「バーバレラ」(「Barbarella」1967年 伊・仏)
監督 ロジェ・ヴァディム
撮影 クロード・ルノワール
音楽 ミシェル・マーニュ
出演 ジェーン・フォンダ
ジョン・フィリップ・ロー
アニタ・バレンバーグ
前回の「激しい季節」がエレオノラ・ロッシ=ドラーゴを見る映画なら、
今回の「バーバレラ」はジェーン・フォンダを見るだけの映画。
「激しい季節」からドラーゴを引いても、いろいろ見所は有るのですが、
この作品からJ・フォンダを引いたら見事なくらい何も残らない、実に潔い作品。(笑)
御用とお急ぎの有る方は、最初の5分だけ観れば、それで充分。
もし、御用とお急ぎが無くて、下ネタおバカに堪えられる方は、98分頑張ってみて下さい。
僕は、これ3,4回通しで観てますが、ようやく、コレを楽しむ余裕が出来ました。
ストーリーは「死霊の盆踊り」に毛が生えたクラスなのですが、兎にも角にもJ・フォンダがおバカで可愛い。
映画はひたすら夫であるロジェ・ヴァディム監督の「嫁自慢」
嫁を苛めて見せびらかしてます。
ソフトSM映画でバーバレラがM属性、これを観てるとヴァディムってSに見えるんだけど、
表面はいざ知らず、本質的な所はMじゃないかと僕は思っています。
何か、人に嗤われて喜んでるんじゃないかと。(笑)
ストーリー、一応、書かないとマズイかな。
遠い未来、或る星に「悪い兵器」を作った悪い人が居ました、宇宙飛行士バーバレラは
地球大統領の命令を受けて、悪い人を捕まえに行くことに・・・。
御用とお急ぎの方のyoutube
http://www.youtube.com/watch?v=PDAmoap6QRk
※この作品、何でもヴァディムに騙されて契約書にサインしてしまったんだとか。
そのお陰で「俺たちに明日はない」のクライド役がパーに・・・。
でも、まァ、ナンですよ、北極と赤道くらい違いが有るけど、50年後、どちらも生き残ったんですから。
お陰でフェイ・ダナウェイも世に出られたし。
半世紀、生き残る作品なんて数える程しかない、この世に「男」が居る限り、もう半世紀生き延びるかもしれない。
これの次の作品が「ひとりぼっちの青春」ですから、こちらも北極と赤道と言うか北極と南極と言うか。(笑)