「或る夜の出来事」、「スミス都へ行く」、「素晴らしき哉、人生!」の名
匠F・キャプラが最後に作った「お伽話」で、1933年の「一日だけの淑
女」のセルフ・リメイク作。
こういうオチを受け入れられるかどうかは人其々でしょう、シラける人も
居ると思います。
でも、僕は単純ですから。(笑)
「ポケット一杯の幸福」(「POCKETFUL OF MIRACLES」1961年・米)
監督 フランク・キャプラ
脚本 ハル・カンター
ハリー・テュゲンド
脚色 ロバート・リスキン
出演 ベティ・デイヴィス
グレン・フォード
ホープ・ラング
ピーター・フォーク
アン=マーグレット
N.Yブロードウェイを牛耳るボス二枚目デュードュ、彼には一つのジンク
スがあった。
それは流しのリンゴ売りをしてる乞食のようなアニー婆さんから、リンゴ
を一つ買うこと。
彼には、それがいつも「幸運を呼ぶリンゴ」になっていた。
婆さんには、スペインの修道院に預けたままの一人娘がいて、その娘が
伯爵の息子と結婚する事に。
娘に自分の素性を偽っていた婆さんは窮地に・・・。
今年最初の映画は、正月らしくハッピーなものにと思ってたので。
まあ、この題名でキャプラなら間違いあるまいと。(笑)
アカデミー助演男優賞にノミネートされた、P・フォークの演技が「どんな
ものか」興味も有りました。
「お熱いのがお好き」、「サボテンの花」のように嘘が嘘を呼び、でも、最
後はハッピー気分になれる話。
こんなギャングのボスなんか居る訳ないし、「それはない」だらけだけど、
これは完全な「お伽話」。
リンゴがアイテムなんて「白雪姫」みたいだし、12時までの「シンデレラ」
の要素も入ってます。(そう言えば「七人の小人」も居る)
この話、136分有るんですよね、せめて2時間以内に納めて欲しかっ
た。
30分辺りから120分過ぎくらいまで、煮詰めていく時間が凄く長いんで
す。
「早く解放してくれ!」とジリジリする時間がキツかったのは本心。
でも「我慢した甲斐」は有ると思います、観終えた後の気持ちは「キャプ
ラだなァ」と幸せな気持ちになりました。
役者陣では、何と言っても、デュードュ役のグレン・フォード、クィーニィ
役のホープ・ラングでしょう。
G・フォードはちょっとJ・レモンを彷彿させる所もあるけど、嘘に巻き込
まれニッチもサッチもいかなくなり、しまいには泣きまで入ってしまう人の
いいギャングを好演したと思います。
H・ラングは綺麗な人ですね、最初は純情だけど直ぐに逞しくなってボス
を振り回す、トラブル・メーカー(P・フォークの台詞)を上手に演じてます、
「めぐり逢い」のD・カーに少し雰囲気が似てるかな。
リンゴ売りのアニーを演じたB・デイヴィスは流石の貫禄だけど、身なり
を変えたらアッと言う間にレディというのは・・・。(笑)
ええと、お目当てのP・フォークですけど・・・、あれで?(汗)
(既に見慣れてしまった演技だから、でしょうね)
割り切りが必要な作品ではあるけど、ハート・ウォーミングな佳作だと思
います。
※アニーの最後の台詞、照れが有って、わざとぶっきら棒に言ったんだろ
うけど、ちょっと微妙、何か別の台詞は無かったのかな。
台詞の真意は「さあ、みんな稼ぎ時だよ、(自分の為に)しっかり稼ぎな」
だと思うけど。
※映画初出演のアン=マーグレットは初々しくて可愛いです、ちょっと世代が
違うけど、同世代だったら確実にファンになってます、「バイ・バイ・バーデ
ィ」なんかも好きでした。
匠F・キャプラが最後に作った「お伽話」で、1933年の「一日だけの淑
女」のセルフ・リメイク作。
こういうオチを受け入れられるかどうかは人其々でしょう、シラける人も
居ると思います。
でも、僕は単純ですから。(笑)
「ポケット一杯の幸福」(「POCKETFUL OF MIRACLES」1961年・米)
監督 フランク・キャプラ
脚本 ハル・カンター
ハリー・テュゲンド
脚色 ロバート・リスキン
出演 ベティ・デイヴィス
グレン・フォード
ホープ・ラング
ピーター・フォーク
アン=マーグレット
N.Yブロードウェイを牛耳るボス二枚目デュードュ、彼には一つのジンク
スがあった。
それは流しのリンゴ売りをしてる乞食のようなアニー婆さんから、リンゴ
を一つ買うこと。
彼には、それがいつも「幸運を呼ぶリンゴ」になっていた。
婆さんには、スペインの修道院に預けたままの一人娘がいて、その娘が
伯爵の息子と結婚する事に。
娘に自分の素性を偽っていた婆さんは窮地に・・・。
今年最初の映画は、正月らしくハッピーなものにと思ってたので。
まあ、この題名でキャプラなら間違いあるまいと。(笑)
アカデミー助演男優賞にノミネートされた、P・フォークの演技が「どんな
ものか」興味も有りました。
「お熱いのがお好き」、「サボテンの花」のように嘘が嘘を呼び、でも、最
後はハッピー気分になれる話。
こんなギャングのボスなんか居る訳ないし、「それはない」だらけだけど、
これは完全な「お伽話」。
リンゴがアイテムなんて「白雪姫」みたいだし、12時までの「シンデレラ」
の要素も入ってます。(そう言えば「七人の小人」も居る)
この話、136分有るんですよね、せめて2時間以内に納めて欲しかっ
た。
30分辺りから120分過ぎくらいまで、煮詰めていく時間が凄く長いんで
す。
「早く解放してくれ!」とジリジリする時間がキツかったのは本心。
でも「我慢した甲斐」は有ると思います、観終えた後の気持ちは「キャプ
ラだなァ」と幸せな気持ちになりました。
役者陣では、何と言っても、デュードュ役のグレン・フォード、クィーニィ
役のホープ・ラングでしょう。
G・フォードはちょっとJ・レモンを彷彿させる所もあるけど、嘘に巻き込
まれニッチもサッチもいかなくなり、しまいには泣きまで入ってしまう人の
いいギャングを好演したと思います。
H・ラングは綺麗な人ですね、最初は純情だけど直ぐに逞しくなってボス
を振り回す、トラブル・メーカー(P・フォークの台詞)を上手に演じてます、
「めぐり逢い」のD・カーに少し雰囲気が似てるかな。
リンゴ売りのアニーを演じたB・デイヴィスは流石の貫禄だけど、身なり
を変えたらアッと言う間にレディというのは・・・。(笑)
ええと、お目当てのP・フォークですけど・・・、あれで?(汗)
(既に見慣れてしまった演技だから、でしょうね)
割り切りが必要な作品ではあるけど、ハート・ウォーミングな佳作だと思
います。
※アニーの最後の台詞、照れが有って、わざとぶっきら棒に言ったんだろ
うけど、ちょっと微妙、何か別の台詞は無かったのかな。
台詞の真意は「さあ、みんな稼ぎ時だよ、(自分の為に)しっかり稼ぎな」
だと思うけど。
※映画初出演のアン=マーグレットは初々しくて可愛いです、ちょっと世代が
違うけど、同世代だったら確実にファンになってます、「バイ・バイ・バーデ
ィ」なんかも好きでした。
なぜか、ある1シーンだけが、私の心に焼き付いて離れない、大好きな役者さんです☆
アマゾンでDVDがお値打ちにあるのは前から知っていたのですが、
ついつい「おフランス」にこころ傾く私。
そりゃグレン・フォードよりジェラールさまを選ぶ私の気持ちは
マミイさんはじめ女性陣には理解していただけるかと・・・。
う~ん、今年中にお求めいたしましょうか~???
もう東京には行けないしな~(爆)。
コメントありがとうございます
昔、「コロンボ」が始まった頃、P・フォークを調べると必ずこの作品が載ってました。
だから、ずっと気になっていた作品。
観て良かったです。
ジェラールさま>男だって女だって「ご贔屓」が一番!!(笑)
この作品、撮影中にデイヴィスとフォードが不仲になったってWIkに出てたけど、解る気がします。
これ、本来ならデイヴィスの映画になるのが本当なのに、フォードの映画になってしまってる。
(デイヴィスは前半こそ「見せ場」も有ったけど、後半は置き物みたいで見せ場が殆んど無い)
デイヴィスにしてみたら、駆け出しの若造風情に「持っていかれて」気分が悪かったんじゃないでしょうか。
無名の作品じゃないと思うんだけど、ツタヤ、殆んど置いてませんね・・・。
只今、スルメをかじりながら飲んでます。
僕、二十歳の頃から、ずっと氷だけなんですよ。(笑)
(西部劇を真似てウィスキーグラスでクィッてのもやってみましたけど、流石にアレは無理でした)
息子からもらうDVDの中の一枚にして、本日請求しました~!!!
鑑賞後(2月になるかも?)お邪魔致しますね~☆
>無名の作品じゃないと思うんだけど
そうでしょうか?
キャプラ監督の中では、知られていない作品のように思います。。。
>僕、二十歳の頃から、ずっと氷だけなんですよ。(笑)
食事をちゃんとしながら飲んで下さいネ~。
>(西部劇を真似てウィスキーグラスでクィッてのもやってみましたけど、流石にアレは無理でした)
私の夫はいろんな飲み方をしますが、それはあんまり・・・ほぼしません。
映画とかではキレイですけど、実生活ではちょっとね~(笑)。
感想、楽しみにしています♪
あの在庫状況ではオン・エアされない限り視聴のチャンスはないですね。
好きになった作品なのに。
いい気持ちにさせてくれた映画なので、僕も、いつか買いたいと思っています。
今日、「七人の侍」を観ました、記事は1時間後にはUP出来ると思います。
食事>空き腹の時は飲まないし、飲む時はいつも食べながらです。(最近、チーズ系が多くて去年2㌔太りました、気をつけよう~笑)
ストレートでクイッ>2杯飲んだら(10分でアルコール・タイムが終わっちゃう)1時間後にはヘベレケです。
今夜日付が変わったら記事をアップする予約に
なっていますので、また宜しくお願いします。
>名匠F・キャプラが最後に作った「お伽話」で、
遺作なんですけど、この後長年生きていらして、
映画を作っていなかったのですよね~。
そのあたりよく知らなかったので、
今回(調べずに)自分で色々と考え込んでしまいました。
>こういうオチを受け入れられるかどうかは人其々でしょう、
>こんなギャングのボスなんか居る訳ないし、「それはない」だらけだけど、
そうかもしれませんね~。
>30分辺りから120分過ぎくらいまで、煮詰めていく時間が凄く長いんです。
あ、そうでしたか?
私は長く感じませんでした。
>リンゴ売りのアニーを演じたB・デイヴィスは流石の貫禄だけど、身なりを変えたらアッと言う間にレディというのは・・・。(笑)
あれは身なりを変えただけではないと思うんです。
私から見たら、愛しい我が子に、いつもいつも手紙で書いていた嘘だけど
その時は、そう(社交界の華・レディに)なりきっていたのだと思うんです。。。
だから本人を目の前にする心構えを持った時に、
いつもの手紙の中の嘘を再現できたのは、自然な感じでした。
これは会いたいけど会えない(棄てたけど愛している、身勝手な)母親だからだと思います。
>ええと、お目当てのP・フォークですけど・・・、あれで?(汗)
フツーでしたよね~!(笑)
>割り切りが必要な作品ではあるけど、ハート・ウォーミングな佳作だと思います。
私は今の年齢での初見は難しかったように想像しますが、
初見時に近い気持ちになれました。。。
今回は本当に良い機会を与えて下さり、有難うございました!
大丈夫ですよ、解りますから。(笑)
「まだかな~」と思ってたんです。。
アッと言う間にレディ>miriさんの解説、説得力があります。
う~ん、正直、そこまで深くは考えませんでしたね、
余り慈悲深い人間じゃないから。(汗)
映画として、よ~く考えると、確かにミニ「マイ・フェア・レディ」のようなプロセスを描くのは蛇足かも、なのですが、「手品」はもう少しケレン味があった方がいいとも思うんです。
私は長く感じませんでした>僕はちょっと「何処まで続くぬかるみぞ」って圧迫感がありました。
P・フォーク>・・・。(笑)
「グレート・レース」の方が遥かにいいです。
ナンダカンダ書いてますけど、僕は、この作品好きですよ。
(「好きな(良かった)作品ばかり書く」が、このブログで唯一、原則にしてるコトなんです~お陰でネタ切れ気味だけど)
出会えて良かったと思える作品でした。
キャプラは「素晴らしき哉、人生!」で相当評論家連中から叩かれたみたいですね。
(今ではクリスマスの定番映画らしいけど)
自分じゃ作りもしない連中が、どれだけ名監督達の創作意欲を殺いできたことか!
こちらこそ、お話が出来て良かったです!!
後ほど(コメは明後日になるかも)、お邪魔させてもらいます。