暮れの混雑する中を、大阪までIGUちゃんを迎えに行った私。
さすがの私も今回ばかりは何かご褒美が欲しい。
でも、IGUちゃんからは何の連絡もない。
数えてみると、あれは1985年の大晦日だと思う。
その頃私は、毎年高1のときのクラスメイトと年越しをしていた。
夜、例の溜まり場の喫茶店に集まり、なんやかやと時間を潰して、
午前3時か4時ごろ、熱田神宮に初詣に行く。
その後、どこか見晴しのいい場所で初日の出を拝んで帰るのがパターンだった。
私は、その年越しにIGUちゃんを誘ってみようと考えた。
IGUちゃんは1年のときは違うクラスだったけれど、
メンバーのほとんどは、IGUちゃんのことをよく知っている。
夜、車で出かけて、途中道端の公衆電話でIGUちゃんの自宅に電話する。
あの、高校3年のときに、自宅への電話を禁じられてから初めてのことである。
禁じられた電話を深夜にかける。
私も思い切ったものである。
幸いにも、電話に出たのはお父様だった。
「夜分遅くに申し訳ありませんが、IGUちゃんいらっしゃいますか?」
「ああ、友達と年越しをすると言って出かけていきました」
「そうなんですか。私たちもみんなで年越しをするので、一緒にどうかなと思ってお電話してみました。
ありがとうございました」
「そうですか。ごめんなさいね」
と、お父様は優しく応対してくださった。
まあ、IGUちゃんが別のメンバーで出かけているというのは想定内だったので、
私は特に落ち込むこともなく、いつもの年越しをすませる。
帰ったら、夕方まで爆睡!(だわね)
目が覚めると、時間がたつにつれ、だんだん腹が立ってくる。
IGUちゃんに会いに行きたいと思うが、翌日私は日帰りでスキーに行くことになっていた。
朝が早い。今夜出かけるのは無謀だと思って我慢するが、
とうとう我慢できなくなり、夜になってから出かける。(母は激怒した)
IGUちゃんの家のすぐそばまで行って、呼び出す。
(このときも電話をかけたはずだが、その電話のことは覚えていない。)
IGUちゃんはぶつぶつ文句を言いながらやってくる。
車の中で私は文句を言いまくる。
IGUちゃんは何とか話をそらそうとあれこれ言うが、私は負けてはいない。
修羅場である。
そのうち、近くに住んでいる「ちぃくん」を呼ぼうと言い出す。
当然、IGUちゃんはちぃくんを呼ぶことで修羅場を抜け出そうと考えたわけだが、
私は負けてはいない。
かわいそうなちぃくんは修羅場に巻き込まれることになる。
そんな風にして、どれくらいの時間を過ごしたのか覚えていないが、
私は深夜、多分3時か4時ごろ帰宅し、仮眠をとって、5時にはスキーに出かけた。
私は、ちぃくんとは年賀状のやり取りをしていたので(今も)、
それから、毎年のように年賀状に「ごめんなさい。お世話になりました」と書いたものである。
ちぃくん、本当にごめんなさい。
さすがの私も今回ばかりは何かご褒美が欲しい。
でも、IGUちゃんからは何の連絡もない。
数えてみると、あれは1985年の大晦日だと思う。
その頃私は、毎年高1のときのクラスメイトと年越しをしていた。
夜、例の溜まり場の喫茶店に集まり、なんやかやと時間を潰して、
午前3時か4時ごろ、熱田神宮に初詣に行く。
その後、どこか見晴しのいい場所で初日の出を拝んで帰るのがパターンだった。
私は、その年越しにIGUちゃんを誘ってみようと考えた。
IGUちゃんは1年のときは違うクラスだったけれど、
メンバーのほとんどは、IGUちゃんのことをよく知っている。
夜、車で出かけて、途中道端の公衆電話でIGUちゃんの自宅に電話する。
あの、高校3年のときに、自宅への電話を禁じられてから初めてのことである。
禁じられた電話を深夜にかける。
私も思い切ったものである。
幸いにも、電話に出たのはお父様だった。
「夜分遅くに申し訳ありませんが、IGUちゃんいらっしゃいますか?」
「ああ、友達と年越しをすると言って出かけていきました」
「そうなんですか。私たちもみんなで年越しをするので、一緒にどうかなと思ってお電話してみました。
ありがとうございました」
「そうですか。ごめんなさいね」
と、お父様は優しく応対してくださった。
まあ、IGUちゃんが別のメンバーで出かけているというのは想定内だったので、
私は特に落ち込むこともなく、いつもの年越しをすませる。
帰ったら、夕方まで爆睡!(だわね)
目が覚めると、時間がたつにつれ、だんだん腹が立ってくる。
IGUちゃんに会いに行きたいと思うが、翌日私は日帰りでスキーに行くことになっていた。
朝が早い。今夜出かけるのは無謀だと思って我慢するが、
とうとう我慢できなくなり、夜になってから出かける。(母は激怒した)
IGUちゃんの家のすぐそばまで行って、呼び出す。
(このときも電話をかけたはずだが、その電話のことは覚えていない。)
IGUちゃんはぶつぶつ文句を言いながらやってくる。
車の中で私は文句を言いまくる。
IGUちゃんは何とか話をそらそうとあれこれ言うが、私は負けてはいない。
修羅場である。
そのうち、近くに住んでいる「ちぃくん」を呼ぼうと言い出す。
当然、IGUちゃんはちぃくんを呼ぶことで修羅場を抜け出そうと考えたわけだが、
私は負けてはいない。
かわいそうなちぃくんは修羅場に巻き込まれることになる。
そんな風にして、どれくらいの時間を過ごしたのか覚えていないが、
私は深夜、多分3時か4時ごろ帰宅し、仮眠をとって、5時にはスキーに出かけた。
私は、ちぃくんとは年賀状のやり取りをしていたので(今も)、
それから、毎年のように年賀状に「ごめんなさい。お世話になりました」と書いたものである。
ちぃくん、本当にごめんなさい。