溜まり場

2015-11-13 16:35:42 | あれこれ
高校生のころ、男の子に多かったのだが、「溜まり場」を持っている子が結構いた。
学校の周りには、そんな我が校の生徒の溜まり場になっている喫茶店が何軒かあった。
(ちなみに、IGUちゃんが溜まっていた喫茶店には、私は怖くて足を踏み入れることができなかった)

私も、一時期帰りに友達としばしば通った喫茶店があった。
うちの高校の生徒が結構寄っていて、自由に書き込めるノートとか置いてあったんだけど、
しばらく行かないでいたら、店の前に、「高校生お断り」と張り紙がしてあった。
誰か素行の悪い人がいたのかなあ?

高校生のころは、どの程度思っていたかわからないけど、
私は、そんな溜まり場のある人が羨ましかった。
そこに行けば、お店の人を始め、誰か友達がいる。
そんな場所が私も欲しかった。
特に結婚してからは、密かに溜まり場にできそうなお店を物色したりもしたけど、
行動力もなければ、それなりにお金もかかるし(コーヒー代くらいは)
とうとう作れなかったなあ。

でも、一時期はあったんだよな。
大学4年生のとき、Tくんと別れた後、
高1のときのクラスメイトが溜まっていた喫茶店に思い切って行ってみた。
ノーアポで行ったんだけど、クラスメイトが何人かいたし、
1年後輩の男の子がバイトしてたし、2年後輩の子もいたりして、なかなか楽しかった。
それ以来毎週のように足しげく通い、
私はいつも携帯用のオセロゲームを持って行き、
オセロをやって、友達とご飯食べに行き、その後ゲーセンに…。
なんて生活を結婚直前までしていた。

結婚直前までと言っても、その喫茶店は、マスターが別の商業施設の中にお店を持つことができることになって、
閉店してしまったので、
その後は、マスターと離婚した奥さんのやっていたちょっと郊外の方の喫茶店に移ったのだけれど。
ちなみにそのママさんは、なかなかのやり手で、その後もいろいろと手広くお店を経営していた。
わりと私が住んでいるところに近いところを拠点にしていたので、
昔はちょくちょく行ったけれど、足しげく通うには距離があり、
私も子育てとかで忙しくなって、足が遠のいてしまった。
あちこちお店も変わっていたので、場所も不案内でなかなか行けなかったのだが、
先日、行き易いところにお店があるという情報を仕入れたので行ってみた。
「この雰囲気昔のまんま!!」と思ったのだけれど、
お店の人に「ここのママさんは○○コさんですよね?」と聞いてみたが、
不思議そうな顔で、「わかりかねます」と言われてしまった。
彼女は、私より一回りくらいは年上だろうから、経営は息子さんの方に移してしまわれたのかもしれないが、
たまには顔を出すとかいうことはないのだろうか?
彼女が、すっかり引退してしまったなんて考えにくいのだけれど…。
そのうち、知ってそうな人に聞いてみよう。

話がそれてしまったけれど…。
あのとき(大学4年のとき)、勇気を出して溜まり場に足を踏み入れたことで、
今の私にはちょっと嬉しいことがある。
あのころ、親しくしていた友達がいたことで、
大好きな高1のときのクラスの幹事グループみたいなメンバーになっている。
あのとにかく目立たないように地味に過ごしていた高1のクラスで!!

(中学の幹事グループには絶対入りたくないとか思っているのに勝手なものだよね!)

私にだって、ものすごく欲しくて欲しくてたまらなかったものはある。
どんなにがんばってがんばって手を伸ばしても、届かなかったものもあるけれど。
逆にそんなに欲しいと思わなくても、簡単に手に入ってしまったものもたくさんあると思う。
だけど、今のポジションは、
(幹事グループなどというわけのわからない造語をしてしまったが、
 まあ、幹事などどうでもよくて、このあたりの人間関係のこと)
私が、欲しくて欲しくてたまらなくて、一生懸命手を伸ばして、手に入れることができた、
数少ないものの一つだと思っている。

私の宝物の一つ。


苦労知らず 2

2015-11-13 15:21:46 | 日記
昨日は、友達と会っていた。
そのうちの一人は、元々それほど親しくしていなかった子なので、
あまり彼女の事情を知らなかったわけなのだが…。
お姑さんの介護などで苦労しているということは、なんとなく知っていた。

ご実家も嫁ぎ先もなかなか裕福なご家庭だとは思っていたのだが。
近頃新居を建てて、自分の母親を引き取り一緒に暮らしているとのこと。
ご主人は元々住んでいた家の方が通勤とかに都合がいいとのことで、別居状態らしい。
豪邸が2軒!?ということで羨ましいような気もしたが、
話を聞いてみると、裕福な家庭には裕福な家庭なりの大変なことも多いようで、
まあ、そんなことはなんとなくわかっていたこととはいえ、
実際にそういった話を聞いてみると、大変だなあと思う。

私も結構思っていることをぼろぼろと率直に話すことができ、
それなりに、楽しく有意義なおしゃべりタイムが過ごせたと思っている。

私は、長生きはしたくないと思っている人なのだが、
そんな私の発言に、彼女は心底驚いているようだった。
私の周りには、私ほどではなくても、
老後を楽しみにしているというようなことを言う友人はあまりいなくて、
「あまり子どもに迷惑をかけないうちには死にたいよね」などと言う声もしばしば聞いていたので、
彼女のようなこれからの人生を積極的に生きたいというような発言は、
なかなか新鮮だった。

彼女は、一人っ子で、結構ご両親の束縛もあったようで、
進学も、就職も、結婚も、親の意見を通すところが多く、自分のしたいようにはできなかったようである。
そして、嫁ぎ先での苦労もいろいろ…。
そんな過去があるからこそ、これからやりたいことがいっぱいあると言うのだ。

たとえば、私は姑よりも絶対に幸せになってやる!と言う。
お姑さんが旅行に行った場所は全部記録してあって、
「お義母さんが行った場所には、私は全部行く!!」と。
まだまだ行くところがたくさんあるらしい。

苦労したからこそ、やりたいことがたくさんあるんだなあと思った。
私にやりたいことがないのは、苦労知らずだからなのかな?と、
改めて自分の苦労知らずぶりを確認した日であった。