セピア色の映画手帳 改め キネマ歌日乗

映画の短い感想に歌を添えて  令和3年より

「高慢と偏見とゾンビ」

2018-02-12 18:10:00 | 映画感想
 「高慢と偏見とゾンビ」(「Pride and Prejudice and Zombies」、2016年、米・英)
   監督 バー・スティアーズ
   原作 セス・グレアム=スミス
   原案 ジェーン・オースティン
   脚本 バー・スティアーズ
   撮影 レミ・アデファラシン
   音楽 フェルナンド・ベラスケス
   出演 リリー・ジェームス
       サム・ライリー
       ジャック・ヒューストン
       べラ・ヒースコート
       ダグラス・ブース

 パッケージの惹句は「不朽の名作 感染」。(笑)
 という訳で、J・オースティンの最高傑作と云われる「高慢と偏見」を感染させたらこうなりました。
 物語は、ほぼそのままなので映画版「プライドと偏見」で検索してみて下さい。
 違うのは5人姉妹がアマゾネス化というか、「キル・ビル」風になってます。

 予告編 https://www.youtube.com/watch?v=p7COEYiV5LM

 只、この作品、知らずに観ても、それなりに面白いかもしれませんが、やはり「プライドと偏見」をご覧になってから観るべき作品でしょう。

 この作品の良い所は、パロディに寄りかかってオースティンの品を落としていない所。
 どうしてもパロディ作品は遊び心が入るから、エロ、下品に陥り易いし、そこが面白くもあるのだけど、この作品はゾンビのグロさは入れていても決してオースティンの気品は落していません、そこに「物足りなさ」を感じる人は居るかもしれませんが、僕はパロディとして最上級の仕事だったと思います。(本家に比べれば予算3~4割カットくらいかな、でも、ちゃんと格は保ってる)
 「シンデレラ」(2015年・米)で出世したリリー・ジェームスがエリザベス役で、キーラ・ナイトレイの先例に倣ってるとは云え充分にタメ張ってると思います。只、他の4姉妹は時間の制限も有ってか本家に比べ見劣りが若干しまいた。(長女は「ダーク・シャドウ」(2012年、米)で見染めたB・ヒースコートなんだど)
 
 「プライドと偏見」のゾンビ版という事でブラックな展開を予想してたけど、そこは○○設計でした。
 ゾンビと「プライドと偏見」が好きな方にはお薦め!(責任は持てません(汗))

※グロいの苦手だけど、これくらいと言うか余りリアルじゃないから充分観られました。
※しかし、リリー・ジェイムスとケイト・ウィンスレットって区別がつかん。(汗)

 H30.2.12
 DVD
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