本当の気持ち

2015-10-26 17:11:32 | 戯言
本当の気持ちは、どこに綴ったらいいんだろう?

本当の気持ちって何だろう?

私は何を望んでいるんだろう?

私はどうしてこんなに素直じゃないんだろう?

私はどうしてこんなに子どものままなんだろう?


もうひとつのS子ちゃん事件

2015-10-23 12:19:11 | IGUちゃんとのこと
IGUちゃんが電話で言う。
「女の子紹介してー!!」
「バカか!?こいつは!」と思いながら、そのとき仲の良かったM子ちゃんとS子ちゃんの
電話番号を教える。
このS子ちゃんは、もちろん高校のときのS子ちゃん事件のS子ちゃんとは別人。
2人とも、「S子」というのは本名ではないが、
イントネーション違いの同じ「S子ちゃん」だった。
M子ちゃんからは、すぐに電話が入り、
「勝手に変な人に電話番号教えないで!!」と怒られる。
ごもっともである。
でも、「S子ちゃんは、気が合ったみたいだよ」と。

あの楽しかった三島駅からの鈍行帰省から数日後、
それ以来IGUちゃんからの連絡はない。
私は大学の図書館で卒論の下調べをしていた。
そこへIGUちゃんとS子ちゃんが一緒に現れる。
偶然には違いないが、同じようなストライプのTシャツを着て。
大学の図書館は学生証がないと入れない。
「何やってんの?こんなとこで…?」
「早稲田の学生証見せて、参考にしたいって言ったら入れてくれたー」
「バッカじゃないの!?」
私は冷静ではいられなかった。
逃げるようにして図書館を出た。
初めての嫉妬である。

それまでIGUちゃんがどんなに女の子の話をしようが嫉妬などしたことなかった。
彼の部屋に女の子の存在をにおわせる物があっても平気だった。
でも、このときは嫉妬した。
それまでは顔が見えなかったからだろうか?
もちろん、S子ちゃんと何かあるなんて思ってない。
S子ちゃんは私がIGUちゃんを好きなのを知ってるし、
私もS子ちゃんの恋愛は知っている。
帰省しても私に連絡をくれないことなんて、普通だったし。
その間、他の女の子と会ってることだって、充分あり得る話なのに。
でも、S子ちゃんを紹介したのは私。自業自得。

何か月かたってから、S子ちゃんに言われた。
IGUちゃんが、
「俺のことを一番わかってくれてるのはみなみ」と言っていたと。
でも、そのことを私に言ってはいけないと思ってたって。
みなみが喜ぶのがわかってたからって。
でも、言っちゃったって。

うん。ありがとう。
そうだよね。そんなこと言われたら嬉しいよね?
でも、それは私にとって残酷な言葉でしかないんだよね?
そうなんだよ。
私はIGUちゃんの彼女にはなれないけど、
IGUちゃんにとって、特別な存在の女の子だったんだよ。
自分でそれを感じてたんだよ。
IGUちゃんは私に、いやな人間に見えるとことか何でも話してくれて、
彼がいい加減な気持ちでつき合う彼女なんかより、
ずっと、IGUちゃんの近くにいるって。
もしかしたら、彼が真剣な気持ちでつき合ってた彼女がいたとして、
その子に言えないことでも、私には話してくれてるって。


楽しかったこと

2015-10-23 11:40:55 | IGUちゃんとのこと
ディズニーランドに行った。
当時、東京ディズニーランドは、オープンしてまだそんなにたっていなかったと思う。
IGUちゃんは、前にも来たことがあったらしく、
その時は、スペースマウンテンが点検中で乗れなかったそうで、
スペースマウンテンをすごく楽しみにしていた。

並んで待つ。
私、「これさー、建物の中に隠れててよくわからないけど、見えたらきっと怖そうなんだろうな」
IGU「わくわく」
私 「どきどき」
IGU「わくわく」
私 「どきどき」の繰り返し。

いよいよ順番が来る。
私は、怖い怖いと最初目をつむっている。
途中で、思い切って目をあける。
「おもしろい」とつぶやく。
目をつむっていたのがもったいない。

降りてから、
私 「面白かったねー!!」
IGU「…。俺、怖かった」
私  「…。もう一回乗りたい」
もう一度並ぶ。
私 「わくわく」
IGU「どきどき」の繰り返し。


IGUちゃんが、どこへ行くとも言わず歩いている。
どこか公園の中を横切って行く。
プラネタリウムの建物が見える。
「あんた、こういうの好きでしょー?」
「うん」
どうしてそんなこと知ってるんだろう?
IGUちゃんとプラネタリウムの話なんかした記憶がない。
もしかしたら、仲良くしてた高2のころにそんな話してたのかな?
とにかく嬉しかった。


IGUちゃんの部屋に遊びに行ったとき、昼過ぎだったと思うけど、
近くのラーメン屋さんに行くという。
歩いて行けるとこと言うので、大きいカバン持ってくのもなと思い、
財布だけ持って出かける。
そしたらラーメン屋さんは休みだった。
IGUちゃんはブツブツ言いながら歩いて行く。
電車の駅。
ちょっと!私財布しか持ってない!!
でも、土地勘もないし、従うしかない。
結局新宿に行き、そのまま夜はディスコに。
財布一つ持っただけで。

そう言えば、IGUちゃんディスコ好きだったなあ。
よく連れて行かれた。
私は、リズム感悪いので、苦手だった。
踊っててもどうも乗り切れない。
チークタイムを楽しみにしていたら、
「俺、チーク嫌い」とさっさと席の方に行かれちゃった。


一番楽しかったこと

2015-10-23 11:13:59 | IGUちゃんとのこと
IGUちゃんとの一番楽しかった思い出は何だろう?
つき合い始める前の高2のとき、2人で喫茶店に行ったときは楽しかった。
でも、一番を挙げるなら、三島駅から鈍行列車に乗ったときのことだなあ。

大学4年の夏休み、IGUちゃんが電話で言う。
「金がないから、名古屋に帰る」
「金がないから、鈍行で帰る」
「明日はこっちで用事があるから、あさって帰る」
私は翌日からゼミ旅行。2泊3日で伊豆に出かけることになっていた。
初日は、熱海から伊豆半島の先端の方の東寄りの所に泊まり、
翌日西寄りの方に移動し、最終日は三島から新幹線に乗ることになっていた。
「もう一日延ばしなよ。そしたら、三島からつき合ってあげる」
「いやだ。一日こっちで食いつなぐ金はない」
「一日くらい何とかしな!!しあさっての○時に三島駅のホームで待ってて」
その状態で電話を切ったので、IGUちゃんが三島駅で待っているという確証はない。

ゼミ旅行最終日、みんなは修善寺に寄って、その後三島に向かうことになっていた。
私は、修善寺まで同行し、先生に、
「すみません、用事があるのでここで失礼します」と挨拶して別行動に。
たまたま、東京に彼氏がいるという友達が、やはり先に出て東京に向かうというので、
彼女と2人、バスに乗る。
三島駅のホームには、ちゃんとIGUちゃんが待っていた。

それから、普通列車を乗り継いで豊橋まで。
豊橋に着くと、IGUちゃんは
「もう、我慢できん!!豊橋から新幹線に乗る金ならある!!」
と言って、新幹線の切符を買う。
私は、元々電車に乗るのが好きだし、
新幹線に乗ったら、IGUちゃんといられるあと残り少ない時間が半分になっちゃう、
と不満だったけれど、従うしかない。
名古屋駅に着くと、IGUちゃんは「じゃあね!」とあっさり帰って行った。
晩ご飯もまだだったのに。

3年くらい前だったか、息子が彼女と2人で熊本の友達のライブを観に、
青春18切符で出かけて行った。
始発で出て、最終で熊本に着く予定だったという。
一つでも乗り継ぎがうまくいかないとアウト!というプラン。
それを行きと帰り、二日やったのだから、さすがに疲れたようだった。
でも、楽しかっただろうなと私は思う。
その彼女とも別れちゃったけどな。

開き直り PartⅡ

2015-10-23 10:23:19 | IGUちゃんとのこと
IGUちゃんとのそんな関係が続いているときに、つき合った人がいる。
Tくんである。
私は、Tくんのことは本当に好きだったし、真剣におつき合いをした。
Tくんとは、1年半から2年くらいつき合った。
その間、IGUちゃんに会いに行ったことはもちろん一度もない。

IGUちゃんからの電話は相変わらずかかってきていた。
「彼氏できたから、もう電話してこないで」くらいのことは言ったと思うが、
かかってきた電話をガッチャン!!と切ってしまうような、
IGUちゃんと私は、そういう関係でもない。

その当時、私がIGUちゃんのことをどういう風に思っていたか、
今では正確には覚えていないけれど、
私はTくんのことが好きだったから、今も好きとは思っていなかったと思う。
TくんもIGUちゃんも両方とも好き!!みたいに思える性格ではなかった。
でも、IGUちゃんと電話で話すのは、やっぱり楽しかったんじゃないかな?
うーん…、どうだろう?
本当に、もう電話なんてしてきてほしくないと思っていたかもしれない。

でも、Tくんとの関係も行き詰ってきたころには、
やっぱりIGUちゃんのことが好きだと思っていたかもしれない。
少なくとも、IGUちゃんのことが好きだった以上に、
Tくんのことを好きになれなかったなとは思っていた。

Tくんと別れたとき、
私は寂しがり屋なので、別れたら寂しいだろうな、また会いたくなるんだろうな、
なんて思っていたのだが、
実際別れてみると、ものすごい解放感だった。
(Tくんは、よっぽど重かったんだろうか!?)
もうしばらく彼氏なんかいらない!!と思った。
そして、これで堂々とIGUちゃんに会える、みたいな気持ちがあったのも否めない。
最初は、やっぱりIGUちゃんが好き!というほどの気持ちではなくて、
一緒にいると楽しい男友達くらいの気持ちだったと思うけれど、
次第には、あんなに好きになったTくんでさえ、IGUちゃん以上には好きになれなかったのだから、
もうこれ以上好きになれる人は現れない、というような開き直った気持ちになっていった。

しばらくは、本当にフリーの生活を楽しんでいたけれど、
そのうちまた恋がしたくなる。
結婚も考えなければいけない年頃になってくる。
何と言っても、私は早く実家を出たかった。
堂々と実家を出るには、結婚するしかない。

IGUちゃんが、私のことをまた好きになってくれることは絶対にないとわかっていた。
でも、私は他の誰のことも好きになることはできなかった。
友達に男の子を紹介してもらったことも何回かあったけれど、どうしてもピンとこない。
私は、男性を好きになりたいと思いながら、誰も好きになれない。
そんな私の態度は、相手から見れば、わけがわからなくて魅力的に見えたのだろう。
何人もの男性から好きだと言われた。
(いわゆるモテキってやつかな?)
中には、気の合う人もいて、真剣に考えたりもしたけれど、どうしても好きにはなれなかったな。

IGUちゃんとは、前のように時々会っていた。
楽しいこと、辛いこと、いろいろあったけれど、
それらを仲のいい友達にも話せなくなっていった。
話せば必ず「もうやめなさい」と言われる。
友達の言い分はよくわかるけれど、やめられるものなら、とっくにやめている。
そのころの私の心にあったのは、
「IGUちゃんが私にとって、どんなに悪い男であったとしても、
 それが、私がIGUちゃんのことを好きじゃなくなる理由にはならない」だった。
何度めげても、何度めげても、IGUちゃんのことが好きだった。
一方で、何度も何度も、IGUちゃんのことを忘れようとした。