わからない

結局今もわからない。
私は何のために生まれてきたのか。

子供を３人産んで育てた。
人類の子孫を残したわけだ。
それだけでいいのかもしれない。
それだったら、もう私の役目も終わったんじゃないのか？

ポジティブに生きても、
ネガティブに生きても、
結局あまり変わらない気がする。

よく見る夢

夢というのは全くもって不思議なものだなあと思う。
あんな夢をよく見るなあと思っても、本当によく見ているのだろうか？と思ったことがある。
なんだか、夢の中で？あるいは夢から覚める前に？
「こんな夢はよく見るなあ」と思っているように感じた。

夢日記をつけていた時期もある。
自分の深層心理がちょっとはわかるかなあ？と思ったのである。
夢を覚えていようと努力するのは、そこそこに疲れるので、
ノート１冊つけてやめた(笑)。

私も以前は人並みに（？）、追いかけられる夢とか、どうしてもトイレに入れない夢とか、
よく見た気がする。
ちょっと前には、携帯がうまく操作できない夢を何度か見た。

最近、時々見ると感じるのは、「育児放棄する夢」。
育児放棄というか、赤ちゃんの世話をするのを忘れてしまうのだ。
気がつくと、今日は朝からおむつを替えていないとか、ミルクをあげていないとか思って、
大丈夫だろうかと慌てふためくという。
何日か前に見た時には、育児放棄された赤ちゃんが、ゾンビみたいになって私を脅すという、
そんな展開だった。

試しにネットで調べてみた。
ある人の投稿がちょっと似てるかなあ？
診断は、無責任である上に閉鎖的で、未来の可能性を放棄している。
別のサイトでも、新たに出現した未来の可能性を受け入れるか拒否するか葛藤している。

そうかあ。
未来の可能性かあ。
よくわかんないや。

でも、以前の私には「未来の可能性」なんて全く無縁のものだったよなあ。
今は、思いもよらなかった未来に向かって、あれこれジタバタしながら、歩を進めているという感じなんだけどな。

伯母の家

この前話した伯母の家に、一人でお泊まりしたことがあった。
幼稚園に入る前のことだ。
伯母が動物園に連れて行ってくれるというので、
前の晩からお泊まりしていたのだ。

ところが翌日は雨で…。
明日にしようねと。
その次の日も雨で…。
雨の日が２日だったか、３日だったか、そこまでは覚えていないが。
とにかく、私はホームシックになってしまったのだ。

夜、布団の中で、
母や祖父母が、私を迎えにくるために歩いている様子を想像していた。
そうして私は泣いていたらしい。

当時、伯父はまだ車を持っていなかった。
慌ててオートバイで私を家まで送ってくれた。
(確かその翌日は晴れたと思う)。
後日、動物園にも無事に行けた。

その伯父は、亡くなって10年くらいにはなる。
伯父が亡くなった時に思った。
彼は、私にとって、一番父親に近い存在だったのかなと。

多分親族の中で、私は父親を知らないかわいそうな子で…。
かつてそんな風に思ったことはなかったけれど、
今はそう思う。

知りたいこと

テレビで、若い女の子が、好きな人に毎日メールして、
いろいろ質問攻めにして、そうして彼の心を射止めたのだと言っていた。

なるほど、と思った。
質問攻めと言うとうっとおしそうに聞こえるけど、
彼女は本当に、彼のことがいろいろ知りたくて仕方なかったんだろうな。

恋はそうやって進めていくのかあと思った。
私の恋はあまりに変則的で、
そして、絶対に成就させちゃいけないもので、
でも、それでもやっぱり恋で…。

でも、あんまりそんな思いに囚われずに、
普通に恋してもいい部分もあるのかなあ？と、時々思う。

だから、いきなりじゃあまりにあれだけど、
きっかけを見つけて、私も知りたいこいろいろ聞いてみてもいいんじゃないかと思った。

何を聞こうかな？

そこで気づく。
確かにかつての私には、知りたいことがたくさんあった。
歳は？
誕生日は？
血液型は？
どこに住んでるの？
車は何に乗ってるの？
携帯番号は？
子供さんの名前はキラキラネームなのかな？

今の私は、それらを全部知っているんだなあ。
なんか、すごくうまくいってるんだなあ。

でも本当は、もう一つ知りたいことがある。
「どうしてあんなこと言ったの？」
それだけはどうしても聞けない気がする。
聞いたら返事に困るだろうから。
でも、聞いてもいいのかな？
いつか聞けるかな？

家庭の匂い

私は鼻が悪いので、匂いにはあまり敏感ではないのだけれど、
私には特別な匂いがある。

何と言えばいいのだろう？
好きな匂い？
懐かしい匂い？
憧れの匂い？
「香り」ではなく「匂い」というのがふさわしい。

たまに友達の家に行った時とかに感じた。
「あ、この匂い知ってる」
我が家にはない匂いだと思った。
だから憧れたのかもしれない。

ある時思った。これは煙草の匂い？
祖父も煙草を吸っていたが、我が家にはない匂い。
新しい家の匂い？

そして思った。
これは多分、母のすぐ上の姉である伯母の家の匂いだ。
その伯母の家にいつもその匂いがあったわけではないと思う。
他所の家でも、同じ家でいつもその匂いを感じるわけでもないと思う。

幼いころ、その伯母の家に一人でお泊まりしたことがあった。
お菓子メーカーに勤めていた伯父は、夕方帰宅すると私にお土産のお菓子をくれた。

その匂いは多分、家庭の匂い。

新しい建材の匂いとか、煙草の匂いとか、お料理の匂いとか、
そんなものが混じり合った匂い。
私が憧れた匂い。