だっけ?ストレスが原因と言われる感染症。
あの時最初に発症したのはちゃーちゃんだった。
最後の極めつけは、娘が出て行ったことだろう。

娘が引っ越して1カ月もたたない時に、突然低体温で動けなくなった。
あの時は死んじゃうんじゃないかと思った。
次の日娘が来ることになっていたが、そんなことで一日早めてやってきた。
半日で回復してしまい、お医者さんもびっくりしていた。
(血液検査の結果を見て「有り得ない」と言っていた)。
その時もエコーを撮ったが、特に問題なかった。
でも、あの時にきっと何か起こっていたのだと思う。

ちゃーちゃんが死んでから、同い年のくーちゃんのことが心配でならなかった。
寝てばっかりいる。
ご飯の食べが悪い。
足が悪いせいもあるが、くーちゃんは何だかとっても痛々しく見えるのだ。
鳴くときも怒ったような声を出す。
どこか痛いんじゃないかと触るのもビクビクだった。
でも、くーちゃんは、ちゃーちゃんが死ぬ時、
多分、ちゃーちゃんが自分の意志で動けた最後の時。
ちゃーちゃんと鳴きかわしたのだ。
どこか痛いのか、ちゃーちゃんが大きな声で鳴いていたら、
寝ていたくーちゃんがむくっと起き上がり、大きな声で一声鳴いた。
それが私には、「後は任せろ」と言ったように聞こえた。

だから私は、くーちゃんに「長生きしてね」と言えない。
くーちゃんにプレッシャーを与えるような気がしてしまう。

ちゃーちゃんが死んでからもう半年以上たってしまった。
ちびこにしてやれなかったことを、ちゃーちゃんにはしてやれた。
だから、後悔することがあるなら、
ちゃーちゃんにしてやれなかったことを、くーちゃんとぐーちゃんにしてやろうと思っている。

まだこ

2021-02-05 12:59:10 | ねこ部
前回書いたときにはまだクックがいたようだ。
クックは人懐こくて本当にかわいかった。
近所の子供たちにも人気で、
かわいい盛りの仔猫たちより、クックの方がかわいいと言われていた。
そのクックも雄に目覚めたのか、ある日突然帰らなくなった。
台風がきていて、3日ほど雨が続いていた。
最初の雨の日にいなくなって、
どこかで雨が止むのを待っていいるのかもしれないが、
雨で匂いが消えて帰り道がわからなくなるんじゃないか。
そう心配していたが、その通り帰って来なかった。
外では、みいちゃんとちびみの子のハナが親子のように暮らしていた。

そこへある日突然マダちゃんが帰ってきたのだ!!
調べてみたら、最後に顔を見せてから9か月たっていた。
最後に見たときはまるまるに太っていたのが、
ずいぶん小さくなって、ボロボロのヨレヨレだった。
抜けた毛が固まったようで、体の横に羽のように大きな毛の塊をぶら下げていた。
すぐにごはんをやると、ものすごい勢いで食べた。
何度もおかわりをする。
一体どこに行っていたのか?
どうやってここまで戻ってこられたのか?

みいちゃんはマダちゃんを覚えていたようだが、
しばらくはみいちゃんとハナが、まだこと一緒にいることはなかった。

私が願ったこと2

2020-08-31 12:30:00 | ねこ部
4月の初め、ちびみちゃんが仔猫を4匹産んだ。
その出産自体にも、「猫でも初産だとこんなもの?」って思うようなことがいろいろあったのだが。
1匹は、生後2日くらいで死んでしまった。
残りの3匹は、まあそこそこ順調に育っていたが、
1匹はある晩謎の死を遂げた。
残ったのはオスとメスが1匹ずつ。

その他には、みいちゃんと、みいちゃんの子のオスのクックがいた。
仔猫も4ヶ月くらいになり、ちびみが子離れしてきたなあと感じていた。
2日くらい姿を見せない時があった。
どうしたかなあ?と思っていたら帰ってきた。
それを見て夫に言った。
「また2か月もしたら仔猫を産むよ」。
「どうしよう?ちびこげ(ちびみの生んだメスの仔猫)も困るよな」と夫。
ちびみは懐かないので避妊させることもできないし…。
そんな話をした。

その次の日、ちびこげちゃんがいなくなった。
その日は、ちびみは朝はいたけどその後姿を見なかった。
ちびこげを探しに行ったのかなあ?とか思っていた。
その後、ちびこげは帰ってこない。
ちびみは、家の周りで見かけることはあっても、うちにご飯を食べにきたりはしなかった。
ただある晩、2階のテラスでくつろいでいたことがあった。
あれ以来、ちびみも見ていない。
ちびみとちびこげは私と夫の会話を理解していたのかもしれない。

今残っているのは、みいちゃんとクックと、ちびみの産んだオスのハナちゃん。
この3匹なら仔猫が増える心配はない。
私の望んだとおりになったのだと思う。

私が願ったこと

2020-03-07 11:34:50 | ねこ部
野良猫にエサをやり出したのは夫だ。
でも、今さらすべてを夫のせいにする気はない。

マダちゃんは何度も仔猫を産んだ。
でも、大抵はみんな申し合わせたようにどこかに行ってしまった。
ずっと家にいられても困るが、
3ヶ月くらいの仔猫がどこかに行ってしまうのは切なかった。

猫屋敷になるのは困る。
でも、大丈夫。きっとなんとかなる。
そう思おうとした。
でもその時、それは仔猫がどこかに行ってしまうことを望んでいるのか?
ちょっとそんな風に思ったりもした。

「きっとなんとかなる」。
そう思うことの恐ろしさを思い知ったのは、みいちゃんが最初に産んだ仔猫が、
オス猫に襲われて死んでしまったときだった。
「これが私が願ったことの結果なのか!?」
そう思った。
神様は、何でも私の願いを叶えてくれるのである。

ちこちゃんが死んで、次におこげに同じ症状が現れた時思った。
「メスだから?」
外猫が増えると困る。
私がそう思っているから、メスの仔猫は次々と死んでいくのだろうか?

本当に大変な思いをして、2匹の仔猫を助けた。
良かった。せっかく助かった命。誰かもらってくれないだろうか。
そんな風に思ったけれど、心のどこかで思った。
「助けてしまった」

おこげちゃんはどこかに行ってしまった。
メスだから?
私が望んだことだから?