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北欧は福祉や環境に関して先進的であり、これからの模範になる。
そんな面が多く感じれられるのは私だけでしょうか?
ゆえに新評論社から、北欧に関する本が多く出ている。
そんな感じがしたのです。
環境の先進国である。
だから北欧諸国の1つであるデンマークでは、風力発電に取り込んでいる、そう思って読書に臨んだのですが、実はそうではなかったようです。
デンマークにおける風力の利用は12世紀から記録があるようで、食品(ココア、たばこ、胡椒、油)加工や製紙、製材において使われていたようです。
また干拓においても、それが発電に使われていたようです。 この本が書かれた2004年からさかのぼること2年前の2002年の風力による発電量は多い順で、ドイツ、スペイン、アメリカ、デンマーク、インドというだったようです。
1997年の12月に行われた気候変動枠組み条約第3回締約国会議において、2008年から2012年までに、1990年当時の温室効果ガスを6%削減するという決まりなり、それを後に、北海道、青森、秋田はもちろん九州や沖縄にも風力発電所が設置されるようになったのです。
最多は北海道の苫前町だそうです。
これまでの発電方法では化石燃料を燃焼させることで発電させていたのです。
すると温室効果ガスが発生し、地球環境を汚すのみならず、地球温暖化を招くことになる。
ゆえに、こういった化石燃料に頼らない方法として、風力発電などの発電方法が考慮されだしたのです。
それよりも前に、世界的に大きな契機になったのは86年のチェルノブイリでの原発事故でしょう。
世界の風力発電の半分はデンマーク製だといいます。
それくらい注目されているのですね。
そのデンマーク製の発電機はポール.ラ.クーレ(1846~1908)の発明であるそうです。
1970年代に風力発電機を買うのは主に農民だったようです。
私などのように、都会に住んでいる人間にとっては予想外ですが、公共のものはすべて国が率先して請け負うボトムアップ式が当然と思ってしまうのですが、デンマークでは発電機のようなものまで、民間が選ぶようです。
先にも書きましたように、デンマークでは12世紀から食品、製紙、製材において風力が使われていたようで、民間の生活に深く根付いていたようです。
こういった深い歴史があったからこそ風力発電において世界の先をいくことに成功した、という面が大いにあったことは間違いないでしょう。
86年のカリフォルニアの風力発電機の65%はデンマーク製になったようです。
その契機は、やはり多くのアメリカ製の発電機が破損してしまったようです。
政府機関からのアップダウン式ではなく、民間のこれまでの研究結果や経験値や声を土台にした研究団体によるボトムアップ式の革新方式であったために、無骨なデザインではあったけれども、頑丈な出来であったため壊れなかったようです。
この本を読んで驚いたのは、日本でもかなり多くの発電機が立てられているということを知ったからですね。
73年のオイルショックによって石油の供給の不安定性が露呈されたことで、それに代替する発電の模索が始まったようです。
74年に新エネルギー技術開発計画が国をあげてされ、4400億円が投入されたようです。
79年に開発と試験が初めてなされたようで、小型機はヤマハ、中型機は富士重工、大型機は三菱重工が請け負うことになり、今、三菱重工は海外にも発電機を輸出しているようです。
富士重工によるスバル風車なるものもあるのを知って驚きました。
2003年3月時点で、日本国内に576基の発電機があり、定格出力463360kWだったそうです。
しかし、風力発電機は設置において輸送や景観や騒音において問題点があり、しかも大型であることもネックになっているようです。
しかもよく壊れ、よく止まるということも問題点があるようです。
ゆえに、電化製品を買った後に壊れた際の、修理工のようなアフターケアの会社も設立されているようです。
この本が出された2004年から10数年がたっていますから、このまま推移したとはいいがたくこの状態からどう改善されたかは、他の本を読んで研究しなくてはならないようです。
化石燃料による発電の問題点を持っていない、だから風力発電を支持するというような短絡的な論理は排除しなくてはいけません。
だからといって、今日本は原発による発電がメインであるのは、これまでの研究結果、一番優れているからだ、という科学的ブーム論にも与しないのです。
現代社会は予定調和説で動いているのではないのです。
ブームというのは、多くの人の心を捉えて初めてブームになる。
見た目や名称、内容があまり多くの人の心を捉えられなければブームにはなりえない。
ゆえに、ブームが下火になると研究費が削られ、本当にいいものであってもブームにならずに終わってしまう。
ゆえに、ブーム=必ず良いものとは言えない、ということを『科学ブームの構造』という本で勉強しました。
しかも日本はアメリカの属国になっているのは明白で、原油の決済はドル決済にしているがゆえに、日本が他の発電方法に変えては、ドルの需要が減ってアメリカが困るからです。
アメリカは世界一の借金国家ですからね。
エコがいいのは地球環境にとって明白です。
しかし、この本で書かれているように、これほどの発電機が立てられ、出力も出しているということを大手の新聞社や雑誌が書かないのはなぜか、という疑問がわいてきますね。
こういう国との関係論も考慮に入れなくてはならないようです。
それにエコな発電方法は何も風力だけでなく、太陽光、太陽熱、温度差エネルギー利用、天然ガスコージェネレーション、燃料電池、バイオマス、雪氷、再生資源燃料など様々なものが発見、模索されているようです。
これらの詳細を勉強し、どれを採択し、またはどのような組み合わせで採択していくべきかは、研究に任せる以外ないでしょう。
一般国民もこういった事項の詳細を逐一勉強し、どれがいいかを模索していくべきでしょう。
政府が採択したことについて、「政府が採択したからこれがベストなんだ」という予定調和説的な思考法はやめて、これで本当にいいのだろうか、その問題点はないだろうか、という探求心を維持するのを忘れてはならないでしょう。
政府が採択したもの以外にもこれと思うものに関しては、支持しそれを多くの人が使用するように働きかける行動を続けなくてはならないでしょう。
その行動の内容が、あとから間違っていたということは往々にしてあるでしょう。
その時は、その詳細について勉強し、その考えを変えるか、あるいは一部を辞めて他の部分の矯正をするということが大事でしょう。
「ある事がらについて20冊の本を読めばその全貌が明らかになる」ということを書いた人がいましたが至言ですね。
ダイエットをしたい人が、それに関する本を1冊読んで実行しても上手くいかずに挫折してしまう、ということはよくあることです。
それはダイエットに冠する全貌は本1冊ぐらいではわからないからです。
しかしそれがわからずに、それだけで挫折して辞めてしまうひとが何と多いことか…。
やはり20冊くらい読んで実行した人が成功するのです。
しかしことはダイエットだけでなく、こういった環境について、風力発電についても同様です。
風力発電についても本1冊読んだだけでは全貌はわかりません。
やはり20冊くらい読まなくては。 これから化石燃料による発電方法は淘汰されなくてはいけなくなるでしょう。
しかしやみくもにそういった発電方法を貶すだけでなく、それに頼らない発電方法の長所と短所をつまびらかに勉強していかなくてはならないでしょう。
その一環として、この本をお勧めします。
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