曲学阿世:真実を追求し、虚実の世間に迎合するようなことはしたくない。

真実を曲解し不正な情報によって世間の人々にこびへつらい、世間にとり入れられるような、ことはしたくない。

「戦争と弱肉強食」対「平和と共生」の選択

2014年05月19日 15時49分05秒 | 政治経済、社会・哲学、ビジネス、

5月23日(金)夕刻に東京池袋の豊島公会堂で開催される、

『小沢一郎議員を支援する会』主催シンポジウム

「小沢一郎が語る これからの日本の外交と経済」

に、鳩山友紀夫元首相が出席されることになった。

画期的なことであると言える。

鳩山友紀夫元首相の出席

日本政治はいま、戦後最大の危機に直面していると言っても過言ではない。

2009年9月には日本政治史上初めての

「民衆の民衆による民衆のための政権」

が樹立された。

小沢氏と鳩山氏が主導する旧民主党が、政権交代の大業を成就したのである。

このこと自体は、日本政治史上の金字塔であると言って良いだろう。

日本の主権者国民が拍手喝さいを送った。

しかし、この政権は短命で幕を閉じた。

光り輝く時代は暗転し、そこから日本政治は急坂を転げ落ちてきた。

そして、いま、憲法が破壊される危機に直面している。

日本社会が根底から変質させられようとしている。

この現状に歯止めをかけて、もう一度、主権者国民政権を樹立するべきである
と、多くの主権者が考えている。



私は、2009年9月から2010年6月までのわずか8ヵ月半の時間では
あったが、日本政治に一筋の光が差し込んだ期間を、

「小鳩の春」

と表現している。

「プラハの春」

は軍事的に破壊されたが、のちに東側社会は自己崩壊に進んでいった。

日本では旧政復古政権が樹立され、時計の針が大きく逆戻しされ、日本は大日
本帝国憲法下の時代に引き戻される気配を強めている。

このまま、歴史の逆行を許してしまうのか。

それとも、もう一度、時計の針を右回りに転換することができるのか。

重要な正念場に差し掛かっている。



2009年に小鳩政権が誕生したとき、危機に直面した日本の既得権勢力は、
「三本の矢」を放った。

第一の矢が狙ったのは、小沢一郎氏の人物破壊であった。

第二の矢が狙ったのは、鳩山友紀夫の人物破壊であった。

そして、第三の矢が狙ったのは、小沢氏と鳩山氏の分断であった。

小沢氏と鳩山氏が連絡を密にして、強固な連携を展開することを阻止する工作
が展開されたのである。

民主党内部には、主権者と敵対する勢力につながる分子が多数潜伏していた。

この隠れ既得権益勢力が鳩山政権を破壊し、小鳩分断を実行していった。



菅直人政権、野田佳彦政権が生み出されていったが、この二つの政権は主権者
政権ではない。

既得権勢力が奪還した旧政復古政権である。

菅・野田政権は民主党政権のイメージを破壊し尽くした。

二度と民主党政権が生み出されないように、徹底して民主党政権のイメージを
破壊する自傷行為に突き進んだのである。

それは、自民党に大政を奉還するための方策であったようにも見える。



安倍政権が推進する方向は、

「戦争と弱肉強食」

である。

極めて明瞭である。

この路線が好きだという国民も存在はするのだろう。

しかし、国民の過半数がこの路線に賛同するとは考えられない。

対峙する方向は、

「平和と共生」

である。

「戦争と弱肉強食」

の政治を、

「平和と共生」

の政治に転換できるか。

これが主権者国民に与えられた課題である。

政治刷新を実現するには、大同団結が必要不可欠だ。

この意味で、23日のシンポジウムには、果てしない、限りない、大きな意味
がある。



現在の日本政治状況を打開しようとするときに、二つの理念系が存在する。

ひとつは、「政治における数」を重視するアプローチである。

「政治は数」という、冷徹な原理がある。

いかなる高邁な理想を掲げようとしても、最終的に「数」が揃わねば、大きな
力にはなり得ない。

「政治を実現する」には、議会多数勢力が必要なのだ。

残念なことに、いまの政治状況では、衆院も参院も、自公が過半数を占めてい
る。

野党勢力は極めて弱小になってしまった。

「一強多弱」と表現されている。

野党第一党の民主党が壊滅的である。

2010年にクーデターが挙行され、民主党内に潜伏していた、既得権勢力が
権力を強奪してしまった。

その後、主権者勢力の多くが「生活の党」などとして民主党を離脱した。

民主党の大半を既得権勢力が占有し、いまや民主党は、もっとも国民に忌み嫌
われる存在に成り下がっている。

野党のなかでは、我が道を行く共産党だけが、自陣をわずかに拡大している
が、政権奪還の道程はまったく示されていない。

小沢一郎氏は、かねてより、政権交代がある普通の民主主義の状況を作り出す
ことの重要性を唱えてきた。

この視点からすれば、現在の一強多弱の状況を打破するには、野党勢力の結集
が必要だということになる。

野党勢力の結集が唱えられ始めている。



しかし、2009年に樹立された鳩山友紀夫政権が、短命に終わり、党内クー
デターが挙行されたのは、民主党内に異質な二つの勢力が混在していたからで
ある。

既得権とは、

米・官・業

である。

これに対峙するのが

主権者国民。

小鳩政権は、

「既得権の政治」を排除して、

「主権者の政治」を打ち立てようとした。

ところが、民主党のなかに、主権者の側ではなく、既得権の側に軸足を置く人
間が多数存在した。

その結果、政治権力は、

主権者の側から既得権の側に、

奪い返されてしまったのである。



「政治は数」というのは、冷徹な原理であり、重要な意味を持つことである
が、逆に「数」だけに頼る政治運営は、大きな落とし穴に陥りやすいのであ
る。

対米従属・官僚利権擁護・大資本の利益優先

の政策路線は、根本的に、

主権者国民の利益優先

の政策路線と矛盾する。

したがって、政治の質、政策、基本理念、哲学における基本路線を確認し、そ
の上で連携を図ってゆかないと、単なる数合わせに陥る危険も生まれてくる。



政治運営の基本理念、基本哲学を軸に政党分化が進み、この基本理念、基本哲
学の退治を基軸に、主権者が政権を選択する状況を、どうやって作り出すか。

この点に、私たちは知恵を絞ってゆかねばならないと思う。

基本理念・基本哲学の対峙ということでは、

私はやはり、

「戦争と弱肉強食」

の道を選ぶのか、

それとも、

「平和と共生」

の道を選ぶのか、

を問う、あるいは考えるのが分かりやすいと思う。



小沢一郎氏が強調する「共生」、「国民の生活が第一」の基本理念は、

鳩山友紀夫氏が強調する「友愛」の政治とオーバーラップする。

これに対して、小泉竹中政治とその二番煎じである安倍晋三政治は、

「戦争と弱肉強食」

を追求するものであると判断できる。



日本はいま、急速に、

「戦争と弱肉強食」

の方向に進路を定めつつある。

日本の主権者国民が総意として、この路線を選択するなら構わないが、日本の
主権者国民の多数が、この路線に反対であるなら、いまの政治の流れを止める
必要がある。

「平和と共生」の基本路線で、広い意味で考えを共有する主権者が連帯して、
次の政治決戦への備えを始動しなければならない。

5月23日シンポジウムに市民が参集し、新しい政治運動の狼煙を上げねばな
らない。

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『小沢一郎議員を支援する会』主催シンポジュウムのお知らせ

2014年05月19日 11時07分10秒 | 政治経済、社会・哲学、ビジネス、


【5/23シンポジウム】鳩山友紀夫氏の参加が決定しました


 5月23日(金)に開催されますシンポジウム「小沢一郎ならどうする-日本の外交と経済-」について
鳩山友紀夫氏(元・内閣総理大臣)が激励に来てくださることが決定いたしました。

改めて、当日の概要を掲載いたします。

日   時   平成26年5月23日(金)午後6時開場

場   所   豊島公会堂
        〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-19-1 
        TEL:03-3984-7601

テ ー マ   「小沢一郎ならどうする-日本の外交と経済-」

講   師   小沢一郎衆議院議員(生活の党代表)
        植草一秀(経済学者)

激 励 挨 拶   鳩山友紀夫(元・内閣総理大臣)

出 席 者   鈴木邦男(一水会名誉顧問)
        辻 恵(前衆議院議員)
        姫井由美子(元参議院議員)
        岡本幸三(生活の党総支部長)
        森ゆうこ(前参議院議員)
        川内博史(元衆議院議員)
        木内孝胤(元衆議院議員)
        三井 環(市民連帯の会代表、元大阪高検公安部長)
        山崎行太郎(文藝評論家)
        多ケ谷 亮(生活の党東京都第10区総支部長)ほか

会   費   800円

受 付 方 法   当日、会場にて
        (事前申込不要。定員数になり次第受付終了)


※講師・出席者の方が変更・追加になりました場合は、当ブログで随時更新させていただきます。
2014年05月16日(金)16時13分
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5/23シンポジウム出席者追加のお知らせ(3)


 5月23日(金)に開催されますシンポジウム「小沢一郎ならどうする-日本の外交と経済-」の出席者ですが、

山崎行太郎(文藝評論家)
多ケ谷 亮(生活の党東京都第10区総支部長)

以上の方が追加されましたのでお知らせいたします。

※講師・出席者の方が変更・追加になりました場合は、当ブログで随時更新させていただきます。
2014年05月12日(月)13時50分
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5/23シンポジウム出席者追加のお知らせ(2)


 5月23日(金)に開催されますシンポジウム「小沢一郎ならどうする-日本の外交と経済-」の出席者ですが、

三井 環(市民連帯の会代表、元大阪高検公安部長)

以上の方が追加されましたのでお知らせいたします。

※講師・出席者の方が変更・追加になりました場合は、当ブログで随時更新させていただきます。
2014年05月08日(木)18時40分
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5/23シンポジウム出席者追加のお知らせ


 5月23日(金)に開催されますシンポジウム「小沢一郎ならどうする-日本の外交と経済-」の出席者ですが、

川内博史(元衆議院議員)
木内孝胤(元衆議院議員)

以上の2名が追加されましたのでお知らせいたします。

※講師・出席者の方が変更・追加になりました場合は、当ブログで随時更新させていただきます。
2014年05月07日(水)16時20分
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シンポジウム「小沢一郎ならどうする-日本の外交と経済-」出席者のお知らせ


 5月23日(金)に開催されますシンポジウム「小沢一郎ならどうする-日本の外交と経済-」の出席者が決定しましたのでお知らせいたします(5月16日現在)。


日   時   平成26年5月23日(金)午後6時開場

場   所   豊島公会堂
        〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-19-1 
        TEL:03-3984-7601

テ ー マ   「小沢一郎ならどうする-日本の外交と経済-」

講   師   小沢一郎衆議院議員(生活の党代表)
        植草一秀(経済学者)

激 励 挨 拶   鳩山友紀夫(元・内閣総理大臣)

出 席 者   鈴木邦男(一水会名誉顧問)
        辻 恵(前衆議院議員)
        姫井由美子(元参議院議員)
        岡本幸三(生活の党総支部長)
        森ゆうこ(前参議院議員)
        川内博史(元衆議院議員)
        木内孝胤(元衆議院議員)
        三井 環(市民連帯の会代表、元大阪高検公安部長)
        山崎行太郎(文藝評論家)
        多ケ谷 亮(生活の党東京都第10区総支部長)ほか

会   費   800円

受 付 方 法   当日、会場にて
        (事前申込不要。定員数になり次第受付終了)


※講師・出席者の方が変更・追加になりました場合は、当ブログで随時更新させていただきます。
2014年05月01日(木)15時05分
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[広瀬隆さんより]美味しんぼ騒動についてDAYSJAPNから知性的な反論

2014年05月19日 09時57分29秒 | 脱原発!原発のない社会の実現を目指せ

チェルノブイリでは避難民の5人に1人が鼻血を訴えた

2万5564人のアンケート調査で判明



 『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)に掲載中の漫画「美味しんぼ」の「福島の真実」篇に多方面 からの抗議が寄せられているという。問題になったのは次の2点である。


 ・原発を訪れた主人公が鼻血を出すシーン

 ・そして疲労感を訴えるシーン


特に鼻血が「ありえない」 「不安をあおる」といった抗議を受けた。


疲労感については、福島原発 事故の後に私自身が経験している。2011年3月13日朝から原発周辺での取材を繰り返した後、持っていた測定器が振り切れるという経験をし て、その後4月に突然非常な疲労感と下痢が襲ってきた。被曝と疲労感が関係あるのかど うか、あとで数字を見てもらう。


鼻血はどうか。私自身は鼻の 粘膜の異常を感じることはよくあった。しかしはっきり流れるほどの鼻血は経験していない。


私は2012年7月 に沖縄県久米島で福島の子どもたちの保養施設「沖縄・球美の里」を設立し、運営している。ここにこれまで訪れた保護者たちから、鼻血の話題は よく聞いた。 福島でも聞いている。だから誰でも知っていることかと思っていた。だがこれほど大騒ぎになって、「ありえない」とか「事実無根」とか聞くと、 そんなに完全 に打ち消そうとするということは、どのような意図が働いているせいかと疑ってしまう。これほど大きく問題にすると、かえって「住民の不安をあ おる」ことに なってしまうではないかと思う。鼻血は出ると訴えている人がいることを認めた上で、それが大きな病気に結びつくのを防ぐためにはどうすればい いのかを話す 方が建設的ではないかと思う。


私は1986年のチェルノブ イリ原発事故以降、50回 を超えて現地での取材と救援活動を続けている。そしてこの3月、映画取材班とともに、チェルノブイリを5年ぶりに取材した。ウクライナの高濃 度汚染地域で あるナロジチ地区のナロヂチ市中央病院の副院長に、日本では福島原発事故の後、鼻血がでた子どもが増えたという声を聞くが、チェルノブイリで はどうだった のか、と聞いた。すると副院長は「チェルノブイリでも事故の後、鼻血が増えた」と答えた。被曝によって血液系統の病気が増えた。鼻血もそうだ が、貧血も増 えたということだった。白血病の前段階の症状も増えたという。


1990年、 IAEAはチェルノブイリの調査団を派遣し、翌年、健康被害の不安を打ち消す報告書を発表している。その報告に疑問を持った私たちは、広河事 務所とチェル ノブイリ子ども基金(当時は私が代表だった)共同で、現地NGOの協力を得て、1993年8月から1996年4月まで、避難民の追跡調査を 行ったのだ。

調 査項目は数百にのぼり、アンケート形式で本人あるいは家族に書いてもらった。回収できたアンケートは2万5564人分である。チェルノブイリ 避難民のこれ ほど大掛かりなアンケート調査は、ほかにはないと思われる。私たちにそれができたのは、これが救援目的におこなった調査だからである。人々の 健康状況を把 握できなければ、どのような救援を行っていいのかわからないからだ。


アンケート調査は困難だった が、私たちにはIAEAにはない強みがあった。それはそれまでの救援活動の実績と現地 の人々との信頼関係、チェルノブイリ支援の現地NGOとのつながり、である。ほかならぬ被災者に会うことが、私たちの仕事だったということも ある。


この報告書は日露版の冊子の 形で発行され、この3・11後にその一部を『暴走する原発』(小学館)に収録した。

 その結果から、鼻血と疲労に関する数字を中心に見ていきたい。ただ人々を襲ったのはもっと多様な症 状だったので、それらも記載しておきたい。




●プリピャチ市(原発から約3キロ)の避難民アンケート回答者9501人 


 「事故後1週間に体に感じた変化」という質問に、人々は次のように答えた。

頭痛がした 5,754人 60.6%

吐き気を覚えた 4,165人 43.8%

のどが痛んだ 3,871人 40.7%

肌が焼けたように痛んだ 591人 6.2%

鼻血が出た 1,838人 19.3%

気を失った 880人 9.3%

異常な疲労感を覚えた 5,346人 56.3%

酔っぱらったような状態に なった 1,826人 19.2%

その他 1,566人 16.5%


  

「その人々の事故から約10 年後の健康状態」

健康 161人 1.7%

頭痛 7,055人 74.3%

のどが痛む 3,606人 38.0%

貧血 1,716人 18.1%

めまい 4,852人 51.1%

鼻血が出る 1,835人 19.3%

疲れやすい 7,053人 74.2%

風邪をひきやすい 5,661人 59.6%

手足など骨が痛む 5,804人 61.1%

視覚障害 2,773人 29.2%

甲状腺異常 3,620人 38.1%

白血病 50人 0.5%

腫瘍 440人 4.6%

生まれつき障害がある 34人 0.4%

その他 1,715人 18.1%




「現在の健康状態は事故の影響だと思っているか」

100%事故が原因である 47.3%

かなり事故が影響している 14.5%

全く事故と無関係ではない 38.2%

事故とは無関係である 0.0%

健康である 0.0%



念のため、数は多くはないが、比較対象のために行ったモスクワ市民の集計(316人)は次のとおりである。


「現在の健康状態」

健康   173人   54.7%

頭痛    53人   16.8%

のどが痛む 27人    8・5%

貧血     6人    1・9%

めまい   22人    7・0% 

鼻血が出る 10人   3・2%

疲れやすい 67人  21・2%

  風邪をひきやすい 56人 17・7%

手足などの骨が痛む23人   7・3%

視覚障害     51人   16・1%

甲状腺異常    11人    3・5%

白血病       2人    0・6%

腫瘍        8人    2・5%

生まれつき障害がある0人    0%

その他      22人    7・0%


 


●チェルノブイリ市(原発から約17キロ)の避難民のアンケート回答者2,127人

(人々は事故からおよそ8~ 9日後に避難した)


「事故後1週間に体に感じた変化」

頭痛がした 1,372人 64.5%

吐き気を覚えた 882人 41.5%

のどが痛んだ 904人 42.5%

肌が焼けたように痛んだ 151人 7.1%

鼻血が出た 459人 21.6%

気を失った 207人 9.7%

異常な疲労感を覚えた 1,312人 61.7%

酔っぱらったような状態に なった 470人 22.1%

その他 287人 13.4%


「現在の健康状態」

健康 58人 2.7%

頭痛 1,587人 74.6%

のどが痛む 757人 35.6%

貧血 303人 14.2%

めまい 1,068人 50.2%

鼻血が出る 417人 19.6%

疲れやすい 1,593人 74.9%

風邪をひきやすい 1,254人 59.0%

手足など骨が痛む 1,361人 64.0%

視覚障害 649人 30.5%

甲状腺異常 805人 37.8%

白血病 15人 0.7%

腫瘍 80人 3.8%

生まれつき障害がある 3人 0.1%

その他 426人 20.0%





●チェルノブイリ地区の村々の避難民12,864人 の回答


「事故後1週間に体に感じた 変化」

頭痛がした 7,805人 60.7%

吐き気を覚えた 5,497人 42.7%

のどが痛んだ 5,160人 40.1%

肌が焼けたように痛んだ 813人 6.3%

鼻血が出た 2,491人 19.4%

気を失った 1,194人 9.3%

異常な疲労感を覚えた 7,259人 56.4%

酔っぱらったような状態に なった 2,471人 19.2%

その他 1,966人 15.3%




●ノヴォシュペリチ村(原発から6キロ)の避難民の回答者351人


「事故後1週間に体に感じた 変化」

頭痛がした 216人 61.5%

吐き気を覚えた 158人 45.0%

のどが痛んだ 124人 35.3%

肌が焼けたように痛んだ 19人 5.4%

鼻血が出た 65人 18.5%

気を失った 35人 10.0%

異常な疲労感を覚えた 192人 54.7%

酔っぱらったような状態に なった 69人 19.7%

その他 55人 15.7%

「現在の健康状態」

健康 4人 1.1%   

頭痛 264人 75.2%

のどが痛む 114人 32.5%

貧血 55人 15.7%

めまい 171人 48.7%

鼻血が出る       70人 19.9%

疲れやすい 268人 76.4%

風邪をひきやすい 225人 64.1%

手足など骨が痛む 211人 60.1%

視覚障害  80人 22.8%

甲状腺異常 110人 31.3%

白血病  0人 0.0%

腫瘍 19人 5.4%

生まれつき障害がある  0人 0.0%

その他 86人 24.5%




●ポレスコエ地区(原発から約45キロ)避難民の回答者1,005人

「事故後1週間に体に感じた 変化」

頭痛がした 623人 62.0%

吐き気を覚えた 380人 37.8%

のどが痛んだ 420人 41.8%

肌が焼けたように痛んだ 76人 7.6%

鼻血が出た 292人 29.1%

気を失った 166人 16.5%

異常な疲労感を覚えた 595人 59.2%

酔っぱらったような状態に なった 215人 21.4%

その他 92人 9.2%


「現在の健康状態」 

健康 29人 2.9%

頭痛 705人 70.1%

のどが痛む 361人 35.9%

貧血 133人 13.2%

めまい 435人 43.3%

鼻血が出る 216人 21.5%

疲れやすい 675人 67.2%

風邪をひきやすい 528人 52.5%

手足など骨が痛む 651人 64.8%

視覚障害 185人 18.4%

甲状腺異常 306人 30.4%

白血病 2人 0.2%

腫瘍 25人 2.5%

生まれつき障害がある 2人 0.2%

その他 162人 16.1%




このほかアンケートを行ったのは、約40の市や村である。その避難民の統計を見ても、同じような数字 の傾向となっている。鼻血と疲労感だけを抜き出して見ると次のようになる。


●ナロヂチ地区の場合(194人)

「事故後1週間に体に感じた 変化」

鼻血が出た 47人 24.2%

異常な疲労感を覚えた 111人 57.2%

「現在の健康状態」

鼻血が出る 40人 20.6%

   疲れやすい        143人     73.7%



●ナロブリャ地区の場合(1881人)

「事故後1週間に体に感じた 変化」

鼻血が出た 323人 17.2%

異常な疲労感を覚えた 921人 49.0%

「現在の健康状態」

鼻血が出る 195人 10.4%

疲れやすい 975人 51.8%



●ホイニキ地区の場合(908人)

「事故後1週間に体に感じた 変化」

鼻血が出た 124人 13.7%

異常な疲労感を覚えた 443人 48.8%

「現在の健康状態」

鼻血が出る 72人 7.9%

疲れやすい        445人     49.0%



●ブラーギン地区の場合(1,019人)

「事故後1週間に体に感じた 変化」

鼻血が出た 161人 15.8%

異常な疲労感を覚えた 677人 66.4%

 「現在の健康状態」

鼻血が出る 119人 11.7%

疲れやすい 492人 48.3%

(アンケートの翻訳には、東京外国語大学のロシア語科の学生を中心に、約60名が協力してくれた)




※DAYS JAPAN6月号(5月20日発売号)では、チェルノブイ リの実測放射能汚染地図と、福島の人が住む町との比較を紹介します。

DAYS JAPAN (デイズ ジャパン) 2014年 06月号 [雑誌] (amazon)
※広瀬隆応援日々雑感ブログより「転載」
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