関ヶ原

2015-11-16 13:07:25 | IGUちゃんとのこと
大阪まで車で行った、その年の暮れのこと。
IGUちゃんが言う。
「帰省するのに、今から切符買うの面倒だから、車で迎えに来てー!!」
呆れて物が言えないとはこのことだ。
「私は、冬の関ヶ原を車で越える勇気はありません」とソッコー却下!

翌日、会社で先輩のお姉さまに怒って報告する。
このお姉さまというのは、私より20歳くらい年上で、仕事ができて、とにかく真面目な人。
独身でいらっしゃったが、
詳しくは知らないけれど、若いころとても好きな男性がいらっしゃって、
でも、その人とは一緒になれず、多分自分に正直に独身を通していらっしゃったのではないかと思う。
「とても好きな男性とは一緒になれなかった」という部分では、
私とかぶるところがあるが、私とはエライ違いの立派な方である。

まあとにかく、そのお姉さまがおっしゃるのである。
「あら、どうして?行ってあげればいいのに」
私は、この発言にも呆れてしまったのだが…。
お姉さまにそう言われて、その気になってしまったバカな女である。

タイヤ屋さんに勤める友達のところに行って、チェーンを買い、
一人でチェーンの付け外しの練習をして、
暮れの帰省ラッシュで混雑する時期に、帰省する必要もない私が、
名古屋ー大阪間を往復したのである。

幸いにも、関ヶ原付近に積雪はなく、渋滞もほとんどなく無事に行って帰ってくることができた。

IGUちゃんをご自宅近くまで送って、
多分「ありがとう」くらいは言ってくれたと思うけれど、かなりあっさり帰された、という記憶である。
私は、アッシーか!?
このころのIGUちゃんの、私の扱い方はまあ、こんなもんである。