こんなことになるとは

2018-11-29 14:05:43 | ねこ部
仔猫は1匹、例のお兄さん(実は結構おじさんだった)にもらわれていった。
家にメスがいるからと、オスの方をもらっていった。

そのお兄さんが仔猫を引き取りに来た時、私は仕事中だった。
そろそろ帰ろうと思う頃に夫からメールがきた。
「チビ雄がもらわれていきました」

ありがたいことだけれど、ちょっと哀しくなった。

ほどなく帰宅するとチビ雌がいない。
他の大きい子たちはみんないた。
どこかに隠れているのかと思ったけれど、ちょっと心配だった。

夫の話では、チビ雄が箱に入れられて連れていかれるのを他の子たちは見ていたそうだ。
車が行ってしまうと、マダちゃんだけはちょっとそちらの方を見ていたそうだ。
その後すぐにエサをやった。
チビ雌もマダちゃんも元気にガツガツとエサを食べていたと言う。
私が帰宅するまでに、そんなに時間はたっていなかったと思う。
でも、その時にチビ雌はいなかった。
それっきり帰ってこない。

先月のこともあるから、そのうち帰って来るんじゃないかと微かな期待をする。
でもまだ帰ってこない。

2匹の仔猫を離れ離れにするのはかわいそうだと思った。
でも1匹残っていれば、マダちゃんにはいいのじゃないかと思った。
でも、こんな風に残った1匹もいなくなってしまった。
マダちゃんは久々に、仔猫を呼ぶ独特の声で鳴いていた。

大きい子のお出かけについていって、はぐれて帰ってこれなくなることはあるんじゃないかと思っていた。
でも、1匹だけでいなくなった。
片割れを探しに行ったのかもしれない。
そう言えば、前回もそうだったのかもしれない。

せめてもの救いは、片割れのチビ雄ちゃんはきっと幸せに暮らしていけるだろうということだ。

それにしても、ついこの間まで一緒にくっついていた2匹の、
この明暗を思うとあまりに哀しい。

恋の終わり

2018-11-24 12:42:10 | ストロベリークォーツ
もしもMくんのあの思わせぶり発言とかなかったなら。
と想像してみる。

ある日Mくんが突然いなくなって、
私にできたことは、Mくんの勤務先を聞くこと。
そしてその勤務先にMくんの車を見に行くことまでだろう。
そして私は、その時はとても哀しくて哀しくて。
ものすごく落ち込んで。
でもその想いもだんだんと癒されて。
今ごろはもう二度と会えない人と諦めきっていただろう。
時々、思い出しては哀しくなるかもしれない。

でも、もしそうだったなら、
Mくんの電話番号も、住所も、血液型も、
お姉さんがいることとか、Mくんの野望とか、
何も知ることはなかったんだなあ。
そしてもちろん、たった一度の喫茶店デートも。

どっちが良かったんだろう?
最終的にはどっちでも同じなのだけれど。

哀しむ期間は長かったけれど、
自分に納得がいった?
だからこれで良かったのかなあ?

仔猫

2018-11-23 16:30:22 | ねこ部
8月末にマダコが生んだ仔猫。
最初は3匹いたが、マダコがお引っ越しを繰り返すうちに2匹になってしまった。
産後、マダコは体調が悪そうでずいぶん心配したが、
今は元気になっている。

2匹の仔猫は男の子と女の子。
そっくりな茶トラ。

怪我をしたぐーちゃんを家に入れた翌日だった。
朝、仔猫が1匹いなくなっていた。
生後50日くらいだった。
あんなに小さくては1匹では帰ってこられないだろう。
そう思っていた。

もう1匹残っていた仔猫も、大きい子と一緒にどこかに行って帰れなくなるんじゃないか。
そう思って、家の中に保護しようかと思ったが、
それをやってしまうと、もう外に戻すタイミングがつかめない。
ぐーちゃんのこともある。
そう思ってやめた。
その夜、外の猫たちはみんなおでかけしていた。
仔猫も含めて。
嫌な予感がする。
案の定、翌朝もう1匹の仔猫もいなくなっていた。

どうしているんだろう?
2匹一緒ならともかく、別々にいなくなったのだから、
それぞれに1匹で心細い思いをしているだろう。
そう思っていた。

そしたら翌日の午前中。
外で聴き慣れた仔猫の鳴き声がする。
見ると、ウッドデッキの上に仔猫が1匹。
「よく帰ってきたねえ!!」
「おなかすいたでしょ?」
エサを持っていくと、ものすごい勢いで食べる。
すると、仔猫はエサを食べているのに、やっぱり仔猫の鳴き声がする。
え!?
あたりを見回すと、歩道からもう1匹が走り込んできた。
もうびっくり!!
奇跡のような出来事だった。

その後仔猫たちは無事に家にいる。
大きい子たちと出かけて行く時もあるようだが、
2匹だけでお留守番している時もある。
マダコはお出かけをしなくなった。
チッチの時と同じだ。

3日ほど前、朝ゴミ出しに出ると、家の前でランニング中のお兄さんに声をかけられた。
「猫飼ってるんですか?」
「仔猫が2匹いますよね?」
「1匹いただくことってできますか?」

とっさに返事ができなかった。
「家族にも相談しないといけないけれど、多分大丈夫だと思います」
あまりあいそよくない言い方だったと思う。
「こっちも家族と相談しないといけない」
「そのうちお話伺いにきます」
そう言ってお兄さん(30代くらいだろうか?)は去って行った。

もらってもらえるのはとてもありがたいことだ。
もちろんちょっと寂しいけれど。
でも一番の気がかりはマダコだ。
最近、マダコはずっと家にいるので、仔猫を渡すのを目撃することになるだろう。
ちゃんとお別れをさせたい気もするけれど、
目の前で仔猫を渡すのもどんなものだろう?

そのお兄さんはまだ現れない。
もしかしたら、家族に「野良猫なんてダメ!」と言われたかもしれない。
どうなる?