Mちゃんとのこと １

コロナ前は毎月Mちゃんに会っていた。
Mちゃんはコロナをとても怖がっていて、
まあ、そのおかげで私もいろいろと警戒心を持つことができて感謝している。
Mちゃんにとって私と会えないことは当然のこと。
「会いたいねー」とは言っても、私ほどではないだろう。

去年の秋、少しコロナが落ち着いていたころに２回会った。
いつもの名駅ではなく、あまり密にならない場所。
その後また状況が悪くなった時に、
「本当にいいときに会ったよねー」と言っていた。

でも、「怖い怖い」と言いながら、デパートでしか買えない化粧品とか、健康食品とか、
そういうのが切れたときはデパートまで出かけていく。
化粧品はそこまで必要なものなんだーと思う。
そうは言っても、車で乗り付けて必要な買い物だけしてさっさと帰っていたようだが。

３月に私は整体の先生へお餞別を買うためにデパートに行くと告げた。
告げただけ。とても誘えない。でも内心は誘っていた。
Mちゃんは誘いにのってきた。
「私も買いたいものあるし、ちょっと顔が見られたら…」。
その日はお昼を食べて、お互いしたい買い物をして…、
早めに切り上げるつもりではいたけれど、結構な時間一緒にいたと思う。

その後、私は金シャチの特別展示を見に行きたいと言っていたが、
その頃、感染状況があまり良くなかったので、
「私はどうしても見たいから行くけど、Mちゃんはやめときな」と私から言った。

だからもう半年Mちゃんには会っていない。