おしまい

Mくんに対して何かアクションを起こすのが怖かった。
結果が良くても悪くても哀しくなるから。
年賀状とお誕生日のメッセージだけは頑張って送った。

でも、今年はお誕生日にメッセージを送らなかった。
送っても、いい気持ちはしないだろうと思ったから。
何でもないふりをしたのかもしれない。

今朝、しばらく連絡を取っていない友達に連絡を入れようと思って、
ラインでその友達を探そうと、下の方をスクロールしていた。
そして気付いた。
Mくんに削除されていた。
最初は「ああ、そうかぁ」と思っただけだった。
でも少し落ち着かない。
そのうちに段々哀しくなってきた。
ものすごく哀しいわけではない。多分。
でも、じわじわ～っときてる。

そりゃあそうだよね。
誕生日のメッセージだけで、今年はそれもなかったんだから。消すよね？

合コンで知り合った何十人もの女の子の連絡先を消したと言っていた。
そんなの当たり前。

「そういうやつなんだ」って、思ってしまおうかと思うときもある。
でも私はそういう風に思えないやつである。
そういう風に思ってしまった方が楽なんだろうか？
でも、「そういうやつ」だったとして、それが何なんだ？って思う。
「そういうやつ」だから好きでなくなるなんてことは私にはないから。

Mくんが独立するときには連絡をくれるかもしれないと思っていた。
私がお客さんになれるなら。

日付をみると、Mくんのお誕生日から半月くらい後だった。
もし、今年もお誕生日にメッセージを入れていたら、消さないでくれていたのかなあ？
消されていたら私がかわいそうだから、お誕生日まで待っていてくれたのかなあ？

年賀状はくれるかなあ？

誕生日

Ｍくんの誕生日にスタンプを送った。

Ｍくんとのラインが今も繋がっているのかはわからなかった。
既読がつかなくなってからもう随分時間がたっているから、
最初のうちはともかく、もうブロックなり削除なりされているのだろうと思っていた。
だから、スタンプを送って、どうせ読まれることもないのだろうから、
ちょっとおしゃべりしようかとか思っていた。
でも気分がのらなくておしゃべりはやめておいた。

そうしたら、夜になって返信がきた。
意外だった。
でも、やっぱりほっとした。
まだ微かに繋がっている。

恋の終わり

もしもＭくんのあの思わせぶり発言とかなかったなら。
と想像してみる。

ある日Ｍくんが突然いなくなって、
私にできたことは、Ｍくんの勤務先を聞くこと。
そしてその勤務先にＭくんの車を見に行くことまでだろう。
そして私は、その時はとても哀しくて哀しくて。
ものすごく落ち込んで。
でもその想いもだんだんと癒されて。
今ごろはもう二度と会えない人と諦めきっていただろう。
時々、思い出しては哀しくなるかもしれない。

でも、もしそうだったなら、
Ｍくんの電話番号も、住所も、血液型も、
お姉さんがいることとか、Ｍくんの野望とか、
何も知ることはなかったんだなあ。
そしてもちろん、たった一度の喫茶店デートも。

どっちが良かったんだろう？
最終的にはどっちでも同じなのだけれど。

哀しむ期間は長かったけれど、
自分に納得がいった？
だからこれで良かったのかなあ？

やっぱりなあ

一年前の私ならかなりの落ち込みに陥っただだろう。
でも今なら大丈夫。

やっぱりなあ。
そうなんだなあ。
決めちゃったんだなあ。


それでもやっぱり、哀しいなあ。

願い事 ２

願い事は三つセットにすると良いのだという。
でもいつも最初の一つしかかなわない。

３年前、地元のお祭りで初めて神様に願い事を書いた。
素直な素直な心からの願いだった。
神様は私の願いを叶えてくれた。
翌年の願い事は、自分でもどうなったらいいのかがよくわからない願いだった。
だから神様も叶えようがない。
去年は、最初に返ってシンプルな願いを書いた。
それが叶ったのかどうか、よくわからない。
私の解釈次第といったところか？
そう、全ては自分の解釈次第なのかもしれない。

今年は、願い事を三つ書いてきた。
一つ目の願いは、叶ったかどうかは私にはわからない。
二つ目は、もしかしたら私にもわかるのかもしれない。
三つ目の願いは、私自身の願い。

そして新しい願い事のワークを始めた。
やっとそんな気分になれた。
そのワークでは、願い事を三つセットにするのだが、
今回は、一つだけにしぼることにした。
それが、お祭りで神様にお願いした三つ目の願い。

Ｍくんにまた会えますように。

でも、私は本当にそれを願っているのか。
Ｍくんに会ったらまた哀しくなる。
それを恐れて逃げている。
それなのに、それを願っていいのか。
自分の中に迷いがあれば、願いは叶わない。



♪　希いよ届け　あの人の希い
　　私のすべての希いと引き替えに
　　希いよ届け　あの人の希い
　　私のすべての未来と引き替えに　ただひとつ
　　　（中島みゆき　希い）